北アイルランドって
FROM LOVE / 2021.08.25 update

80年代、私思いっきり子どもだったので、「北アイルランド紛争」は全く馴染みがなかったけれど、
やっぱり大人になってからU2の「Sunday Bloody Sunday」をきっかけに知ったんです。
ボノ氏の言葉で一番共鳴するのは、
「歴史の一コマから学んだことは他地域で活かすことができる」という部分。
当時の北アイルランドで、民間のデモにたいして、体制側の軍が発砲した。
政府が、武力で国民を制圧するという構図。
重代したのは、今年の香港でのデモのことです。
香港と中国って、
北アイルランドとイギリスのようにUnited Kingdom「英国連合」とか、
そういう連合の枠の中にあるものではないし、
また独特の関係性の上にあるから同じ文脈で話すことはできないものの。
宗教や考え方の違いを理由に、
片一方だけに対して人権規定に触れるような政策が遂行されようとする。
それは違うだろう、と、民間の人たちの声が上がる。
そこに軍隊がやってきて、武力で制圧しようとする。
火種の構図は似ている気がします。
北アイルランドは三十年にもわたって、停戦の努力が重ねに重ねられ、98年にベルファスト合意をもとにいったん決着をみせます。
ボノがみんなに知って欲しいことのは、
「悪化する時は早くて、安定化させるにはものすごい時間と努力が必要になる」という点。
他地域は北アイルランドからどうか学んでくれ、ということ。
曲を聞いた誰もがメッセンジャーになれるはず。
胸に留めておきたい教えです。
LOVE xx