<株式会社エフエム東京 第296回番組審議会議事録>
1.開催年月日 平成14年6月11日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室
3.委員の出席 委員総数9名(社外9名 社内0名)
◇出席委員(7名)
利 光 松 男 委員長 子 安 美知子 副委員長
内 木 文 英 委員 青 池 愼 一 委員
渡 辺 貞 夫 委員 伊豫田 康 弘 委員
内 館 牧 子 委員
◇欠席委員(2名)
横森 美奈子 委員 香 山 リ カ 委員
◇社側出席者(10名)
後 藤 代表取締役社長 一 戸 専務取締役
冨木田 専務取締役 青 山 取締役事業開発局長
雨 笠 取締役編成制作局長 松 田 取締役技術局長
程島マルチメディア事業局長 石 井 営業局長
鈴 木 編成制作局局次長 小 川 マーケティング部長
【事務担当 鈴木番組審議会事務局長】
4.議題
(1)メディア規制法案に対する反対声明について
(2)最近の活動について
(3)番組試聴
「松任谷由実 For Your Departure」 平成14年6月9日放送分
5.審議内容(◇委員側発言)
<議題1:メディア規制法案に対する反対声明について>
社側説明ー前回5月の番組審議会で討議した「メディア規制法案に対する反対声明」に関しての経過説明。
(◇委員側発言)
審議会における討議の結果及び当日欠席した利光番組審議会委員長からの意見により、TOKYO FM番組審議会として反対声明を出すこ
とになり、声明文案については各委員が持ち帰って検討した結果を踏まえて決定した。社側からは以上の経過説明とともに、5月24
日に各報道機関、日本民間放送連盟に対して以下の声明文を発表したことを委員に報告した。
◇メディア規制法案が廃案になりそうで、安心した。書面で主張してもあまり効果
はないものだが、今回は番組審議会で声明を出して良かった。
社側=今後も番組審議会として、積極的に意志表明を図っていきたい。
<個人情報保護法案並びに人権擁護法案に反対する声明>
2002年5月24日
エフエム東京放送番組審議委員会
委員長 利光松男(日本航空名誉顧問)
副委員長 子安美知子
(早稲田大学名誉教授)
委員 青池愼一(慶応義塾大学教授)
委員 伊豫田康弘(東京女子大学教授)
委員 内館牧子(脚本家)
委員 香山リカ(精神科医)
委員 内木文英(劇作家)
委員 横森美奈子(ファッションディザイナー)
委員 渡辺貞夫(音楽家)
エフエム東京放送番組審議委員会は、現在国会で審議中の「個人情報保護法案」、「人権擁護法案」について反対を表明する。
世界的IT化の流れを踏まえて審議される「個人情報保護法案」、人権が尊重される社会の実現に寄与することを目的とする「人権擁護
法案」の各々に記載されている個人情報保護、人権擁護の趣旨は重要視されなければならないのは当然と考えるが、この二法がメディ
アの報道の自由を規制する恐れが充分にあり、ひいては日本国憲法の基本精神である表現の自由、言論の自由を侵す恐れを有するもの
といえる。
いうまでもなく放送界全体では5年前から「放送と人権等権利に関する委員会」(BRO)で放送と人権救済の勧告や公表を自主的に実
施してきた。しかし広く情報流通の実態を見るとき、個人情報の流出、人権侵害などの問題が発生し続けていることも看過できない。
このような問題は、外部からの意見や批判を真摯に受けとめ、内部での検討を充分に加えるなどして、あくまでも自主、自律的な解決
が望まれるものであり、法律をもって権力により規制されるべきではない。
放送法第三条の四に則り設置されている当委員会も、番組審議委員会の存在意義である「自主、自律的な取り組み」を第一義に考え、
番組審議を通じて番組への論評、提案などを絶えず行ってきた。上記二法が制定されることにより、行政機関の監督のもと表現、報道
の自由が束縛されることは民主主義の危機を招くものであり、ジャーナリズムの一翼をになう当委員会は断固として容認できない。
<議題2:最近の活動について>
社側説明ー最近の活動について報告
1.TOKYO FM、東京MXテレビ、TFMiが共同で
有楽町に新サテライト・スタジオ開設
当社をはじめ、東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(以下MXテレビ)とティーエフエム・インタラクティブ株式会社(以下
iiV)は共同で、来る6月29日(土)に有楽町に新サテライト・スタジオをオープンさせます。3社は、話題のショップが次々に
開店し、新たな若者の拠点へと進化し続ける街丸の内・銀座地区におきまして、3社共同で若者からOL、ビジネスマンに向けた情報
基地として、新サテライト・スタジオをオープンさせます。スタジオからは、3社によるコラボレーションで、音声と映像番組を生放
送で発信します。
オープンするサテライト・スタジオ名は“MediaGallery XEBEC (ゼベック)”。XEBECは3本マストの帆
船(Xebec=ジーベック)にちなみ、TOKYO FM、MXテレビ、iiVの3本のマストをもつ帆船が無限に広がる知的情報
エンターテインメントの大海へ、新たな航海に旅立つイメージで命名しました。
<スタジオ概要>
名 称:MediaGallery xebec
場 所:有楽町・読売会館
(千代田区有楽町1−11−1/有楽町BICカメラ 1階)
スタジオ形態:サテライト・スタジオ(100F)
オープン:平成14年6月29日(土) 午前10時
放送番組:TOKYO FM:「ANNAのHAPPY−GO−LUCKY」
(毎週月〜金 11:30〜13:00)
MXテレビ :音楽情報ワイド「5時の魔法使い」
(毎週月〜金 17:00〜18:30)
※iivのプログラムは未定
2.夏休み、東京の一大フェスティバル
「Greater TOKYO Festival」開催
当社はエイベックス株式会社、株式会社am/pmジャパン、株式会社キョードー東京、株式会社ギャガ・コミュニケーションズな
ど各社と東京圏の各自治体の後援のもと、夏の一大フェスティバル「Greater TOKYO Festival(以下:GTF)」の開催を決定しまし
た。
Greater TOKYOとは、東京都を中心に神奈川県、千葉県、埼玉県からなる3300万都市、日本の首都圏のことです。この大都市で、今
年の夏、多くのイベントを集合させ大きなインパクトを与える催しが「GTF」です。これは音楽、スポーツ、映画、遊び、環境学習な
ど様々な形態のイベントを、インターネットをはじめとするデジタル・ツールを通じて結ぶネットワーク型フェスティバルです。今回
のフェスティバル開催はひとえに、日本の首都圏の夏休みを活性化したいという発想から始まっています。数々のイベントを通じて、
この都市の文化と産業と生活の充実、クリーンで活気ある街づくりへ向けて、その第一歩を踏み出すプロジェクトが「GTF」です。
<実施概要>
タイトル:「Greater TOKYO Festival」
(グレイター・トキョウ・フェスティヴァル)
期 間:平成14年7月20日(土)〜8月10日(土)
主 催:Greater TOKYO Festival実行委員会
後 援:神奈川県、埼玉県、千葉県、東京都(五十音順)
東京商工会議所連合会、社団法人外国映画輸入配給協会、
株式会社東京放送、東京メトロポリタンテレビジョン株式会社、
株式会社テレビ神奈川、千葉テレビ放送株式会社、
株式会社テレビ埼玉、
株式会社エフエム東京、横浜エフエム放送株式会社、
株式会社エフエムサウンド千葉、株式会社FM NACK5、
エフエムインターウェーブ株式会社
* 実行委員会メンバー(五十音順)
委員長 依田 巽(エイベックス株式会社 代表取締役会長兼社長)
委 員 秋沢 志篤(株式会社am/pmジャパン 代表取締役社長)
委 員 嵐田 三郎(株式会社キョードー東京 代表取締役会長)
委 員 後藤 亘 (株式会社エフエム東京 代表取締役社長・
東京メトロポリタンテレビジョン株式会社 取締役社長)
委 員 ジャックK・坂崎(J・マーケティング株式会社 代表取締役社長)
委 員 藤村 哲哉 (株式会社ギャガ・コミュニケーションズ 代表取締役社長)
3.デイタイムで健闘するも、全日平均では苦戦
〜4月度首都圏ラジオ合同聴取率調査結果から〜
(2002年 4/8〜4/21 ビデオリサーチ調査)
当社は昨年10月、12月の聴取率調査でターゲットであるM1,F1(20歳〜34歳男女)でナンバー1の座を失ったことか
ら、4月に向けてターゲットの嗜好調査やグループ・インタビュー、今までの番組の検証などを行い、改編コンセプトを明確化すると
ともに平日朝9時から夜8時まで延べ55時間にわたる改編を実施しました。新ワイドでは新しい価値観やライフスタイルを提案し、
若者リスナーとのより深い交流を実現させ、TOKYO FMを選局すると、いつも新しい発見があり、共感してうなづけ、そこで聞
いた話題を思わず友達に語りたくなるような番組制作を目指しました。2月の聴取率調査では全日平均でナンバー1を奪還していまし
たが、4月改編後の今回調査では残念ながらナンバー1を再び失う結果となりました。
しかし今回の調査では、4月に番組内容を変更し、毎週日曜日に放送している「松任谷由実 For Your Departure」がF1層の聴取
率全局ナンバー1を樹立したほか、マーケット・リーダーである「M1、F1=20歳〜34歳男女」で全日デイタイム(月―日9:
00〜18:00)及び土曜日全日で首都圏ラジオ局中首位を獲得しました。ラジオが良く聞かれるデイタイムで強さを発揮したもの
の、全日平均ではナンバー1は達成できませんでした。これは改編を実施した平日ワイド番組を中心に、従来の番組リスナーの流出を
止められず、新たなリスナーの流入を図れなかったのが原因です。4月改編のコンセプトに間違いは無く、リスナーは自ら作り出すも
のとの信念の基、ターゲットリスナーのニーズにフィットした番組編成であると確信しております。6月調査へ向かっては、番組の魅
力を浸透させ、より多くのリスナーに支持される番組制作を目指します。
その結果2月に取り戻していたターゲットナンバー1を6月調査で再び奪還すべく、制作スタッフは総力を傾注し背水の陣で臨んで
おります。
◇新しい名前を一般に浸透させるのは大変。新スタジオの名前は読みにくいのでは?DoCoMoのように、段々と成長していく名前になる
といい。
社側=放送を通じて、認知徹底を図っていく。
◇番組改編において、リスナーの嗜好はどのような方法で調査したのか?
社側説明 =番組へのリクエスト、グループインタビュー、インターネットを使っ
ての嗜好調査をもとに、番組改編のコンセプトを決定した。また今回
の改編では調査対象者を広い範囲から集め、例えば普段TOKYO FMを
聞かないリスナーにも調査に参加してもらい、意見を聞いた。
<議題3.試聴番組について>
【番組名】 「松任谷由実 For Your Departure」
【放送日時】 平成14年6月9日(日)午後5時00分〜午後5時55分
【出 演】 松任谷由実
【番組概要】
休日の夕暮れを味わう大人のゆとりとイマジネイションを基本コンセプトとし、時流を的確にとらえながらも、普遍的な言葉を自在に
操る松任谷由実が、デビュー30年、FMDJ歴20年の節目にスタートした新たな音楽番組です。3月迄のリスナーからの葉書やFAXに
応える2WAYコミュニケーション番組とは違った上質のユーモアを熟知したユーミンの言葉と、ヒットチャートにこだわらない小粋で
良質な楽曲とが織り成すプレミアムなFM音像空間をめざして、番組制作にあたっております。本日ご試聴いただく番組は、一昨日放送
された素材のダイジェストです。
(試聴 約25分)
◇番組のターゲットであるF1層(20〜34歳女性)に支持される理由が良く分かる。松任谷由実のようなカリスマが、自身の
ちょっとした日常を語ることは、彼女たちにとって嬉しいもの。パリの街角や雨の効果音を巧みに使用した演出も上手かった。また番
組は日曜日の17時という時間帯にあっており、遊び帰りなどの車の中であまり物を考えたくない時間に、ちょっと聴くにはいい番組
だと思った。
しかし、パーソナリティの語りは問題。耳障りにならず、常にリスナーと等身大の姿勢で親しみを持たせているという点では評価でき
るが、彼女の独り語りを聴くのはつらい。特に1人で笑っていることが多いことも気になった。話題もあまりにも当たり前過ぎて物足
りない。番組制作者や作家はもっと味わい深い話題を考えて欲しかった。
気になる点はあるが、それでもリスナーが、松任谷由実というアーティストを知りたい、共感したいと思うのなら、番組としては成立
するのだろう。
◇なぜ今松任谷由実を使うのか?すでにカリスマ性はないのでは。番組内容を変えたということは、彼女が若者のイメージ・リーダー
ではなく、ただのおばさんになってきたからだと思う。彼女の語りに面白さはないし、新鮮さもない。松任谷由実の残影だけではレー
ティングも下がっていくのはないか。確かに30代以上のリスナーにとっては番組は魅力的かもしれないが、TOKYO FMがメインター
ゲットの支持を集めるためにイメージを一新するのなら、このようなイメージを無くした人を番組のパーソナリティとすることは疑
問。少なくとも私が持っているTFMのイメージをこの番組からは感じられなかった。
◇少なくとも私は、リスナーにとして心地よい番組と感じた。以前の松任谷由実の番組は男性が入ってこれない雰囲気があったが、番
組変更でより一般性が高まったと思う。ただそのことが、ターゲットを絞っているこの番組にとってはどうだろうか。番組はよくも悪
くも松任谷由実の番組。オーディエンスはこの番組を聞いてどう思うか、松任谷由実の存在はオーディエンスにとってどのような存在
なのかを、番組制作者はもっと良く研究して欲しい。彼等がどう思うかによって、番組の評価は異る。
◇良い番組と思う。仕事を終えたときなどリフレッシュしたいときに聴く番組として良い。番組の狙いはいいが、もう少し心に響くよ
うな話があればなお良かった。
◇松任谷由実のトークは、聞いていて上手いな、安定感がありいいなと思った。これは一つの才能。誰かが真似ようと学んでも無理、
持って生まれた才能といえる。この番組を聴いて、日曜日の夕方の落ち着いた雰囲気を味わうことができたリスナーにとっては貴重な
番組となるであろうが、話の中にもっとドラマチックな面が欲しかった。独りでトントン話されても、話について行くのがつらかっ
た。もう少しキラっとした語りが欲しかった。今のままでは若い人を引っぱっていくのは難しいのでは。
◇とりとめなく退屈で、つまらない番組。番組制作者はこれで納得しているのか。もしそうなら残念。今の若い人にもっと発破をかけ
るような番組にして欲しい。
◇(TFMのターゲットよりは)やや高い年齢層に標準をあてている番組といえる。雰囲気として懐かしさや私にも聴くことができると
感じた。昔ラジオ局でアルバイトをしていたとき、DJの語りとはこう有るべきといわれたことを思い出したが、そのことがこの番組に
ぴったりだった。早すぎず、落ち着き過ぎず、うるさすぎないその語り方と懐かしい音楽を聴くと、もしかするとこの番組は若者向け
でなく、松任谷由実もいよいよ高齢者の仲間入りを果たしたのかな、そういう意味での「ディパーチャー」なのかなあと思った。まる
で定年後の仕事の様だが、只そうなるには語りの味わいを深める勉強も必要ではないかなと思うが。
6.番組審議会の内容について
審議会の意見は、各担当部長より部員に伝達された。
7.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
@放 送 :番組「TOKYO FMブランニューソング」6月28日(金)放送内
A書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
Bインターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/bansin
8.その他
次回の審議会は9月3日(火)に開催することを決めた。
以上