株式会社エフエム東京 第292回番組審議会
議  事  録

1.開催年月日 平成14年2月5日(火)

2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室

3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)

◇出席委員(7名)
子 安 美知子 副委員長
  青 池 愼 一 委員 横 森 美奈子 委員
伊豫田 康 弘 委員      香 山 リ カ 委員
内 木 文 英 委員      内 館 牧 子 委員

◇欠席委員(2名)
利 光 松 男 委員長 渡 辺 貞 夫 委員

◇社側出席者(10名)
後 藤 社 長         一 戸 専務取締役
冨木田 専務取締役 佐 藤 常勤監査役    
青 山 取締役事業開発局長 雨 笠 取締役編成制作局長
松 田 取締役技術局長 田 辺 営業局長
鈴 木 編成制作局局次長    小 川 マーケティング部長
【事務担当 鈴木番組審議会事務局長】

4.議題
(1)最近の活動について 
(2)試聴番組について

5.議事の概要
 社側より最近の活動について説明した後、番組試聴に移る。今回は「ライブ・デポ」(平成14年1月24日放送分)を試聴。委員からさまざまな意見が出された。

6.審議内容(◇委員側発言)

<議題1.最近の活動について>

  社側説明ー最近の活動について報告。


1.JFN37局によるFMの祭典
「FMフェスティバル'01 DREAM COLLABORATION」
が成功裏に終了

 11月3日から約2ヶ月にわたり実施しましたJFN37局によるFMの祭典、 FMフェスティバルは、12月25日、日本武道館でのライブ・イベント「TOY
OTA・Verossa・ presents FMフェスティバル‘01〜DRE
AM・COLLABORATION・RADIO・ UNLIMITED・ X‘M
AS at 日本武道館」をもって、成功裏に終えることができました。
 同ライブにはFMフェスティバルのキャンペーンソングを歌ったZEEBRAと
RIZEをはじめ、FMフェスティバルのテーマである“コラボレーション”に
賛同したアーティスト12人が参加。満員の8000人のファンとともにクリスマ
スの夜を大いに盛り上げました。この模様は、午後6時から3時間にわたり生放送
で、全国37局のリスナーに余すところなくお伝えしました。
 また会場では、北海道から沖縄まで日本を縦断しながら、JFN37局の代表
リスナーによる「夢」「願い」で埋め尽くされたキャンペーン・バス「DREAM・
RADIO・BUS」の姿を、ゴールの沖縄からビジョンで放映しました。またそ
の模様を当社インターネットでも紹介しました。このキャンペーン・バスは、大型
バス2台にキャンペーン・メッセージがペイントされ、北から南へ全国37局の拠
点を訪問する形で縦断、全国各地で多くのリスナーがバスの周辺に集まり、話題を
呼びました。
 ZEEBRAとRIZEのコラボレーションによるFMフェスティバル・オリジ
ナル・キャンペーン・ソング「I・can‘t・live・without・my・
RADIO」はFM局のみのオンエアで注目を浴び、CD発売への熱いリスナーの
要望が寄せられております。
 又これらのムーブメントは新しいラジオの試みとして新聞・雑誌・TVなど多く
の媒体で取り上げられ、「コラボレーション」という流行語の発信源として紹介さ
れました(フジTV)。
 今回2ヶ月にわたって実施しましたFMフェスティバルの経験を踏まえ、本年も
全国のFM局のメディア・パワーを集結させたイベントを、秋に実施する予定です。

2.子供や女性にとって優しい21世紀を目指したい
  JFN年末特別番組
 「Love For Women,Peace For Children」放送

 
 当社では、21世紀最初の年越しとなった12月31日、22時から25時まで、
特別番組「Love For Women,Peace For Children」をJFN37局ネットで放送し
ました。
 この年末特別番組を企画検討しているまさにその時に、アメリカ同時多発テロ事
件が発生、メディアは一斉に旅客機がビルに突入する衝撃的な映像を流し続けまし
た。しかしメディアは恐怖を報道するだけでいいのか。この不幸な事件を二度と繰
り返さず、この大きな不幸を乗り越えるためには、メディアはどうしたらいいのか。
これらの思いが、今回の番組企画のスタートとなりました。そしてアメリカ、アフ
ガニスタンの区別なく、テロや戦争で、まず不幸に遭遇する子供たちと母親や女性
たちにとって、優しい社会はどんなものかをイメージすれば、解決の糸口がみつか
るのではないか。テロで始まった21世紀を再出発させたい。それらの気持をこめ
て、今回の番組を制作しました。
 番組の主な内容は以下の通りです。
・日本及び海外の女性アーティスト、クリエーター、表現者から、未来の子供への
メッセージを取材。これに対し、黒柳徹子さんや第70回アメリカ/アカデミー
賞の短編ドキュメンタリー賞を受賞した伊比惠子さん、ドリームズ・カム・トゥ 
ルーの吉田美和さん、サザンオールスターズの原由子さん、オノヨーコさん、生 
演奏も行った矢野顕子さんなどから、子供や女性たちへのメッセージを寄せて頂 
きました。
・テロからの復興をめざす、ニューヨークの女性達のマイク・スケッチ・ドキュメ
ント。消防士や日本人ボランティアなどから、ニューヨークの現状やメッセージ
などを聞きました。
・音楽と時代、年またぎのコラボレーションとして、ニューヨークから矢野顕子さ
んの生演奏と大阪ドームで行われた矢井田瞳さんカウントダウンライブの生中継。
・番組オリジナルwebサイトの展開。webでは著名人やリスナーからのメッセー
ジや番組の内容をタイムカプセルとしてweb内に永久保存し、10年後に再び 
開封する予定です。ます。またweb 上で、女流写真家によるフォトギャラリー
を展開。野村惠子さんの韓国の 年の瀬の映像と、長島有里枝さんに出産直前の 
自分を通じて見つめた子供達への メッセージをWebを通じてリスナーに見て 
頂きました。
  


3.アースコンシャス活動で初の試み
環境絵本「ブーアの森」を発刊


 当社 をはじめJFN(ジャパンFMネットワーク:加盟37局)が実施しており
ます地球環境の保護・保全を目的としたアースコンシャス活動におきまして、初め
の試みとして、オリジナル環境絵本「ブーアの森」を発刊しました。
 この絵本は、次世代を担う子供たちと一緒に環境問題を考えたいという目的で制
作しております。絵本制作にあたりましては、昨年4月22日、アースコンシャス
の趣旨に賛同して世界中継コンサートのステージに立ちました忌野清志郎さんに絵
本の原画をお願いし、原作はせがわきりさんが担当されました。
 この環境絵本は4000冊を発行し、当社をはじめとするJFN37局の放送で、
小さな子供を持つリスナーから幼稚園、小学校、図書館などの団体にプレゼントを
呼び掛けます。また今後、反響によっては販売も予定しております。
 この「ブーアの森」発刊に先立ち、1月29日(火)青山のこどもの城におきま
して、完成披露及び記者会見を実施しました。完成披露には作者の忌野清志郎さん
とせがわきりさんが出席し、当日招待した千駄ヶ谷・鳩の森八幡幼稚園児50人の
前で、紙芝居形式で読み聞かせを行いました。約10分の読み聞かせの間、園児は
紙芝居に夢中となり、終了後「おもしろかった」「ブーアがかわいそう」などの率
直な感想がでました。また記者会見には在京テレビ局5社をはじめ、新聞、雑誌な
ど20社以上の取材社が出席し、盛会のうち終了することができました。
JFN加盟37局は、放送、イベントそして今回の絵本などような新しい試みを通
じて、地球環境保全をアピールしてまいります。

◇環境絵本「ブーアの森」は無料配付ですか?

社側説明=無料でプレゼントします。反響により、今後販売を予定します。
またこの絵本のイメージを元に、忌野清志郎さんが歌を制作して
おります。この歌はNHKの「みんなの歌」で放送する予定です。



<議題2.試聴番組について>

「ライブ・デポ」(平成14年1月24 日(木)放送分)

社側説明ー
毎週TOKYO FMホールで行うライブの模様を生放送で、その臨場感そのま
まにお伝えするライブ・プログラムです。番組では、話題の人気ミュージシャ
ンをゲストとして迎え、彼等の生ライブと進行役である人気シンガー大江千里
とのトークを展開、とくに「ライブ・セッション」のコーナーでは、ゲストと
大江千里とのライブ・セッションを実施し、話題を集めています。今回はアカ
ペラ・グループのBaby Booが登場します。またホールにはリスナーを抽
選で招待し、ゲストとリスナーが直接コミュニケーションを取ることが出来る
絶好の機会となっております。なお番組の映像と音声は、インターネット(ブ
ロードバンド対応)を通じて同時配信、期間限定でオンデマンド配信を行い、
好評を博しています。なお今回の番組審議会では、インターネットの同時配信
画像(ビデオ)とともに試聴して頂きます。
(試聴 約 20分)

◇インターネットでラジオ番組の模様が映像で見られるようになるとは、世の
中変わったなと思う。このことがいいのか悪いのかは、これから論議になる
だろう。ラジオの面白さは、聴覚だけで想像力を際限なく働かせることにあ
るのではないか。ラジオを画面で見られることは、ラジオの良さを無くすこ
とにならないのか。今後の課題と言える。番組とインターネットは面白かっ
た。特にインターネットの映像はテレビとは違い、舞台裏まですべて見せる
ことで、より魅力的なものとなっている。今後インターネットで配信するこ
とを本格的に論議しないと、人間の想像力の弱体化につながると思う。映像
を見て面白かったので、よりその危機感がつのった。

◇完成されたCDの音とは違い、ライブは予測不可能で、リスナーが自分も参
加しているような気持ちになれることが醍醐味。番組で特に良かったのは、
大江千里とゲストとのセッションがあることで、セッションでどのような演
奏がでるのか分からないその意外性がリスナーに受けるのでないか。

◇ゲストのBaby Booのアカペラに聞き惚れてしまった。番組は良く、構
成と組み合わせの妙が目立った。特に印象に残るのは、レギュラー・パーソ
ナリティの大江千里とゲストとのセッションで、他では聞けない魅力的な音
を生んでいること。このように一過性であり、どこにも売っていないオリジ
ナルのソフトは、他の企業ではできない、放送局のみが作ることができるソ
フトであり、放送局はこのようなソフトを生み出すことができる番組制作能
力を持ち続けて欲しい。番組を聞いて、企画力のあるトータルTOKYO FM
の企業力を感じた。他の企業には出来ないものだ。今後も資源力、人的資産
を維持して欲しい。

◇ゲストのBaby Booの歌に生命力があり、個性的であった。番組はゲス
トの魅力をよく表現しており、何かいいものがリスナーに伝わる番組である
と思う。あとレギュラー・パーソナリティの大江千里とゲストとの演奏が素
晴しかった。

◇番組自体の内容は問題ないと思う。今回のインターネット映像については、
ラジオ番組なのかライブ映像なのかテレビなのか、その方向性が分からなかっ
た。台本を手に持ってトークしたり、CMの間の映像も見せたりするなど、
ラジオ番組の映像であることを見せている一方で、出演者がテレビと同様に
カメラを意識しているなど、制作者がインターネットという新しいメディア
に対して不安の中で制作しているという気がした。でもこのような意外性が
逆に新鮮で、面白く見ることが出来た。しかし今後、映像制作者が洗練され
てきて演出などに凝るようになってくると、結局テレビのような映像となっ
てしまい、こうなるとインターネットはつまらないものになってしまうだろ
う。インターネットという未完成のメディアを旧来のメディアの形に押し込
めないで、新たなメディアとして伝えて欲しい。


◇非常に聞く側に立った素直な番組だった。ゲスト自身やその音楽の背景ま
でしっかり説明されているなど、ツボも押さえており、まさに音楽番組の原
点であるといえる。またインターネットではテレビと違い、オンデマンドで
映像を見たい時にすぐ見られるのが大きなメリットであり、この点で、番組
とインターネットがリンクする必然性を感じた。

◇どんどん進化するであろうコンピュータを使うメディアの、ひとつの途中の
形だと思いながら、番組を試聴した。人間の五感は、例えば視覚障害者が聴
覚をより鋭敏することができるように、ある一つの感覚を磨くことにより、
五感が豊かになっていくもの。その点で考えると、インターネットのように
五感を直接的に刺激するメディアには功と罪がある。この問題を真剣に課題
にして、探っていくべきと思う。TOKYO FMとしては今後も色々な試みを
実践して欲しい。今回の試聴は新しい時代の予感を感じた。


6.改善意見に対して採った措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。

7.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
・放 送 :番組「TOKYO FMブランニューソング」2月24日(日)放送内
・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/bansin

8.その他
次回の審議会は3月5日(火)に開催することを決めた。

以上

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