株式会社エフエム東京 第293回番組審議会
議 事 録
1.開催年月日 平成14年3月5日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室
3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)
◇出席委員(8名)
利 光 松 男 委員長 子 安 美知子 副委員長
青 池 愼 一 委員 渡 辺 貞 夫 委員
伊豫田 康 弘 委員 横 森 美奈子 委員
内 木 文 英 委員 内 館 牧 子 委員
◇欠席委員( 1名)
香 山 リ カ 委員
◇社側出席者(10名)
後 藤 社 長 一 戸 専務取締役
冨木田 専務取締役 佐 藤 常勤監査役
青 山 取締役事業開発局長 雨 笠 取締役編成制作局長
松 田 取締役技術局長 田 辺 営業局長
鈴 木 編成制作局局次長
小 川 マーケティング部長
【事務担当 鈴木番組審議会事務局長】
4.議題
(1)最近の活動について
(2)試聴番組について
4.議事の概要
社側より最近の活動について説明した後、番組試聴に移る。今回は「オン・ザ・ウェイコメディ道草」(平成13年12月31日、平成14年1月7日放送分)を試聴。委員からさまざまな意見が出された。
5.審議内容(◇委員側発言)
<議題1.最近の活動について>
社側説明ー最近の活動について報告。
1.JFNリスナーズ・アウォード2001」授賞イベントを実施
公開生放送に加え、インターネットでも同時送信
JFN37局が提唱し、昨年1年間に活躍した新人アーティストの中からリスナーの
投票によりグランプリを決定する「JFNリスナーズアウォード2001」
授賞イベント
の模様を放送とともにインターネットにおいても同時送信いたしました。
受賞アーティストには、リスナーズ・グランプリにケミストリーが輝き、ベストアー
ティスト賞に桑田佳祐、ベストアルバム賞には宇多田ヒカルが選ばれました。その他、
提供社の新星堂が決定する新星堂賞に清貴、JFN37局の選定委員が決定するJFN奨励
賞に中島美嘉とコブクロが選ばれました。当日は表彰されたアーティストの中から、
清貴、中島美嘉、コブクロの 3
組が受賞記念ライブを行い、イベント に彩りを
添えました。
2.コアターゲット、平日は苦戦するも土日で善戦トップ奪還
〜12月度首都圏ラジオ合同聴取率調査より〜
(2001 12/17-12/23・ビデオリサーチ調査)
首都圏ラジオ合同聴取率調査は、昨年10月から調査の対象を59歳から69歳に
拡大し、全てのサンプルが新しくなりました。その結果当社は、前回10月に様々な
ターゲットでトップの座を失い、苦戦いたしました。
この12月調査結果によりますと、前回と同様に月〜日・全日平均において、
【20代男女】と10代から30代の主要部門【F1・M1層=20〜34歳男女】
【15〜24歳男女】【15〜34歳男女】等の結果でトップの座を回復することは
できませんでした。
しかし、土・日曜の全日平均(6-24時)において、コアターゲットである【M1・
F1=20〜34歳男女】は、首都圏ラジオ全局中ナンバーワンを獲得。そのほか、
月-日の全日平均(6-24時)の【10代男女】と【30代女性】ターゲットでもトップを
奪還することが出来ました。
今回の聴取率調査の結果を踏まえて、この4月改編では、平日月〜金の午前9時か
ら午後8時まで、ワイド・ゾーンの全面改訂(55時間)を実施、聴取者第一主義の
原点に立ち戻り、コアターゲット全般にわたる“NO.1奪還”を目指してまいります。
さらに10月には、土曜・日曜の全日と平日夜ゾーンの全面改編を実施する計画です。
◇ターゲットで聴取率を取れなかった理由は?
社側説明=1つには10月の調査から調査対象年令が12才〜69才へ拡大に伴い、
調査3000サンプルが全て変更になったことで8月までの傾向に較べ
大きく変動した。そしてLFやJーWAVEにはヘビーリスナーがついた
ことがある。当社はリーチは他社と比べて広がったが、聴取分数が短か
かった。今回の結果から、当社の放送がリスナーにとって聞きやすい
放送だったのか、という反省がある。トークや選曲のありかたを原点に
帰って見直していく。今回の結果を一つの発奮材料として、次回調査で
はトップを回復したい。
◇トップになった局は?
社側説明=当社のターゲットにおいては、10月はLF。12月はJーWAVEで当社
はLFと並んで2位だった。
◇LFは何か新しいソフトを出したのか?
社側説明=LFは時流を掴むのが上手。常に今の空気を番組に取り入れている。
◇4月番組改編の具体的な方針を聞きたい
社側説明=12月調査の結果によれば、F1(20〜34才/女性)層の聴取率が
落ちてしまった。4月改編では平日9時から20時までのワイドプログ
ラムを一新する。とくに9時〜16時ではF1に支持される番組を目指
す。また昼休み及び19時にワイドプログラムを新設し、よりターゲッ
トの生活時間に合った番組編成を実施していきたい。
<議題2.試聴番組について>
【番 組 名】 「オン・ザ・ウェイ・コメディ“道草”」
【放送日時】 平成13年12月31日(月)、14年1月7日(月)
午後5時30分〜午後5時40分
【出 演】 西村雅彦ほか
【番組概要】
当社ではリスナーとのより深いレベルでの心の交流、感情の交換を実現するために、
「ことば」「詞」を生業とするエンタテインメントの達人による番組を編成しており
ます。その番組の一つが今回の試聴番組、ラジオ・ドラマ「オン・ザ・ウェイ・コメ
ディ“道草”」です。番組はドライブ中の車内を状況設定としたショート・コメディ。
主役は西村雅彦が務め、毎回タクシードライバーやトラック運転手、上司と部下、夫
婦など様々なシチュエーションでちょっと笑えるコミカルな役を演じていきます。ま
た、毎回様々な役者やアーティストたちがゲストで出演し、主役の西村雅彦とともに、
洒脱なドラマを演じております。当番組は、放送時間は異なりますが全国37局フル
ネットで放送されております。なお放送時間の関係上、2本分の試聴となります。
1)12月31日放送「大晦日」編
ゲスト:宮路政子、加藤夏希 脚本:木皿泉
2) 1月 7日放送「ポテトはいかが?」編
ゲスト出演:佐藤仁美 脚本:いしかわ彰
(試聴 約 20分)
◇聞いてピンとこなかった。まずオープニングの曲が良くない。本当に若者に合う曲
か?番組にスムーズに入れない曲だった。西村雅彦は面白く個性的な人だが、番組
ではそれが活きていない。話のテンションが高すぎて、長く聞くのはつらい。話し
方もいかにも芝居っぽく、台詞を聞かされている感じだった。ドラマの内容もあま
り面白くなかった。まず何がいいたいのかが分からなかった。ラジオ・ドラマを編
成したことは評価するが、番組の内容はもっと考えて欲しい。
◇最近のTFMは全体的にテンションが高く、軽すぎる。でも若者に受けているのなら
これでもいいとは思うが、レーティングが下がってしまったからには、改めて考え
て欲しい。試聴番組はドラマというアイデアはいいが、話が印象に残らず手ごたえ
がなかった。せっかくラジオ・ドラマを編成するのなら、もっと言葉を啓蒙するよ
うな形を考えて欲しい。
◇脚本は洒落ていてよく書けていたと思う。しかしドラマの背景の説明がなく、解り
づらかった。また、会話でうるさいところはあったが、うまくまとまっていたと思
う。でも聞き手がハッとするような台詞を一言入れて欲しかった。
◇番組に、もう少し素直さがあった方が良かった。リスナーからもっとレスポンスが
来るように番組を見直すべき。聞き手のことをもっと考えた番組にして欲しい。
◇番組の流れ、導入部〜CM〜本篇におけるテンションの落差が気になった。特に
CMと本篇は全く合ってない。これはスポンサーにとってもTFMにとっても不幸な
ことでは。内容は12/31放送分はちょっと面白かった。しかし1/7の回は聞
いていてつらかった。まるで風俗店での会話のよう。ドライブ・スルーのシチュエー
ションが消えてしまっている。現実とかなり乖離している。私がファースト・フー
ドの関係者だったら抗議したいぐらいだ。それほど不自然だった。もっと取材をしっ
かりして、ドライブ・スルーを活かした演出や脚本にすべきだ。
◇脚本も演出もダメ。コメディなのだから笑いがでるものだが、全く笑えなかった。
その原因の一つは演出音が全くないこと。これでは情景を想像することすらできな
い。また現実とのギャップもひどい。12/31の回では中学生が神社のアルバイ
トをしているが、中学生はまずバイトできるのか?1/7の回はひどい。ファース
ト・フード店の現状を全く無視している。マニュアルに基いて教育しているので、
こんな店員がいたらクビだ。コメディは、まず現実があって、それを演出するもの。
その現実が全く描かれていない。番組にはFMのもつセンスの良さが感じられない。
音などをもっと工夫して欲しい。
◇この時間帯でドラマを放送することをまず評価する。批判のあったテーマ曲にして
も、あのような曲を使ったことに制作者の心意気を感じるが、中味と合致しなかっ
た。番組にも問題がある。試聴番組のまずい点は脚本。西村雅彦はいい俳優だが、
番組ではその演技のトーンに迷いが感じられる。これは脚本が悪い証拠。ストーリー
も10分という放送枠を考えるとテーマを1つに絞るべき。カズノコ、ミス弁天、
花屋・・・など、要素ばかり多く、1本の幹がないので、解りにくくなっている。
リスナーの心に響く、いい台詞が1つでもあればいいのだが、もっと脚本家はしっ
かりして欲しい。演出については、SE(サウンド・エフェクト)が全くないため、
これではドラマの場面を想像できない。ラジオドラマの良さを消している。
◇この番組をなくさないで、いい出発点にして、もっといいものを生み出して欲しい。
ラジオドラマということで、ちょっと期待し過ぎてしまった。問題はいろいろある
が、脚本家なり制作者が、言葉を正しく綺麗に伝えるという、マスコミとしての基
本を忘れていることが原因では。
6.改善意見に対して採った措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。
7.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
・放 送 :番組「TOKYO FMブランニューソング」3月31日(日)放送内
・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/bansin
8.その他
次回の審議会は4月9日(火)に開催することを決めた。
以上