株式会社エフエム東京 第288回番組審議会
議 事 録
1.開催年月日 平成13年9月4日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室
3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)
◇出席委員(8名)
| 利 光 松 男 委員長 青 池 愼 一 委員 伊豫田 康 弘 委員 内 木 文 英 委員 |
子 安 美知子 副委員長 渡 辺 貞 夫 委員 香 山 リ カ 委員 内 館 牧 子 委員 |
◇欠席委員(1名)
横 森 美奈子 委員
◇社側出席者(10名)
| 後 藤 社 長 冨木田 専務取締役 佐 藤 常勤監査役 松 田 取締役技術局長 鈴 木 編成局局次長 【事務担当 鈴木番組審議会事務局長】 |
一 戸 専務取締役 青 山 取締役事業開発局長 雨 笠 取締役編成制作局長 田 辺 営業局長 小 川 マーケティング部長 |
(1)最近の活動について
(2)試聴番組について
5.議事の概要
社側より最近の活動について説明した後、番組試聴に移る。今回は「ウォッチングジャパン21〜平成の超派閥学〜」(平成13年5月25日放送分)を試聴。委員からさまざまな意見が出された。
6.審議内容(◇委員側発言)
<議題1.最近の活動について>
社側説明ー
最近の活動について報告。
1.若者にメッセージを贈る新番組スタート
当社は、混迷の時代を生き抜くヒントを若者にメッセージする番組を8月からスタート。番組は「江川淑夫のリーダーズ
アイ」(毎週日曜日 午前8時〜8時25分)と「RYU'S BUTTERFLY」(毎週土曜日
午前8時30分〜8時55分)、そしてレギュラー番組「土曜日のモナリザ」(毎週土曜日 午後7時30分〜7時55分)の毎月第三土曜日に特別企画として「愛に関する12章」の3番組。
「江川淑夫のリーダーズ
アイ」では、ミネべア、コニカの役員を経て、現在
江川国際研究所を主宰する江川淑夫氏をパーソナリティに迎え、江川氏が、今まで培ってきた豊富なビジネス知識、国際社会における体験をもとに、当社のメインターゲットである20代を中心とする若者へ向けて、経済、国際問題そしてリーダー論を中心とした生きるヒントを伝えていく。
「RYU'S BUTTERFLY」では、パーソナリティに近年「あの金で何が買えたか」「希望の国のエクソダス」など、経済をテーマにした著書を著わしている村上龍氏を迎え、経済を中心に文化・芸術、スポーツ、いじめ問題に至るまで、多岐にわたる旬の話題の中から毎回テーマを設定、村上氏の鋭い感性で分析し、解決への糸口を提示していく。
「愛に関する12章」では、作家の五木寛之氏が、人類永遠のテーマである「愛」について、日本文化と愛、自己愛をはじめ、愛について様々な角度から、若者への示唆に富んだトークを展開していく。
2.“アースコンシャス〜地球を愛し、感じるこころ”を行動に
JFN37局のリスナー、パーソナリティ総勢150名で富士山清掃登山を実施。
TOKYO FMをはじめとするJFN37局では、90年以来「アースコンシャス〜地球を愛し、感じるこころ」をテーマに、地球環境保全のメッセージを世界の若者に向けて発信するとともに、毎年4月22日のアースデーに開催している世界中継コンサートを核として、通年にわたり地球環境の大切さを若者にアピールし、レギュラー番組「アースコンシャス21」では、内外各界の著名人、一般人を問わず自然とのふれあい体験談や地球へのメッセージを紹介している。今年は4月からJFN37局において、地球環境保全キャンペーンとして、全国各地を清掃するクリーン・キャンペーン「BLUE
EARTH PROJECT」を展開、既に37局中、23局において、地元のかけがえのない自然、海、山そして川などの清掃活動を実施してきた。特にFM北海道の有珠山・火山灰除去活動は、キャンペーンの意義が大きく評価され、日本民間放送連盟賞(放送活動部門)を受賞しました。当社においても、9月16日に鎌倉・材木座海岸で、リスナー、地元住民と一帯になった大規模な清掃活動を予定。
尚、このプロジェクトの象徴イベントとして、去る8月3、4日に実施した富士山清掃登山は、JFN各局のリスナーとパーソナリティ、総勢150名が参加。富士山はそのゴミの酷さから世界遺産認定を外され、日本の自然の象徴といえる富士山を蘇らす目的でその清掃活動を計画した。参加者はエベレスト清掃登山で知られるアルピニストの野口健氏の指導のもと、山頂から五合目までゴミ収拾を行いながら下山、大量のゴミを回収しました。参加者からは「今回の清掃登山を通じて、改めて自然を大切にしなくては、と実感した」「山頂のゴミを見て怒りを覚えた」「清掃活動を通じ、いつも聞いている番組のパーソナリティと交流できてうれしかった」などの反響が届いた。
また4日放送の「POPS BEST10」を富士山五合目のレストハウス内の特設ブースから生放送を実施。野口健をゲストに迎えたほか、清掃登山を終えた参加者の声を放送した。(VTR放映 約5分)
3.民間放送連盟賞、2部門で優秀賞
平成13年度日本民間放送連盟賞におきまして、当社から出品しました下記の2作品が東京地区審査会を第1位で通過し、8月21日から22日における中央審査会において、優秀賞が内定した。9月20日の民放連理事会にて正式に決定し、11月15日に東京で開催される日本民間放送連盟全国大会で表彰される。
●エンターテインメント番組部門
「21ヶ月〜シンガーソングライター槇原敬之の時間が止まった時」
●報道番組部門
「ウォッチング・ジャパン21 平成の超派閥学」
東京地区審査会(中央審査会は非公開)では、「ウォッチング・ジャパン21」では派閥という題材を分かり易くかみ砕いて解説している点を、また「21ヶ月」では有罪判決を受けた社会的弱者にスポットを当てて、興味本位でなく槇原の人間性のすべてを引き出した点を評価された。(CM試聴 1分30秒)
4.JFN賞において「CM大賞」ほか2部門で受賞
当社をはじめJFN(全国FM放送協議会)加盟37局は、放送活動並びに新規事業の活性化と質的向上を目指して、社会的影響力や企画力からJFNグループ全体の発展に大きく貢献した局を表彰する「JFN賞」を7月25日に選定。当社は「CM部門」でCM大賞ほか2部門で最優秀賞を受賞したほか、放送活動や事業・営業活動を表彰する「企画部門」においても奨励賞を受賞した。
● JFN CM部門
【CM大賞】及び【統一部門 日本航空賞】
※統一部門は協賛企業(本年は日本航空株式会社)のCM制作を競った。
「JAPAN AIR LINES」(20秒)
【第2部門(21秒以上のCM部門) 最優秀賞】
「守ろう地球環境 日本の名字」(60秒)
●JFN賞 企画部門
奨励賞「17歳プロジェクト」
青少年の心の問題を真正面から捉え、現代社会の問題点・病巣に様々な
ジャンルの有識者から意見提案を集め、悩める17歳問題へのひとつの
解決方法を提案。ターゲットメディアとしてFM放送が担う社会的意義
が十分に評価され、受賞につながった。
5.TFMインタラクティブ(株)をJFN、NTT東西と共同で設立
ブロードバンド時代のリッチコンテンツ配信をスタート
当社は、株式会社ジャパンエフエムネットワーク、西日本電信電話株式会社、東日本電信電話株式会社との共同出資により、インターネット・ブロードバンド時代における大容量・高品質コンテンツの提供を目的とした新会社「ティーエフエム・インタラクティブ株式会社」を7月9日に設立。
新会社は、当社とジャパンエフエムネットワークが連携しコンテンツ企画・編集を行い、NTT西日本及びNTT東日本が推進しているADSLや光ファイバーを活用して、若者層を対象に、動画をはじめ双方向の新たなエンタテインメントサービスを提供する。またこの分野において既に米国で事業展開を進めているインタラクティブTV会社・FMiTV
Networks社及び日本では東京メトロポリタンテレビジョン株式会社とも業務提携を行い、さらに今後国内外の有力企業との提携を進めることにより、コンテンツの拡充を目指してまいります。新会社は9月5日からADSLユーザーに向けた試験的配信を行い、今秋には本格的サービスを開始する予定。
[事業会社名]
ティーエフエム・インタラクティブ株式会社
(英文名:TFM
interactive.Inc)
[所在地]東京都千代田区麹町1−7
FMセンター内
[代表者名]代表取締役社長:池田 実
[資本金及び出資比率]
資 本 金:7億円
出資比率:エフエム東京(48.6%)
ジャパンエフエムネットワーク(14.3%)
西日本電信電話(33.6%)
東日本電信電話(3.5%)
6.6月の聴取率調査 コアターゲット(20代男女)で引き続きNo.1
去る6月に実施された首都圏ラジオ合同聴取率調査(2001
6/12-6/25・ビデオリサーチ調査)にて、当社はターゲット層の10〜30代で引き続き高レーティングを獲得、12〜39歳男女(月〜日・全日平均)で首都圏ラジオ全局中ナンバーワンを堅持した。
コア・ターゲットである【20代男女】(月〜日・全日平均)では、43期連続(7年2カ月)してトップとなりました。また10代から30代の主要部門である【F1・M1層=20〜34歳男女】【15〜24歳男女】【15〜34歳男女】のそれぞれ月〜日・全日平均で引き続き首都圏ラジオ全局中首位となり、33期連続(5年6カ月)"三冠王"となった。
◇今回の富士山清掃登山には行政はついているのか?
社側説明ー行政はついておりません。
◇「17歳プロジェクト」について、若者の問題の芽はもっと若い時に
発生していると思うが、この番組もより若いリスナーを対象とすべきでは?
社側説明ー17歳に限らず、広く10代の若者に向けて番組を発信していく。
<議題2.試聴番組について>
社側説明ー
小泉政権の誕生に伴い、世間一般の政治に対する関心は高まっていますが、依然として若者の政治離れ、関心の薄さが指摘されております。20代を中心とする若者をメインターゲットとする当社では、若者に政治への関心を持ってもらい、彼等と政治との距離を縮める目的で、1998年9月から月1回最終金曜日の早朝に『ウォッチング・ジャパン21』を放送しております。幅広い意味で政治にスポットを当て、若者と政治を結ぶ「きっかけ」「橋渡し役」を担う番組を目指しております。
今回は「派閥」にスポットを当てました。政治改革として過去にも何度か派閥解消は叫ばれ、その度に復活してきました。改革を旗印に登場した小泉総理大臣も派閥解消を訴え、今回の組閣では今までの派閥バランス人事を崩し、現在の高支持率につながる要因の一つになったことは間違いありません。派閥崩壊への期待感と派閥政治が変わらないことへの失望感が交差する、この政治の派閥とは一体何なのでしょうか? そこに何があるのでしょうか? 派閥の目的、実態、今後は・・・? 自民党国会議員や歴史学者へのインタビューを中心に、この番組らしい分かりやすい視点で、派閥の意味を考えていきます。
(試聴 約25分)
◇大変良心的に作られている番組だが、聞いていて難しく感じた。それは私達が最近のマスメディアの手法に慣れてしまったことがあるのでは。ある問題を論議する場合、はじめに是か非かを示して、それに対して激しく言い合いを行い、全体をおもしろおかしく扱う番組が主流となっている現状では、試聴番組のようにしっかりと様々な人からの意見を公平に扱い、是非の判断をリスナーに任す従来の演出は、それが言い悪いは別にして、リスナーにとって聞きづらくなっているのではないか。結論をもっとはっきり示したほうがリスナーにとっては理解しやすかったのではないか。何でもセンセーショナルな番組にすればいいというわけではないが、試聴番組が政治離れした若者への掴みになることを目指しているのなら、番組制作者は演出にもっと考慮してほしかった。
◇朝5時にリスナーが、この番組を聞くのかが疑問に思う。番組ではエンターテイメント的に、リスナーに楽に聞かせようという演出もあったかもしれないが、派閥は皆の問題であり、インタビューアーは客観的に質問しないで、自分の問題として関心をもって質問する姿勢であればより良かった。
◇政治討論のように争う部分があれば、それが生きるのだろうが、この試聴番組は説明的で人をひきつけるところがなかった。前回の番組審議会で試聴した番組はひとりの人間の内面なものがあふれており、誰かに語りかける形で人の心を捕らえていたが、今回のように話題がより広く一般的なものになればなるほど、話が漠たるものになり集中しない。この番組は朝5時には聞きづらいだろうと思って聞いた。
◇番組の冒頭部分の演出で、番組に期待を持てたが、論理が先走って内容が少しだらけてしまった。もう少し突っ込んだ部分があったらと思う。我々の身近にも派閥があり、それは社会に自然体として発生したものといえる。一方ではなぜここまで批判されるのかは、派閥の利益が優先し、公正を欠く場合があるからであると思う。このようなリスナーが「そうか」と目が開くような論評がほしかった。
◇番組としておもしろかった。インタビューの入れ方も番組構成上適切であり、うまかった。今問題になっていることを、様々な形でラジオを通して人々に発信していく試みである試聴番組は、非常に面白かった。インタビューアーも率直で、派閥が抱える問題、本来の派閥の目的が、手段であるはずの派閥の維持と逆転してしまった点を良く掴んでいたと思う。この番組で派閥のことがすべて分かるということではないが、ある一端を人々に提供した番組だったと思う。ただタイトルの「超」には、どのような意味があるのかが気になった。
◇いくつかの疑問がある。なぜこの番組を今聞くのか?参議院選挙が終わった時点で試聴できたら面白く聞けたと思う。あとタイトルにある「超」の意味が分からない。私自身は派閥は欧米や中国や韓国ではどうなっているのか、日本の派閥とどう違うのか、という問いを持って番組を聞いた。その答えとして歴史学者が「派閥は日本のアイデンティティ」であると発言しているが、それについての吟味がなかった。今回出演した議員は意識の高い人が多く、いわゆるタレント議員はどう考えているのか聞きたかったし、自民党以外ではどうなのか、また他党の議員は自民党の派閥をどう考えているのかに触れた欲しかった。またインタビューを受けた議員に、派閥にいることによるメリットについてより深く聞きたかった。全体的な印象では、表面の派閥が必要とする現象のみに留まってしまっている。これだけ批判されてもなおかつ残っている派閥に、深く突っ込んで欲しかった。
◇こういう番組をつくった気概について評価する。TOKYO
FMはこういう番組を面白くかつ分かりやすく作り続けていくことがすごく大切だと思う。今後いかにファンを獲得していくためにどのような番組を作っていけばいいのかという点で、試聴番組はいい失敗例だと思う。失敗した点として生の声がなかった、インタビューをうけても傷つかない人しか話してない点がまず挙げられる。あとコメンテーターの高野孟氏が自分を出さないで、身を引き過ぎている。出演者が引かないような方向にもっていくには、何をどう作るかというコンセプトが制作者にはっきりなかったのではないか。派閥に対して分かっている人、分からない人の双方に対して放送するとき、自分が傷つかない人の話だけではうまくいかないと思う。今後はもう少し踏み込みをつくって、あぶないなぁと思う人たちの意見、ばんばん話してくれる出演者でないと、早朝からリスナーは番組を聞かないと思った。でも気概はすごく買います。
◇試聴番組は選挙前の選挙民への投票啓蒙番組であり、それでインタビューも自民党議員に集中したと思う。しかしそれでも3人の議員の生の声を聞けたことは良かったと思う。ただ一番つまらないと思ったのは(編集の段階でカットされたかもしれないが)、歴史学者の加来先生の話だった。派閥を集団で行動するのは日本人のアイデンティティと、わざわざひとくくりしていったからには、それがずっと続くんですか、現在日本人の中では壊れはじめているのではと聞きたかったし、番組でも掘り下げてほしかった。
6.改善意見に対して採った措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。
7.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
・放 送
:番組「サンデー・モーニング・フェスタ」9月30日(日)放送内
・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/bansin
8.その他
次回の審議会は10月2日(火)に開催することを決めた。
以上