K'NAAN
FROM LOVE / 2021.08.17 update

今日の転校生を紹介します。
ソマリア出身、難民として亡命してこられましたケイナーンくん!
「はい!」
ってな感じで担任の先生に紹介されたのかされてないのかはわからないけれど。
13歳、もしソマリアに残っていたら?
受け入れてくれたカナダに辿りついていなければ?
かろうじて難民キャンプに入れたとして、ずーっと支援物資で暮らしていた?
もしくはそのままソマリアの紛争が激化して、少年兵として反政府勢力に捕まっていた?
そして大人の兵を守るための「使い捨て兵」として前線へ送られていた?
お父さんやお母さんは?どのタイミングで殺されていた?それとも生きて離れ離れになっていた?
そして、そこに私がいたとしましょう。あなたも。
日本には家があります。広くはないかもしれないけれど。
道を歩いていていきなり親戚だったはずのゲリラに銃を向けられて連れ去られることはまずありません。
ケイナーンくんが学校に行けるように、お父さんお母さんに職を見つけてもらわないとね。
そのために、うちに来る?
1週間ならいい?いや一ヶ月かな?三ヶ月かな?
コストはどのくらいかかるかしら?
税金を使える制度はあるかしら?
想像してみましょう。
難民受け入れとは、そういうイメージです。
できるできないを決めるのは、政府じゃなくてまず私たちです。
私であなたです。
私は、ミャンマーとスリランカなら難民受け入れは賛成派です。
ヨーロッパを見ていると難民を受け入れたらテロが起きる、というイメージもありますが、
「人間は虐げられて拒絶されると暴力に訴えるほど追い詰められる」という例をさんざん私たちは見た、と置き換えることもできます。
ケイナーンくんのソマリアのようなアフリカの少年兵システムは本当に最悪です。
ミャンマーとスリランカには、ソマリアになる前に、NOではなくYESが必要だと思います。
拒絶する理由を探すことより、
受け入れ方の工夫を考えることに時間を使ったほうがいいなと思う私です。
K'NAANくん、音楽から色々おしえてくれて、ありがとう!
LOVE xx