株式会社エフエム東京 第291回番組審議会
議 事 録
1.開催年月日 平成13年12月4日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社11階レセプションルーム
3.委員の出席 委員総数8名(社外8名 社内1名)
◇出席委員(8名)
| 子 安 美知子 副委員長 青 池 愼 一 委員 香 山 リ カ 委員 横 森 美奈子 委員 |
伊豫田 康 弘 委員 内 木 文 英 委員 渡 辺 貞 夫 委員 内 館 牧 子 委員 |
◇欠席委員(1名)
利 光 松 男 委員長
◇社側出席者(9名)
| 後 藤 代表取締役社長 冨木田 専務取締役 青 山 取締役事業開発局長 田 辺 営業局長 小 川 マーケティング部長 【事務担当 鈴木番組審議会事務局長】 |
佐 藤 常勤監査役 一 戸 専務取締役 雨 笠 取締役編成制作局長 鈴 木 編成制作局局次長 |
4.議題
「2001年JFN賞」「日本民間放送連盟賞」「ACC CMフェスティバル」各賞の
受賞CM(TOKYO FM制作)について(作品リストは別紙参照)
5.審議概要
◇「日本の名字」はチャーミングで良かったが、「胸のつぶやき」はひどかった。
仕事とはいえ、ここまでやることはないんじゃないか。聞いている女性も不愉快に思うのでは。
社側説明
ー今年はユーモアのある作品とオーソドックスな作品とバランスがあったと
作った側としては思う。確かに「胸のつぶやき」は、今までの連盟賞受賞
作品とは明らかに異質なものであり、その意味では時代が変わったと思う。
◇全体的に聞いて思ったことは、「JAPAN AIR LINES」「オリンピックキャンペーン」「女の一生」など、昭和という時代に思い出がある人に向けて作った作品であり、ノスタルジーを誘う作品が多かった。これからの日本にいい材料を見い出すことが出来ず、まだ日本が元気でがんばってきた時代を振り返ることから活力を得るしかないのかと思った。そういう中で、元気におもしろくするには、製品のアピールではなく、「胸のつぶやき」のようなブラック・ユーモア、人によっては悪趣味になるユーモアしか、明るさ、楽しさを訴える手段がないのかという気がした。今はこういう時代であり、これからはブラック・ユーモア以外にどのような手段があるのかと、少し身につまされる感じでCMを試聴した。
◇例年、リスナーに向けたものでなく、やたら音に凝るなどしたコンクール向けの作品が気になったが、今年はいろいろなバリエーションがあり、よかったと思う。「JAPAN
AIR LINES」は作り手が脱力していて、意表をつかれた。でもシンプルで、音の素材を活かしていて、好感をもてた。「オリンピックキャンペーン」「女の一生」はともに手法は凝っているが、無理がありアイデア倒れだった。聞き手にこのCMは何を訴えたいのかが、伝わってこない。「胸のつぶやき」ははっきり言ってつまらない。左右の胸の会話というシチュエーションに無理がある。「新ノアの方舟」はおもしろかった。60秒のなかで、確実にメッセージを伝えられていた。
◇CMは説明ではなく、音や言葉で聞き手にメッセージを伝えることが大切。その点で「JAPAN
AIR LINES」はあのアナウンスの響きが効果的に使われていた。その点が受賞へとつながったのではないかと思う。「胸のつぶやき」はなかなかドラマチックで面白く聞けた。
◇「JAPAN AIR LINES」は音が旅への想いを誘い、大変良かった。「オリンピックキャンペーン」と「女の一生」は伝統的な手法ではあるが、良かった。「胸のつぶやき」はどうして最優秀賞を受賞したのか分からない。CM自体よりも評価者の特性が表れた結果ではないかとも思える。会話がいやらしく聞くに耐えない。「あはれ」は意図は理解できるが、今「あはれ」という言葉がどれだけ使われ、理解されるのだろうか。これを使うならもっと言葉の説明をしなければ、聞き手はCMを理解できないのではないか。
◇「胸のつぶやき」は面白く聞けた。女性は感心しないが、男性にはいいのではないか。演出にも工夫があり、また商品の説明もしっかりしていた。「JAPAN
AIR LINES」はアナウンスを効果的に使用していて良かった。「あはれ」は凝り過ぎて、CMの意図をよく理解できなかった。
◇「JAPAN AIR LINES」が好きだ。でも残念なのは、ナレーションのあとすぐ次のナレーションが被ってしまうところ。もっとナレーションの余韻を大切にして間が欲しかった。「日本の名字」はしっかり考えないとよく分からないCM。聞き手に考えさせ過ぎるのは問題。「オリンピックキャンペーン」はあまり面白くなかった。テーマはいいが、作り手の“こんなにいい作品をつくった”というのがみえてしまっている。「胸のつぶやき」はシナリオが下手。そのため2つの胸の会話のやりとりが良くないし、テンションがやたら高くなってしまった。わざとかもしれないし、分かり易さを狙ったのかもしれないが、東大=紫の下着というイメージ図式はもはやステレオタイプ過ぎる。確かに時代は変わったがこれはユーモアではない。他のCMはあまり印象に残らなかった。最近、TVのCMに興味をもち、よく見ていたが、TVでは破壊型CFがインパクトが強いとのことで、クルマを空に飛ばすなど、インパクトで視聴者の目を向けさせる例が多かった。さすがにこれは飽きられてきており、その点で、ラジオCMは音だけで表現するという点で、大変興味深いし、おもしろいと思うが、制作者が力み過ぎて何のCMかが分からないものが多い。その点を考えて欲しいと思う。
◇番組審議会に長年出席していて、時代は変わったなあと思う。今回の審議会でも「女の一生」を聞いて、重いテーマだなあと思い、父の軍服をワンピースに仕立てたところなど、自らの体験から心に響くものがあったすぐその後で「胸のつぶやき」を聴いた時、時代を感じてしまった。父の軍服でワンピースを作ってもらった時代からブラジャーの話題があっけらかんとCMに登場する現代まで、実に感慨深いものがあった。
7.改善意見に対して採った措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。
8.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
・放 送
:番組「サンデー・モーニング・フェスタ」12月30日(日)放送内
・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/hensei/bansin
9.その他
次回の審議会は2月5日(火)に開催することに決めた。
以上