株式会社エフエム東京 第290回番組審議会
議 事 録
1.開催年月日 平成13年11月6日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室
3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)
◇出席委員(9名)
利 光 松 男 委員長 子 安 美知子 副委員長
青 池 愼 一 委員 横 森 美奈子 委員
伊豫田 康 弘 委員 香 山 リ カ 委員
内 木 文 英 委員 内 館 牧 子 委員
渡 辺 貞 夫 委員
◇社側出席者(10名)
後 藤 社 長 一 戸 専務取締役
冨木田 専務取締役 佐 藤 常勤監査役
青 山 取締役事業開発局長 雨 笠 取締役編成制作局長
松 田 取締役技術局長 田 辺 営業局長
鈴 木 編成制作局局次長
小 川 マーケティング部長
【事務担当 鈴木番組審議会事務局長】
4.議題
(1)最近の活動について
(2)試聴番組について
5.議事の概要
社側より最近の活動について説明した後、番組試聴に移る。今回は「優香@NET」(平成13年11月2日放送分)を試聴。委員からさまざまな意見が出された。
6.審議内容(◇委員側発言)
<議題1.最近の活動について>
社側説明ー最近の活動について報告。
最近の活動について
1.JFN37局によるFMの祭典がスタート
「FMフェスティバル'01 DREAM COLLABORATION」
当社をはじめJFN37局が一丸となって、毎年秋に実施しているFMの祭典
「FMフェスティバル」が今年もスタートしました。今年のFMフェスティバ
ルは、11月3日(祝・土)のTOKYO
FM/JFN特別番組を皮切りに、
12月25日(火)日本武道館で行う公開生放送まで、約2ヶ月にわたって実
施します。今回の「FMフェスティバル」では、日本における音楽シーンをさ
らにレベルアップしていくために、「音楽」という「文化」を発信し普及させ
ている「FMラジオ」と「音楽」のコラボレーションを、JFN37局のメディ
ア・パワーを結集させ実現します。「FMフェスティバル」の主な内容は以下
の通りとなります。
◎ FMフェスティバル・キックオフ特別番組
「TOYOTA・Verossa・ presents
FM フェスティバル‘01
DREAM・COLLABORATION」
〜11月3日(土・祝)午後3時〜午後6時
JFN37局フルネット生放送〜
TOKYO
FMアースギャラリーより、パーソナリティのやまだひさしが「F
Mフェティバル」のキックオフ特別番組を生放送。2001年「FMフェスティ
バル」の壮大なプロローグとして、イベントのスタートを高らかに宣言しまし
た。
◎ 「FMフェスティバル」に賛同したアーティストによる
キャンペーンソングが登場
「FMフェスティバル」に賛同したアーティストによるスペシャル楽曲が登場、
それぞれの曲はFM局のみのオンエアとなり、11月3日のキックオフ特番に
て初オンエアされました。
・ZEEBRA meets RIZE
「I・can‘t
・live・without・my・RADIO」
明日の音楽シーンを担うアーティストのZEEBRAとRIZEによる「FM
フェスティバル」のメイン・キャンペーンソング。彼等の共同制作によるオリ
ジナル楽曲を2組が歌います。
・ ACID TEST/「MOTHER」
人気グループ、 MR.CHILDREN
のメンバーが参加しているユニット、 ACID
TEST(小林武史、桜井和寿、田原健一)がビートルズのジョン・
レノンの名曲「MOTHER」を歌います。この曲はFMフェスティバル用に
レコーディングされた楽曲です。
・矢沢永吉/「この道の向こうに」
日本ロック界の第一人者、矢沢永吉が未発表のバラード曲「この道の向こうに」
のスペシャル・ライブ・バージョンを、日本のトップミュージシャン達の演奏
とともに唄い上げます。
◎リスナーの夢とともにDREAM・RADIO・BUS、日本縦断
今回のキャンペーンの1つとして、「DREAM・RADIO・BUS」が
登場します。バスは、キックオフ特番放送の11月3日に北海道・札幌市から
スタートし、12月25日の沖縄まで、全国37のFM局を訪問しながら、日
本を縦断します。それぞれのバスは片側半分が空白で、立ち寄ったJFN各局
の代表リスナーがそこに「夢」「願い」を1行づつ直接書いていきます。その
模様は11月3日のキックオフ特番をはじめ、JFNフルネット・レギュラー
番組「やまだひさしのラジアンリミテッド」「アクセス・オールエリア」や各
局ローカル生ワイド番組などで放送します。また37局訪問の際は各地でイベ
ントを繰り広げるほか、各局の生ワイド番組でも紹介します。そして全国のリ
スナーの「夢」「願い」で埋め尽くされたバスは12月25日の日本武道館・
生放送会場でのビジョン及びインターネットで公開されます。
◎ FMフェスティバル・クライマックス公開生放送
「TOYOTA・Verossa・ presents
FMフェスティバル‘01〜DREAM・COLLABORATION
RADI O・ UNLIMITED・ X‘MAS at
日本武道館」
〜12月25日(火)午後6時〜午後9時
JFN37局フルネット生放送〜
「FMフェスティバル」のラストを飾るのは、日本武道館からの3時間公開
生放送。客席は武道館ではなかなか実現しなかった、アリーナのオールスタン
ディング形式となります。番組進行役はやまだひさし、ゲストにはイベントの
クライマックスに相応しい人気アーティストが登場し、二度と聞けない「夢の
コラボレーション」が実現します。現在、決定しているコラボレーションは
ZEEBRA・meets・RIZE
TAKU(m−flo)・ meets・
CrystalKay・ meets・ YOU THE ROCK
その他、三木道三、FOH、SNAILRANP、KICK
THE CAN C
REWの出演が決定。番組ではそれぞれのゲストがコラボレーションを組み、
オリジナル曲やクリスマス・ソングなどをともに熱演、リスナーに普段聞くこ
との出来ない“夢の共演”をクリスマス・プレゼントします。
2.FMの原点・“ことば”によるリスナーとの心の交流を
深化し、「ともだちだね。」を具現化した番組をこの10月より
放送中
当社は10月改編で、ラジオに何ができるかを改めて問い直し、ラジオの原点
である人と人のこころを結ぶ「ことば」を最大のコンテンツとする番組を編成、
「ことば」を生業とする表現者たちを登場させました。以下はその番組例です。
「オンザウェイ・コメディ“道草”」
(月〜木曜 17:30-17:40 37 局フルネット)
ドライブ中の車内を状況設定としたショート・コメディ。ドラマの主役を演ず
るのは西村雅彦。タクシードライバーや上司と部下、夫婦など様々な設定で、
ちょっと笑えるコミカルな役を演じます。脚本は木皿泉、演出は福島三郎ら、
ラジオでの新しいドラマ作りを目指して、精鋭スタッフが集まってきておりま
す。「ことば」の魅力を存分に引き出した、クオリティの高い作品をお届けし
ています。
「放送室」(木曜 25:30-26:30 37 局フルネット)
「ダウンタウン」で人気の芸人、松本人志の天才的な喋りをクローズアップし
たトーク番組。番組は「ダウンタウン」のブレーンであり、松本の親友である
高須光聖との会話で進行し、リスナーは松本と友達になった感覚となります。
テレビとは違う松本人志のトークの世界を繰り広げます。
「今井美樹プロデュース 52通りのエンディングテーマ」
(金曜 23:30-23:55 37 局フルネット)
女優であり、シンガーである今井美樹によるドラマストーリー集です。この番
組は今井美樹がリスナーから寄せられた思い出の一曲とそれにまつわるエピソー
ドをドラマ形式で紹介、その曲がエンディングテーマとして流れる演出となっ
ています。
「キス・セラピー」(日曜 20:00-20:55)
20代、30代の男女リスナーから寄せられた恋や結婚に関するエピソードを
もとにラジオドラマ形式で進行します。恋に悩むリスナーに対して時には音楽、
時には心休まる場所、時には恋の行方など、癒しの時間や空間の処方箋をお届
けする、新癒し系のエンターテインメント・プログラムです。
◇「FMフェスティバル」はいつスタートしましたか?
社側説明=1972年から続いております。当初は“街に美しい音楽を”を
テーマにスタートしました。
◇「ことば」によるリスナーとの交流を深化させた新番組において、
それをどう具現化しているのか、ぜひ聞いてみたい。
社側説明=今後の審議会にて試聴番組として取り上げます。ぜひご意見を
お聞きしたい。
<議題2.試聴番組について>
「優香@Net」(平成13年11月2 日(金)放送分)
社側説明ー
ラジオを聴きながらインターネットを観る、インターネットしながらラジオ
を聴くという新形式の番組として、平成12 年10月より開始しました。ラジオ・
パーソナリティを人気タレントの優香が、インターネット・パーソナリティを
TOKYO FMアナウンサーの木村達彦が務め、例えば、「ネット恋愛はアリか
ナシか?」「ビッグアーティストのコンサート・チケットはどうやって入手す
る?」などの具体的なテーマをもとに、2人の出演者がラジオとチャットを並
行させる形で番組を進行します。チャットではスタジオの優香の様子をリポー
トしたり、チャットの内容に沿って優香の意見をリポートしたり、時には優香
と木村アナが入れ替って優香がチャットに参加するなど、ラジオとインターネッ
トのパーソナリティがお互いのメディアを盛り上げるという仕掛けとなってい
ます。また番組では、毎週ゲストミュージシャンを招いてスタジオ生ライブを
展開。その映像も随時インターネットを通じて見ることができます。
(試聴 約 22分)
◇番組を聞いて出演者とリスナーとの生々しいやり取りのなかで、倫理規定に
違反するような話題が出てきたらどうなるかと思った。でも今の若者は、大
学の講議よりもこのような番組に心引かれるのだろう。生放送では倫理規定
以外にも恐いものがある。そのような状態になったとき充分な対応が出来る
ように気をつけて欲しい。
◇週末の夜10時という、パーソナリティの優香を応援するリスナーが聞きや
すい放送時間であり、番組も彼等に非常にマッチした内容となっている。前
半は面白く聞けたが、メールの部分で、話題が暗いものとなり、違和感を感
じた。メールは電話などでは言えないことも書ける性格をもっており、とて
も相手に甘えてくる内容になりがちであり、そのような特性をもつメールを
番組で取り上げる際は気をつけて欲しいと感じた。今回の番組とインターネッ
トとの双方向は非常に面白い試みと思う。アンケートという形式をはじめ、
若者向きであり、実際面白く聞けた。
◇番組のインターネットへの挑戦は評価したい。ただ番組で取り上げるメール
の内容にはやはり気をつけて欲しい。このように危険な面もあるが、TFMは
インターネットへの挑戦を続けて欲しい。
◇インターネットの普及などにより、世の中は多くの情報に溢れ、これから先
どうなっていくのだろうと思っている。番組を聞いて、人の出会いは直接会
うことが大切であり、メールなどがきっかけにはなるであろうが、決してい
いことではないと思った。人の生き方が軽くなっていると感じた。
◇インターネットへチャレンジしていることに関心を持った。TFMがラジオ業
という狭い範囲に留まらないで自らを拡げていっている1つのあらわれとし
て、すばらしい方向性を模索していると思った。現代のオーディエンスは参
加の機会を求めている。番組はインターネットにより参加型コミュニケーショ
ンを実現しているとともに、リスナーが直接参加するという、共同制作の形
となっている。この共同制作の場合、どこまでコントロールできるかに危惧
がある。なお今回の内容には問題はないと思う。基本的にこういう番組の構
成の仕方は、双方向エンタテインメント、情報産業における重要な方向性を
示したトライであり、参加型コミュニケーションを実現させる1つの具体的
な姿であり、この点で関心を持った。ただ参加型コミュニケーションにおけ
るコントロールの仕方、意図的なゲリラに対する危機管理の問題にはしっか
り取り組んで欲しい。
◇今回の試聴番組の内容は別に新しいことではない。11年前に似た設定のテ
レビドラマがあった。しかも番組は非常に聞きずらかった。それはパーソナ
リティの優香のトークに問題があったと思う。リスナーと話すときは彼女の
優しさが表れて良かったが、それ以外ではトークがハイテンション過ぎて聞
きずらかった。これはパーソナリティの能力不足と、それをカバー出来な
かった制作者の演出力の問題である。制作者はもっと基本的な演出力をつけ
て、体力を強化してほしいものだ。このような番組審議会の場でももっと文
化論を討論して、基本能力をつける場として欲しい。また今回のインターネッ
ト、メールと番組の融合は、誰でも思いつくことであり特に新しいものでは
なく、あくまで一過性のものであり、文化になっていない。確かに時代の風
俗として一過性の徒花も必要なものであり、これがないと次の大輪の花が咲
かない。時代の徒花も、多くの人を経て文化にまで成長することもあるので、
必要なプロセスであるとは思うが、その1つのプロセスとして聞いても今回
はあまり良くなかった。
◇TFMがインターネットと番組の融合にトライしていることはいいと思うが、
正直いって今までは少し無理があったと思う。しかし今回の試聴番組ではそ
れが非常に自然な形で結びついていた。パーソナリティやゲストの顔が見ら
れたり、自分が送ったデータが即インターネットにアップされるなど、自然
な形のインタラクティブとはこういうものかと感じた。また一方でこの番組
は、ラジオとパソコンを立ち上げて、その前で集中して聞くという、ラジオ
の新しい聞き方に結びつくのではと思った。その点からするとこれはラジオ
にとって画期的な形式であるといえる。そのほかやはりパーソナリティのハ
イテンションな話し方には驚いた。しかしこれはTFM全番組にいえることで
あり、TFMを聞く時はいつも気になっている。
◇恋愛など今までもっと時間をかけて話し合っていた問題でも、メールでは即
結果が出てくる。これらは他のメディアにはない特性であり、新しいコミュ
ニケーションの形であるとは思う。しかしこの番組のように、ある姉妹の問
題に対してすぐ結論を出してしまうなど、メディアが一般人の人生にどの程
度まで関わっていいものか、どれだけフォローし責任を持てるかという問題
がある。どこまでいじっていいのかと常に思う。もちろん番組制作にあたり、
十分な準備はしているとは思うが、今後の大きな課題であるといえる。
◇女性の意識はとても変わってきている。これは統計的にもいえることだが、
番組で21才の女性が結婚適齢期という言葉を旧態依然に使っていることが
気になり、番組の内容にリアリティを感じられなかった。現状の女性の意識
をもっとふまえた番組制作を行って欲しい。
6.改善意見に対して採った措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。
7.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
・放 送 :番組「サンデー・モーニング・フェスタ」11月25日(日)放送内
・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/bansin
8.その他
次回の審議会は12月4日(火)に開催することを決めた。
以上