株式会社エフエム東京 第282回番組審議会
議 事 録
1.開催年月日 平成12年12月5日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社11階レセプションルーム
3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)
◇出席委員(9名)
利 光 松 男 委員長 子 安 美知子 副委員長
青 池 愼 一 委員 伊豫田 康 弘 委員
香 山 リ カ 委員 内 木 文 英 委員
横 森 美奈子 委員 渡 辺 貞 夫 委員
内 館 牧 子 委員
◇欠席委員(0名)
◇社側出席者(9名)
後 藤 社 長 一 戸 専務取締役
冨木田 常務取締役 佐 藤 常勤監査役
青 山 取締役制作局長 小 針 マルチメディア事業局長
松 田 技師長 雨 笠 編成局長
林 屋 編成局局次長
【事務担当 林屋番組審議会事務局長】
4.議題
「2000年JFN賞」「日本民間放送連盟賞」「ACC CMフェスティバル」各章の
受賞CM(TOKYO FM制作)について
5.審議概要
◇今試聴した今年のCM作品はどれも品が良く、理科や社会科の教科書に出てくるような雰囲気である。
社側説明ー
当社のCM作品で賞を獲得したものは、真っ正面から真面目にオーソドックスに取り組んだものが多い。もう少しユーモアがあったり笑えるようなセンスを持った作品が賞を獲得したら本物だと思うが、現在はチャレンジ中である。
◇統一キャンペーンスポット「守ろう地球環境/日本の名字」では、日本の名字が約30万もあることに驚いた。土地土地と結びついた名字形成の中で、まさに地域や地形と深く関わっているのだろう。目の付け所が良く、非常に面白かった。
◇12月の番組審議会ではここ何年かCMを試聴しているが、入賞した作品ばかりなので、逆に賞の選考基準は何なのだろうと考えてしまった。やはり、作品性の高いものが多い気がする。音質にこだわったり、コンセプトや作り方に注目するなど、ある意味では分析的な見方である。聴取者を相手にする場合、それが聴取者にアピールするのか、インパクトがあるものなのかというと、私は疑問だと思った。ある種、音質コンクールになっている気がする。放送を聴いている分にはそこまでわからない。例えば、統一キャンペーンスポット「守ろう地球環境/日本の名字」でも色々な名前を呼ぶのは面白いのだが、聴取ターゲットがあるならばもっとラフな口調でもいいのでは。極端に言うと、内容が面白ければラップでもいい。“ですます調”の当たり障りの無い表現が、逆にアイデアを狭めていると思う。ユーモアのセンスがあったり、聴いていて元気になるような感じが欲しいと思った。
◇今回は全体的に良かったのだが、特にサントリーのCM「南アルプスの天然水/小さな響き」は素晴らしかった。このような作品を聴くと、CMにも癒し効果があるのではと思う。
◇サントリーのCM「南アルプスの天然水/小さな響き」は、少し説明が多過ぎ、語り口調も堅いと思った。理科の勉強という感じがする。最も素直に聴けたのは、島根県の3つのCMだった。
◇ラジオだから、やはり“音”が重要だと思った。当たり前ではない“音”を探し、その“音”により聴取者にある種のショックを与えることで聴取者を魅きつけるような作品を作り上げることが、ラジオCM制作の基本なのではと思いながら聴いた。
◇面白かったのだが、作品を聴いていて「ドラマを作るのと全く姿勢が同じだなぁ」と思った。最も難しいのは、たっぷり聴かせるところとバチっとひっぱたいてでもこちらを向かせるところと、バランスを取る必要があることである。他のチャンネルに変えられないためにまずこちらを向かせ、その後で聴かせどころの難しいセリフや面倒くさいことを入れても大丈夫なのだが、そのバランスがドラマの場合難しく、今聴いたCMも同じだという気がした。島根県・自治体PRのCM「タタラ」などは、“聴かせる”だけで“ひっぱたき”がない。スポンサーにとっては購買につながるのが一番の目的だから、審査と購買につながることは別個に考えなければいけないのではないかと思う。購買につながらなければいけない部分が“ひっぱたき”で、聴かせたい部分は“作り手の志”だという気がする。“志”が高過ぎて、結局何のCMだかわからなかった。島根に行ってみたい気がしなければいけない訳で、同じ島根県のCMでも「タタラ」より「ミツマタ畑の雪解け」「牛を呼ぶ声」の方が、ある種の郷愁が出てくるから良いと思う。ブルボン・プチシリーズのCM「地獄耳のサクロー」は、前半はラジオドラマを聴いているようでとても面白かったのだが、後半は少しやかましかった。パルコの「チックタック5秒+5秒+10秒」は全然心に残らなかった。5秒〜20秒まで組み合わせて使えるというコンセプトが評価されたという解説を聞いて、やっと受賞の理由がわかった。今日聴いたCMの中では、サントリーのCM「南アルプスの天然水/小さな響き」と島根県の3つのCM「ミツマタ畑の雪解け」「牛を呼ぶ声」「観光協会の村上さん」が一番良いと思う。統一キャンペーンスポット「守ろう地球環境/日本の名字」は面白く、特に最後の「自然の名前で呼ぶ」という締め方が面白かったのだが、これは真剣に聴かないとわからない。やはり“ひっぱたく”ところと“聴かせどころ”のバランスの取り方ではないかと思う。
7.改善意見に対して採った措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。
8.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
@放 送 :番組「サンデー・モーニング・フェスタ」12月31日(日)放送内
A書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
Bインターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/hensei/bansin
9.その他
次回の審議会は2月6日(火)に開催することに決めた。
以上