<株式会社エフエム東京 第321回放送番組審議会議事録>

 

 

1.開催年月日:平成17年4月5日(火)

 

2.開催場所 :エフエム東京 本社10階大会議室

 

3.出席委員(7名) 

子 安 美知子 委員

青 池 愼 一 委員   内 木 文 英 委員

渡 辺 貞 夫 委員   横 森 美奈子 委員

香 山 リ カ 委員   内 館 牧 子 委員

   

4.番組試聴

【番 組 名】 「坂上みきのBeautiful presents 東京検定」

【放送日時】 2005年2月21日(月)13:00~16:00

【番組概要】 

3月の当審議会でもご紹介しました“I LOVE NEW TOKYO”キャンペーンの一環として、昼のワイド番組「坂上みきのBeautiful」(月~木13001600放送)では、昨年末に京都で実際に行われた「京都検定」にヒントを得て、番組独自の切り口から「東京検定」を企画し、放送とイベントを実施いたしました。

当番組では、221()24()4日間に渡り、“東京をもっと知ろう”という趣旨で「食」「ファッション」「アート」「穴場」「セレブ」などといった様々なジャンルから東京に関する問題を出題し、正解したリスナーの中から抽選で1名に5,000円をプレゼントする、という企画を実施しました。4日間で5千通こえるメールとFAXが寄せられました。

そして、この企画のまとめとして、311日(金)に「東京検定」の検定試験をTOKYO FMホールにて開催、応募者の中から選ばれた70名が検定に参加しました。当日は検定試験のほかに、ゲストによるお笑いライブや坂上みきによるトークショーを行い、成績上位10名には4月に行われる「Beautiful presents 大人の社会科見学バスツアー」をプレゼントしました。このバスツアーは47()に開催されるもので、高級レストランでのディナーや新宿ホストクラブ体験などが予定されています。

 本日は、この一連の企画のスタートである221日(月)に放送された「坂上みきのBeautiful」をご試聴いただきます。

<試聴時間 約15分>

 

【委員の意見】

        面白いテーマだと思った。パーソナリティ坂上みきのトークは騒々しさと端正さのバランスが取れており、メリハリがきいていて良かったと思う。長い時間続けて聴くのに邪魔にならない番組だと思った。しかし、完成度が高いゆえにインパクトが薄いように感じた。完全さと不完全さのバランスがもう少しうまく取れたら、もっと幅広い層から聴かれる番組になると思う。坂上みきのトークは上手いが、若干テクニックに走りすぎているようにも感じた。

 

        お金で聴取者をひきつけるやり方は個人的には気に入らない。トークのテンポも早く、番組全体が軽すぎると感じた。まさに、聴取率のために若者をねらっている、という印象を受ける番組だった。もっと質の良い軽さをもった、落ち着いた番組を作ってほしいと思う。

 

        個人的な好みかもしれないが、もう少し落ち着いた番組だとゆっくりとした午後を過ごせるかな、という印象を持った。「検定」というアイデアは面白いと思った。これをきっかけに、TOKYO FMと聴取者、また聴取者同士のコミュニケーションが拡がる企画だと思う。知的なエンタテインメントとして面白い。ただ、TOKYO FMとしての独自性をもっと出していっていいと思った。「TOKYO FMが知ってほしい東京」という姿勢を出し、他の試験との違いをはっきりさせた方が、番組の独自性と面白みがさらに増していくと思う。

 

        個人的には分からない問題(東京検定)が多かった。もう少し、全体的に分かる問題と分からない問題の境目を考えた方がいいと思う。分からない問題ばかりだと興味を持ちにくくなる。また、全体的にトークが早口だった。早口でしゃべることが新しいことだと考えないで、もう少しテンポを緩めることを考えてはどうだろうか。

 

        面白かったのか面白くなったのか分からない印象である。ただ雑で散漫な情報を集めただけ、という印象を受け、「東京をもっと好きになろう」「東京をもっと知ろう」というようなコンセプトが伝わってこなかった。どこで面白さを狙ったのだろうか?くだらない情報でも切り口がしっかりしていれば、「へえ」と思って誰かに喋りたくなるような内容にすることができると思うが、今回は散漫な印象であった。

 

        問題の内容はまだまだであると感じた。脳を鍛えるような番組はテレビでも多くみられる。「採点されたい」「診断してほしい」という人が最近は増えている。自費診療クリニックが一年先まで予約でいっぱいという状況だ。診断をしてあげるだけで満足で、自分について何らかの結果が欲しいという人が多い。そういう社会的背景を考えると、今回の企画は、現金プレゼントではなく、検定を行ってその結果をフィードバックしてあげるだけで参加者は嬉しかったのではないかと思う。京都検定は本当に難しい内容だと聞くが、たとえば今回の「東京検定」に遊びの要素だけではなく、歴史の問題をいれるなど、オリジナリティを追求していってもいいと思う。

 

        もっと知的なエンタテイメントにまとめて欲しいと思った。赤瀬川原平さんの著書に「路上観察学入門」という作品があるが、たとえば、今回の「東京検定」には今その人が持っている知識でしか答えられない問題が多いが、あらかじめ「この地域を歩いておいてください」等の宿題を出しておいて、問題に答えてもらう、というやり方をするのも面白いと思う。これにより、歩く人の観察眼が修練されると思う。このような特色を出すことにより、単なる雑学ではなく、独自性をもった面白い切り口の企画になると思う。

 

【社側説明】

        「東京検定」は番組としても「東京をもっと好きになろう」「東京をもっと知ろう」というコンセプトのもと企画したものであるが、その企画意図が番組を通して伝わっていないところがあったことは残念に思う。本日の意見を参考にこの企画を発展させていきたい。

 

5.放送番組審議会の内容について

  審議会の意見は、放送番組審議会事務局から各担当部長に伝達した。

 

6.公表

議事内容を以下の方法で公表した。

     放  送:番組「TOKYO FMブランニューソング」

         4月22日(金)5:00-6:00放送

        面:TOKYO FMサービスセンターに備え置き

     インターネット:TOKYO FMホームページ内

         http://www.tfm.co.jp

7.その他

  次回の審議会は5月10日(火)に開催することを決めた。

 

 

以 上