株式会社エフエム東京 第294回番組審議会
議 事 録
1.開催年月日 平成14年4月9日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室
3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)
◇出席委員(5名)
子 安 美知子 副委員長
青 池 愼 一 委員 渡 辺 貞 夫 委員
伊豫田 康 弘 委員 横 森 美奈子 委員
◇欠席委員( 4名)
利 光 松 男 委員長 内 木 文 英 委員
内 館 牧 子 委員 香 山 リ カ 委員
◇社側出席者(8名)
後 藤 社 長 冨木田 専務取締役
青 山 取締役事業開発局長 雨 笠 取締役編成制作局長
松 田 取締役技術局長 田 辺 営業局長
鈴 木 編成制作局局次長
小 川 マーケティング部長
【事務担当 鈴木番組審議会事務局長】
4.議題
(1)最近の活動について
(2)試聴番組について
4.議事の概要
社側より最近の活動について説明した後、番組試聴に移る。今回は「江川淑夫の
リーダーズアイ」(平成14年3月24日放送分)を試聴。委員からさまざまな意見が出された。
5.審議内容(◇委員側発言)
<議題1.最近の活動について>
社側説明ー最近の活動について報告。
1.2002年度アースコンシャス世界中継コンサートの開催
〜CHAGE&ASKA、BoA等が出演〜
当社では、世界的なテーマとして近年大きくクローズアップされている「地球と人間の共生」をいち早くとりあげ、開局20周年の1990年以来「アースコンシャス〜地球を愛し、感じるこころ〜」をステーションメッセージとして、番組活動やイベント展開を行っております。その中心となる世界中継コンサート「We
Love Music ,We Love the Earth」を毎年4月22日のアースデーに開催していますが、本年度の出演者が決定、去る3月11日、TOKYO
FMホールで発表記者会見を行いました。
◎ CHAGE& ASKA
世界の子供たちを病気や貧困から救う「SAVE THE
CHILDREN」の寄付活動を長年にわたって展開。
◎BoA(ボア)
韓国出身で日本、アメリカと国際的に活躍する15歳の女性シンガー。
◎倖田來未(コウダクミ)
BoAとともにチャリティー・ソング「the
meaning of peace」を歌って注目されている新人。
◎INSPi(インスピ)
大阪大学・大学院で環境工学やエネルギー学を専攻する学生4人組のアカペラ・ボーカルグループ。
以上、4組のアーティストは、世代、音楽性、国籍は異なりますが、それぞれ地球環境に高い関心を持っており、当日は、会場の日本武道館のステージから世界中の若者に向かって、音楽とともにアースコンシャスのメッセージを発信します(昨年はJFN37局のほか、世界25ヵ国・557のラジオ局で放送)。
なお、当社およびJFN(全国FM放送協議会)では、コスモ石油株式会社のパートナーシップのもとに「cosmo
EARTH CONSCIOUS ACT」として、昨年度はこの世界中継コンサートを軸に、以下のような活動を実施して参りました。
◎レギュラー番組「100万人のメッセージ」(月ー金
6:51-6:54)
アースコンシャスをテーマに各界の著名人からリスナーまで、様々な人々から寄せられたメッセージを毎日紹介しております。
◎クリーンキャンペーン
JFN37局が放送を通じて募った参加者とともに、地元の海岸や山などの自然を清掃するリスナー参加型キャンペーン。その象徴イベントとして、登山家であり、エベレストの清掃登山を行っている野口健氏をはじめ、全国のパーソナリティやリスナーが一緒に富士山に登山し、山頂及び下山途中で清掃も実施致しました。
◎インターネットのホームページでの情報発信
ホームページにおいて本活動の紹介、番組出演者からクリーンキャンペーンに参加している野口健の活動レポートやメッセージなどを掲載し、年間を通じて地球環境保護への積極的な参加を呼び掛けています。
◎イベントでの募金活動、など
アースデー・コンサート会場で募る募金など、アースコンシャス活動により集められた募金は「アースコンシャス基金」を通じて、WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)に寄付され、環境保護活動に役立てられます。
2. 20代コア・ターゲットに絞り込み
平日生ワイド番組を刷新
〜TOKYO FM4月番組改編〜
当社では4月より、局の看板プログラムである月〜金曜日、朝9時から夜20時までの生放送ワイド・プログラムの全面改編(55時間)を行い、常に時代の要求に応え、コアターゲットの20代を中心とする若者層に支持される番組編成を実施しました。
新プログラムでは、若者リスナーとのより深い交流を実現させ、当社発のヒット曲や新人アーティストなど、TOKYO
FMを選局すると、いつも新しい発見があり、共感して肯け、そこで聞いた話題を思わず友達に語りたくなるような、情報発信基地としての「ポータル・ステーション」の実現を目指して参ります。今回の改編ポイントであるデイタイム・新ワイド・プログラムの主な内容は以下の通りです。
※全体の改編率は40.2%となります
◎「柴田玲のSUPREME」(月-金 9:00-11:00)
20代女性の新しい価値観、ライフスタイルを提案する、20代女性に対象を絞った情報発信型ワイド・プログラム。
新しい価値観提案のために、番組では高鮮度・高感度な情報を収集する新しい情報システムを構築し、ニューヨークやパリ、ローマから中近東、アジア圏まで、世界中に情報収集のアンテナを張りめぐらせます。また国内では情報感度の優れたセレクト・ショップのバイヤー、雑誌編集者、ホテルマンなどのメンバーを集め、彼等が語る次への予兆、ライフスタイルが一次情報となり、それと世界各国の20代女性の価値観を比較していくことにより、リスナーへの新しい価値観、「生き方」のグローバル・スタンダードを番組独自の視点で提案していきます。
パーソナリティにはTOKYO
FMアナウンサーの柴田玲を起用しました。
◎「ANNA(アンナ)のHAPPY−GO−LUCKY」
(月-金 11:30-13:00)
ランチタイムのオフィス・リスナーをターゲットに、独自に開発した新型モバイル・サテライト・バスが、東京のランチタイムの表情を路上からダイレクトに伝えます。
バスは、東京のオフィス街や青山、銀座、代官山など若者が集まるスポットに出没し、ランチタイムのリアルタイムの風景を伝えていきます。
パーソナリティはスタジオ・パーソナリティとして、ラジオ・パーソナリティやタレント、モデルとして活躍中のANNAと、モバイル・サテライト・バスのパーソナリティとして、
岡田真善(しんぜん)のコンビでお送りします。
◎「坂上みきのBEAUTIFUL」 (月-木 13:00-16:00)
「鈴木万由香のBEAUTIFUL Hit Magic」
(金 13:00-16:00)
20代女性の70%が、オフィスやお店、車の中などで、働きながらラジオを聴いています。そんな働く20代の女性をメイン・ターゲットにした、従来にはない「仕事をしながら
聴く」エンターテインメント・ワイドプログラム。
番組では、エンターテインメント化したと言われる政治の話題から、最新のエステまでオフィス・リスナーがつい語りたくなる、正々堂々と知ったかぶりをするための口コミやウワサを集大成した「情報のセレクト・ショップ」を目指します。
また金曜日は働く20代の女性をメイン・ターゲットにしながらも、音楽に特化。オフィス環境で楽しめる音楽ワイド・プログラムを新編成します。パーソナリティには、鋭い切り口でリスナーからの支持をあつめ、「BEAUTIFUL」の番組コンセプトを最大限に生かせる坂上みきを月〜木ベルトで抜擢、金曜には「ポップス・ベスト10」の先代パーソナリティであり、音楽に造詣が深い鈴木万由香を起用しました。
◎「ブーメラン・サテライト」(月-木 16:00-19:00)
大小のレコード店やライブハウスが無数に立ち並ぶ世界でも有数の音楽都市“渋谷”から音楽ムーブメントを発信するプログラムです。
番組では音楽を中心に渋谷の話題をレポート、あたかも「ブーメラン」のごとく街とサテライト・スタジオを行き来きするレポーター・チームを結成します。そのほかメガストアから中古盤屋まで、渋谷でイチバン聴かれている音楽や、東京都内に無数に存在するライブハウスからの中継レポート、そして番組オリジナル・レーベルの立ち上げなど、これを聞けば即音楽通になれる音楽情報発信基地となります。
パーソナリティはアメリカ人DJ、マーヴィン・デンジャーフィールド。英会話学校
の経営者、講師を勤めながら、その豊富な音楽知識を生かしてブラック・ミュージック専門番組にも出演。番組では、女性アシスタントの鈴木万由香とともに、J−POPもビルボード・ナンバーのように紹介できるトークを活かした、新たなエンターテインメント・プログラムを目指していきます。
◎「LOVE & NEWS」(月-木 19:00-20:00)
ニュースに関心を持ちながらも、なんとなくこれまでの情報番組にはソッポを向いてしまう、そんな20代リスナーに向けてお送りするニュース&情報エンターテインメント・プログラム。
番組では身の回りの情報からビッグ・ニュースまで、その情報に対して彼等がどのような思いをもっているのかをテーマに進行します。またありきたりのコメンテーターではなく、20代リスナーが支持しているアーティストらにニュースを語ってもらうなど、つねに20代の視点に立った、新しい情報エンターテインメント・プログラムを目指します。
パーソナリティは小山“ジャネット”愛子。日本短波放送で株式や経済ニュース番組に出演した経験を生かし、愛情のある語り口と、安定感と落ち着きのあるトークが魅力です。TOKYO
FMが新しい形の報道情報番組に挑戦します。
◎「週末五楽王」(金 16:00-20:00)
多彩なコメンテーター陣が金曜の夕方、週末の「新しい遊び」を提案する情報&音楽バラエティー・プログラム。
謎のシンクタンク「週末情報総研」に5人の遊びを極めた達人が集結。彼等は「五楽王」と呼ばれ、他メディアでは放送しないワンランク上の娯楽を提案するとの架空のシチュエーションをもとに、番組で厳選した旬の情報を、音楽や話題のゲストとともにお送りします。
番組のメイン進行役は、タレントの関口知宏と望月理恵が担当します。
◇モバイル・サテライト・バスは従来の中継車とどこが違うのか
社側説明=従来はライトバン・クラスの小さいサイズの車両で、搭載機材も400
MHzの無線機のみで、中継は山手線内の範囲のみだった。今回のモバイ
ル・サテライト・バスはこれよりもグレートアップした放送機材を搭載
している。ISDNを利用して、放送範囲も広がり、また楽曲を直接オ
ンエアすることはまだ難しいものの、同時に複数の人が話せることがで
きるという、移動スタジオ・クラスの内容となっている。
◇バスは1週間単位で、放送場所を移動させるのか
社側説明=放送がある月曜日から金曜日の5日間単位で場所を移動する。
◇例年にない大きな改編だったが反響は
社側説明=デイタイムのワイド・プログラムを番組タイトル、パーソナリティの全
てを改編した。また夕方には新たに情報番組を編成。リスナー、代理店、
スポンサーなどから好感を持たれている。
<議題2.試聴番組について>
【番組名】「江川淑夫のリーダーズ アイ」
【放送日時】 平成14年3月24日(日)午前8時〜午前8時25分
【出 演】 江川淑夫、柴田玲
【番組概要】
デフレ、構造改革など、戦後日本が50年間にわたって築きあげてきた社会システム全体が大きな変化を迎え、小泉首相が言うまでもなく、国民全体に痛みを伴う大きな変化が求められています。この混沌とした現代に正しい情報選択の眼を養い、自ら主体的に生きるヒントを若者に与える番組が「江川淑夫のリーダーズ
アイ」です。
当番組はパーソナリティに江川国際研究所を主宰する江川淑夫(えがわとしお)氏を起用。江川氏はミネベア常務取締役、コニカ常務取締役を歴任し、国際ビジネスマンとしてロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、フランクフルト等に駐在した豊富な海外経験を持っています。番組では江川氏の生きた経済を知り尽くし、国際感覚に優れたキャリアと見識をもとに、具体的なエピソードを交えつつ、現代の若者に21世紀を生き抜くヒントを提示していきます。
また、BSデジタル放送「ミュージック・バード」では、静止画とともに再編集した番組を送出しています。
なお、今回試聴して頂く3月24日放送分は「新入社員の心得」となります。
(試聴 25分)
◇番組に具体例がなく、概念論のみで終始していた。このような番組でこそ、失敗談
など経験談を話して欲しかった。また内容も、はじめは会社のことを気にするなと
言っているにもかかわらず、最後で入社は天職と思うようにと言っているように、
最初と最後で言っていることが異なっている。聞いていて話の内容が全く分からな
かった。もっとリアリズムを感じる、生の切り口がないとリスナーは納得して聞け
ないのではないか。あと共演の柴田玲の聞き方がなおざりなのが気になった。
◇説教されているような口調と当たり前過ぎる意見に、うさん臭さすら感じた。江川
氏のリスナーへの話し方、接し方が問題、もっとリスナーと同じ視線に立てば、リ
スナーももっと素直に聞けたのではないか。演出では音楽が番組と合ってなかった。
啓蒙番組ならもっと元気の出る曲の方が良かったのでは。
◇江川氏をよく存じ上げないし、番組のテーマも毎回異なるということなので、今回
の試聴番組だけの感想だが、番組を聞いて少しがっかりした。番組でずっと心構え
だけを言っているだけで、新社会人を元気づける番組ではなかった。若者を元気づ
けたり、啓蒙するような番組としては、誠に陳腐だった。今の若者はもっと能力が
あり、感性が豊かです。このような話では彼等の心に響かないし、彼等の役に立た
ない。江川氏は今の若者についてあまりご存じない方だと思う。司会の柴田玲も、
矛盾する点などをもっと突っ込んで欲しかった。あと気になったのは、話が進むと
思ったら音楽に入ってしまい、そこでテーマも途切れてしまう点。音楽も考えて番
組を構成しなければならないし、それが無理なら音楽をもっと短くするなど、もっ
と工夫すべきだ。
◇試聴番組のテーマは、江川氏のキャリアを生かせるテーマではなかったと思う。番
組は確かに目新しいものはなく、ステレオ・タイプの発言が多かったが、一概に今
の若者にはそう思われないかもしれない。若者の中には説教を受けることが好きな
子もいるので、番組ではもっと強烈な説教をして、体験談を交えた話をすれば、彼
等にもっと受け入れられたのではないかと思う。その他、音楽に存在感が有り過ぎ
て気になった。
◇番組は確かに説教調で、我々の耳からすれば当たり前の話かもしれない。でも一方
で、このような話を、常識だ、今さら聴けるか、といえるような学生が何人いるか
と思う。卒業や入社を直前に控えて相談にくる学生に、この番組を聞かせたかった。
こういう大真面目な話を必要とする学生もいることも事実。入社1週間前にこのよ
うな番組を放送し、学生の耳に入ったことは無駄ではない。ただもう少し具体的な
話題があったらとは思った。内容としては江川氏が学校のもつ2つの役割、教養と
しての学歴、機能としての学歴について述べた時、教養としての学歴はもういらな
いような言い方をされたのは不満だった。教養としての学歴にも自信を持つような
言い方が欲しかった。また就職とは1回限りのものではなく、働くこととは何だと
考えることという発言はまさにその通りと思うが、プライベートライフを豊かにす
るという視点が欠けていた。そのことは社会人になっても豊かな人生を過ごすため
にも大切なことであり、その点について触れて欲しかった。
6.改善意見に対して採った措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。
7.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
・放 送 :番組「TOKYO FMブランニューソング」4月30日(火)放送内
・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/bansin
8.その他
次回の審議会は5月14日(火)に開催することを決めた。
以上