株式会社エフエム東京 第278回番組審議会

議  事  録


1.開催年月日 平成12年6月13日(火)

2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室

3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)

◇出席委員(8名)

利 光 松 男 委員長
青 池 愼 一 委員
香 山 リ カ 委員
横 森 美奈子 委員
子 安 美知子 副委員長
伊豫田 康 弘 委員
内 木 文 英 委員
内 館 牧 子 委員


◇欠席委員(1名)
渡 辺 貞 夫 委員

◇社側出席者(10名)

後 藤 社 長
佐 藤 常務取締役
沼 尻 取締役営業局長
松 田 技師長
青 山 制作局長

【事務担当 林屋番組審議会事務局長】
一 戸 専務取締役
佐 藤 取締役事業開発局長
伊 達 取締役マルチメディア事業局長
大多田 編成局長
林 屋 編成局局次長


4.議題
「土曜日のモナリザ」

5.議事概要
◇本を手に取った時、初めて内容がわかった。非常に構成がまずいと思った。インタビュアーの話す内容が曖昧なため、何を語っているのかがわからない。本には「クレオパトラの選択」「シェイクスピアの毒薬」「堕胎と毒薬」などの面白いタイトルが並んでいるのに、インタビュアーが「いつまでも美を失いたくない女」などとコメントしては、何を言いたいのかわからない。構成台本の絞り込みの甘さが特に問題である。ゲストが具体的なことを言うと、インタビュアーが別のことを言ってかぶってしまい、面白い箇所がすべて分断されてしまう。また、インタビュアーの語尾上げの回数も多い。このレベルのしっかりとした番組であるならば、しっかりと教育すべきである。番組のコンセプトがはっきりせず半端な感じがする。言葉遣いをきちっとし、構成台本をもっと絞り込み、インタビュアーが紹介する作家の本を隅から隅まで読んで理解しなければならない。

◇この番組をなぜ試聴番組に選んだのかがわからない。単に本の紹介で終わってしまい、人物紹介ということでもなく、ゲストから若者へのメッセージを引き出すということでもない。紹介する作品を先に決めているようであるが、全編CMになりかねず、むしろ人を先に決めた方がいいのでなないか。また、インタビュアーが作品をあまり理解してないと感じる。「土曜日のモナリザ」というタイトルの意味は何か? 番組途中にけだるい女性の声で出てくる「モナリザのお仕事」「モナリザの罪と罰」の意味もよくわからない。さらに、CMは非常に迫力があったため、余計本編の内容がかすんでしまった。次週の予告でも、ゲストや作品があまり有名でない場合は、ある程度紹介したほうが翌週聴くきっかけになるのでは。

◇「毒」はあらゆる文化や社会に深く関わっている、という面白い本をゲストの方がお書きにっているのに残念である。日本文化や日本社会にとって、比較的「毒」は無縁であったと考えられるが、それが本質的にどういう意味を持ち今日の様々な社会現象において「毒」が登場した日本文化とはどういうものだろうか、そのことを番組の冒頭で触れたのにうやむやになっていた。番組のテーマやコンセプトが不明瞭なため、ゲストの方がきちっとしたレンガをお作りになったのに、こちら側をそれを組み立てることができなかった。大変残念である。

◇「毒」は素晴らしい人生の薬味だと思う。「毒」という良いテーマがあったのに、番組に毒がなかった。良いテーマを探し出したら、それに沿った会話・構成台本が必要である。「毒というのは薄めながら使いなさい」と言うように、うまく毒を使った演出が欲しかった。

◇全然知らない人が出てくるインタビュー番組は好きである。TVの場合は顔が出てくるのが邪魔であるが、ラジオはイメージを膨らませて聴ける。このような対談ではゲストの内側から本音が出てくるのが面白いのだが、この番組には本音があまり出て来なかった。ラジオの対談番組の魅力はそこにあるので、今後を期待したい。

◇番組タイトルの由来は?

社側説明−
 この番組はラジオ版書評誌を目指している。書評誌には「ダ・ヴィンチ」という雑誌があるが、それを乗り越えようという意図でつけたタイトルである。

◇今回、言葉遣いは問題にしたくない。TOKYO FMの番組であるのだから、この番組だけナレーションのノリが変わってしまうとおかしい。教育番組ではないし、教育番組で聞けないようなことを聞く方が面白くなると思う。ゲストがどのような人なのかもっと知りたいという気持が募っているのに、消化不良の感がある。私自身ものを書く方には興味があり、リスナーとの壁を取り払ってくれるという意味では、インタビュアーは適正なキャラクターだと思う。やはり、言葉遣いは少し変でもいいから質問がもっと面白くなれば、それはそれでとてもいい番組になると思った。また、ゲストの方に“〜先生”と言わず、“〜さん”と呼んでいたのはいいことだと思った。

◇番組制作者の気持がよくわかる。若い人に本を紹介するために、なんとか親しみを持ってもらおうと、突っ込んだ本の内容からではなく、表面的な作家の人柄などから入る、という意図を感じた。厳しい批評が続いたが、自分がインタビューを受ける側だとすると、私自身表面的なことばかり話してしまうのではないかという気もする。残念ながら、雑誌・新聞・ラジオなどで本を紹介してもその本の売上には結びつかず、TVでタレント等が薦めるとあっという間に何万部も売れるという現状がある。本に対しては失礼かもしれないが、作者の人柄紹介などでインパクトを与えたり、徹底的に演出して内容の一部を紹介するなど、ラジオ独特のやり方でしかTVに対抗できる手段はないのではないか。

◇どんどん盛り立てていただきたい番組である。今回の「歴史を変えた毒」の場合は、本の題名にインパクトもあり、「毒」がどのように本で取り上げられているのか番組の冒頭で簡潔に紹介するなどして、本自体に興味を持ってもらう方が良い。作家の姿や人柄はその後でいいのでは。若いリスナーが「毒」というものが演じる役割についてふと関心を持つ場合もあるだろう。「毒」は大事なテーマである。今の日本は抗菌グッズが流行るぐらい無菌状態で超清潔志向、物質的にも精神的にも共通の考えの中にあるので、必要な「毒」や薄まった「毒」の存在が配慮されているぐらいでないと教育もうまくいかない、そんなことを考えさせるぐらいの内容にまでもっていってほしい。

7.改善意見に対して採った措置
   審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。

8.公 表
   議事内容を以下の方法で公表した。
 ・放 送 :番組「ブランニュー・モーニング」6月28日(水)放送内
 ・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
 ・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/hensei/bansin

9.その他
  次回の審議会は9月5日(火)に開催することに決めた。

以上

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