株式会社エフエム東京 第280回番組審議会
議 事 録
1.開催年月日 平成12年10月3日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室
3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)
◇出席委員(9名)
利 光 松 男 委員長 子 安 美知子 副委員長
青 池 愼 一 委員 伊豫田 康 弘 委員
香 山 リ カ 委員 内 木 文 英 委員
横 森 美奈子 委員 渡 辺 貞 夫 委員
内 館 牧 子 委員
◇欠席委員(0名)
◇社側出席者(9名)
後 藤 社 長 一 戸 専務取締役
冨木田 常務取締役 青 山 取締役制作局長
小 針 マルチメディア事業局長 松 田 技師長
田 辺 営業局長 雨 笠 編成局長
林 屋 編成局局次長
【事務担当 林屋番組審議会事務局長】
4.議題
「ラブサウンズ・オン・ジェットストリーム」
5.審議概要
◇「城達也のジェットストリーム」というビッグな番組を、うまい具合に新しく移行させたという気がする。こういうタイプの番組ばかりではコア・ターゲットの聴取率で良い数字を取れないかもしれないので、賑やかな騒々しい番組も必要だと思うが、どこかでいいものはいいものとして聴かせることも必要だと思うので、局の志としてこのような番組も必要だと感じる。しかし、かつて城達也
= ジェットストリーム = TOKYO FMという3つの図式があったように、どういう年代にもこのジェットストリームを知ってもらうためには、聴いても違和感のないように工夫しなければならない。一つには、冒頭部分の長めのナレーションの文章に力が全くない。きれいな言葉の羅列だけでは通り過ぎてしまう。ありきたりのものではかえって邪魔である。もっと力のある言葉でなくてはならない。もう一つは、出演者の森田真奈美さんはきれいで落ち着いた話し方なのだが、せっかくキューバを取材しているのに、キューバの雰囲気を伝えていないと思う。取材する場所によって声のタッチが違って当然である。キューバに合わせた声が欲しかった。
◇かつての海外旅行は夢の一つであり、大人が作る「ジェットストリーム」という番組を若い人が少し背伸びしてあこがれつつ聴くという状況だった。今や海外旅行は身近なものになり、この新しいコンセプトの番組では、リスナーと同じ世代の人が作っている感じがする。その意味ではうまく移行できたと私も思う。ただし今回の特別企画では、出演者のナレーションのトーンも含めて、ステレオタイプなキューバのイメージしか浮かんで来ないのがやや残念であった。
◇楽しく聴いた。リニューアルを試みたことに敬意を表したい。かつてのこの番組ほど、広告や宣伝よりもずっと強く、人々をある行動にかき立てた放送はない。リニューアルした番組に対して、かつての番組イメージが強い我々の世代は少し違和感を感じるが、その違和感がリニューアルの証である。新しいコンセプトを具現化させ良い番組を作るには、短期的な批評や評論に惑わされずに、良いと思うことを持続させることが必要であり、それによって評価を得るものである。長い目で見て頑張ってほしい。ただし、ラジオを含めて様々なメディアが棲み分けをしている中で、この「ジェットストリーム」を誰に向けて発信していくのかは難しい問題である。我々の世代にとっては懐かしいしこのような形で続いていくのだとわかるのだが、若い世代のリスナーが入って来れるかどうかが大きな課題だろう。叡知を絞って考えてほしい。この番組はTOKYO
FMという企業のコンセプトを表すブランドであるので、大事に継承していただきたい。
◇かつての「ジェットストリーム」は終わったが、新しい息吹を入れていただき感謝する。この番組の提供は、提供社にとってブランドイメージ戦略の一環であり、コマーシャルな宣伝はあまり必要ないのだが、具体的なCMが入り過ぎている。番組自体は素晴らしい出来だと思う。良い番組に育てていきたい。
◇村上龍氏の話も含めて、これでいいのかと疑問を抱きながら聴いた。キューバに行ったことはないのだが、かっこいいところばかりを伝えている。表現には影の部分があった方が、光の部分がもっと生きると思う。スペインの要塞などの植民地時代のことがもっと膨らんでくるといいのではと感じた。
◇やや退屈だった。ナレーターも別世界に誘ってくれる感じがあまりしない。村上龍氏もクールに外側から観察しているだけで、あまり中に飛び込んでいない感じがする。キューバの匂いがあまり感じられず、スタジオの中で番組を作っているようだ。
◇正当派の番組である。今ウケているキューバを扱っているということで興味を持って聴いたのだが、ナレーターのしゃべり方が原稿を読んでいるような気がした。村上龍氏と会話している時も内容がつまらなそうな感じがした。全部声に表れてしまうので大変だとは思うのだが、やはりキューバのイメージとは違う。番組自体はそつなくまとまっていたのだが、何故キューバがこんなにブームになっているのかがわからないままに聴き終わってしまった。
◇番組の並びを1日の時系列でとらえると素朴な疑問を感じる。ラジアンリミテッド〜プッチモニなど出演の夜11時台〜ジェットストリーム〜TOKIOや清春などが出演する1時台という流れでは、つけっぱなしが多いと思われるラジオの特性と合っておらず、不思議な感じがする。朝は出勤前の人向けなど、1日の時間の流れに沿ったターゲットの設定が自然にできている中で、ジェットストリームだけが浮いて見えてしまう。
◇キューバのような行ったことのない国が番組などで扱われるとそれだけで期待を持って聴いてしまう。行ったことがあり自分が少し知っている国が番組で扱われると、どうしても不満を持ってしまうことがあるのだが、キューバは知らない国なので今回は引き込まれて聴いた。キューバと言うと、人の情は厚かったりというイメージがあるのだが、政治的にハラハラするようなところもあり、それが人々の生活の中に影を落としている部分もあるだろう。抜粋以外の箇所で扱っているのかもしれないが、かつてのキューバの“黄金の50年代”は具体的にどうだったのか、それが今は具体的にどうなっているのか、などがエピソードとして入ってくればいいのにと思いながら聴いた。
6.改善意見に対して採った措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。
7.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
・放 送
:番組「サンデー・モーニング・フェスタ」10月28日(日)放送内
・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/hensei/bansin
8.その他
次回の審議会は11月7日(火)に開催することに決めた。
以上
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