株式会社エフエム東京 第283回番組審議会

議  事  録


1.開催年月日 平成13年2月6日(火)

2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室

3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)

◇出席委員(7名)
子 安 美知子 副委員長    青 池 愼 一 委員
伊豫田 康 弘 委員      内 木 文 英 委員
横 森 美奈子 委員      渡 辺 貞 夫 委員
内 館 牧 子 委員

◇欠席委員(2名)
利 光 松 男 委員長     香 山 リ カ 委員

◇社側出席者(9名)
後 藤 社 長         一 戸 専務取締役
冨木田 常務取締役       青 山 取締役制作局長
小 針 マルチメディア事業局長    田 辺 営業局長
松 田 技師長         雨 笠 編成局長
林 屋 編成局局次長
【事務担当 林屋番組審議会事務局長】

4.議題
「世紀横断スペシャルRADIO SAVES THE CENTURY」

5.審議内容
◇まず映画の方であるが、映画というのは見た後で色々語りたいというものであるため、番組アイディアとしては大変面白い。ただ、出演者の人選がピンと来ない。期待して聴いたのだが、番組の空気感が懐古趣味的で、新しい番組を聴いた感じがあまりしない。意外性がない。映画の歴史は長いようだがまだ浅いため、古いものに価値を置きがちであるが、若い人からはもっと意外な意見も出てくると思われる。スポーツの方も、アイデアとしては面白いが、2人の出演者のトークやBGMにスポーティーさがなく、さわやかな感じがしない。概して感じるのは、両番組とも力の入った番組だと思うのだが、力の入った分オーソドックスになってしまう傾向があり、いつものTOKYO FMの跳ねた感じがないため、リスナーは少し引いてしまうということもあるのではと思いながら聴いていた。

◇スポーツの方は、バックで流れている音楽が気になった。スポーツ選手の感動した話のバックで音楽がかかると、そちらの方が気になってしまう。

◇番組を聴きながら、制作上の基本的な問題を考えさせられた。映画もスポーツも素材となる材料はたくさんあり、そこからどれをどう選ぶかが勝負であるのに、少ない材料を引き伸ばしている感じでやや気が抜けている。緊張感が感じられなかった。スポーツ選手がコメントしている時のBGMは不要なのではないか。

◇面白く聴かせていただいた。両者はともに映像の世界をラジオ番組化しており、その捉え方が面白かった。特にスポーツの方は、直接的なメッセージである視覚メッセージを言語記号化していくという素晴らしい試みである。しかし、その試みが充分達成されたかというとそれは別問題である。2つとも長い番組の一部であり、全体を聴くとまた印象が違うのかもしれない。映画に関して言うと、映画ファンは、心の中では興奮しているかもしれないが、上映前の映画館であのようには興奮しないものである。スポーツの方は、20世紀のスポーツ中継では固唾を呑んでラジオを聴いていたこと、ラジオはそんな役割を果たした時期もあったということを思い出すことができた。映像からの視覚メッセージを言語メッセージ化するという切り口は、今後のラジオの領域を拡げる可能性があり、その意味では素晴らしいものであった。

◇全体的には面白い企画だった。映画の方は、12/31の午後6時からという時間帯を考えると、話がはずみ過ぎている。5組の映画好きの話の中に、統一的なテーマ設定があってもいいのでは。スポーツの方は、非常に難しい試みにチャレンジしていた。我々がスポーツの名場面を思い出す場合、実況の果たす役割が大きい。実況の素材が乏しい場合は、人の語りで名場面をリスナーに思い出させる必要があるが、その場合荻原選手の語りで良かったのかどうかは疑問である。

◇最も音にしにくいもの、言葉にしにくいものを2つ取り上げており、試み自体は凄いことだと思った。チャレンジしないブランドは消えていくものであり、その意味で、いいことをやろうという精神を感じた。ただ、結果的にそれがうまくいかなかったのは、構成台本の失敗による。映画の方は、頭の部分での立川志らくと森田真奈美のやり取りは芝居のやり取りなのだが、台本のセリフが全く芝居で語れるものになっていないため、ただ情報を伝えていただけである。もっと台本のセリフの部分を練って、ナチュラルにさせた方がいい。もう一つは引っ張りが半端なこと。「20世紀最高の1本って何でしょう?」ということだけでは引っ張れない。こういった部分を、台本作家とプロデューサー、ディレクターがもっと練って作る必要があると感じた。スポーツの方もまた、コンセプトは面白いが台本が失敗だと思う。もっと音が主体だと思ったのに、荻原次晴と柴田アナの話が長過ぎる。それもありきたりの言葉なのでつまらない。荻原次晴はもっと自分の言葉で語るべきである。例えば、井上康生選手のコメントにはスポーツ選手の香りがある。面白い企画だと思ったのだが、おしゃべりの部分を含め、構成台本をもっと時間をかけてしっかり創るべきだろう。

◇両番組とも、20世紀全体の流れではなく、後半のみを描いている。個人的には映画編の戸田奈津子さんの部分は面白かったが、彼女も20世紀の後半を生きている世代の方である。スポーツでも映画でも、背景の政治を写している部分がある。例えば20世紀には、2つの世界大戦やナチス支配が背景にあった1936年のベルリン・オリンピックがあり、その記録映画ではレニー・リーフェンシュタールという女性監督が活躍した。それらの光と影の部分には触れられずに、20世紀後半のみが取り上げられていたことに少しがっかりした。ただ、チャレンジということに関しては素晴らしい。

6.改善意見に対して採った措置
   審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。

7.公 表
   議事内容を以下の方法で公表。
 ・放 送 :番組「サンデー・モーニング・フェスタ」2月25日(日)放送内
 ・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
 ・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.j/bansin

8.その他
  次回の審議会は3月6日(火)に開催することに決めた。

以上

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