株式会社エフエム東京 第267回番組審議会

議 事 録

1.開 催 日 時 平成11年4月6日(火)午前11時

2.開 催 場 所 エフエム東京 本社10階会議室

3.委員の出席 委員総数8名(社外8名 社内0名)

◇出席委員(8名) 利 光 松 男 委員長
青 池 慎 一 委 員
香 山 リ カ 委 員
横 森 美奈子 委 員
子 安 美知子 副委員長
伊豫田 康 弘 委 員
内 木 文 英 委 員
渡 辺 貞 夫 委 員
◇欠席委員(0名)
◇社側出席者 後 藤 社 長
佐 藤 常務取締役
沼 尻 取締役営業局長
笹 山 制作局長
伊達 マルチメディア事業局長
一 戸 専務取締役
佐 藤 取締役事業開発局長
大多田 編成局長
松 田 技師長
小松崎 編成局次長
【事務担当 小松崎番組審議会事務局長】


4.議 題

(1)   最近の番組活動について
(2)試聴番組について
        「サタデー・ウエイティング・バー」(3月6日(土)17:00-17:55)


5.議事概要
新年度につき後藤社長より挨拶があったのち委員長の司会で開会。社側より機構改
革にともなう社側・新メンバーの紹介が行われた。続いて、最近の番組活動の説明お
よび番組試聴に移る。今回は、レギュラー・プログラム「サタデー・ウエイティン
グ・バー」(3月6日(土)17:00〜17:55放送)を試聴。委員からさまざ
まな意見が出された。


6.議事内容(◇委員側発言)

<議題1.最近の番組活動について>

社側説明−新年度にあたり、ご挨拶申し上げる。メディアを取り巻く環境が激変して
いく時代、委員の方々には貴重なご意見をお聞かせいただきながら、さらにご指導ご
鞭撻いただきたく、よろしくお願い申し上げる。

*     利光委員長は「日本棋院理事長」にご就任、後藤社長は「日本宣伝賞正力
賞」を受賞と、委員、社側ともにおめでたいことがあり、幸先のよい新年度のスター
トだ。

社側説明−4月1日付けの機構改革に伴い、社側メンバーが変わったのでご紹介す
る。新たに伊達マルチメディア事業局長と、磯野常務取締役にかわって佐藤取締役事
業開発局長が参加する。

社側説明−では、最近の番組活動について報告する。
            1)4月の改編を実施 〜
            次世代ターゲット=10代を狙うマルチソフト展開
            TOKYO FMは、放送デジタル化、マルチメディア時代を見
据え、4月改編を実施した。今回は、TOKYO FMがコア・ターゲットとしている20代
のフォロワー=10代後半に焦点を当てた改編を、夜のゾーンを中心に実施した。
            具体的には、夜10時から翌朝5時までをヤングゾー
ンとし、インターネット、電子メール、携帯電話、PHSなど、
            10代リスナーにとって身近なツールを活用したインタラ
クティブな番組をスタートさせた。インターネット・ホームページを通じて出演者や
スタジオの画像を配信するのはもちろん、インターネット上で番組と同時進行のWE
Bマンガを展開したり、メールやチャットによる次世代とのパーソナル・コミュニ
ケーションを図る。
            今回の番組改編率は27.8%となっている。
            主な改編番組はつぎの通り。

            (1)「やまだひさしのラジアンリミテッド」
            (月〜木 22:00-23:25)
                番組のテーマはクラッシュ&ビルド=B新
パーソナリティ・やまだひさしが、若者の身近な関心事をとりあげ、世の中の常識と
非常識を再検証する。「インターネットで恋人探しは許せるか?許せないか?」「ロ
ン毛、茶髪はかっこいいか」など身近なテーマを設定し、リスナーからの電話投票な
どをまじえて討論していくなかで、若者が抱える悩みや怒り、喜びや悲しみを、一緒
に考えていく。
                また、番組と同時進行で繰り広げられるドキュ
メンタリータッチのWEBマンガを展開して、リスナーからのメールや電話、FAX
での反響を反映させていくという、新しい試みを展開する。
            (2)「ラジオ黄金時代」(月〜木 25:00-27:00)
                番組では、携帯電話やPHS、電子メールな
ど、10代リスナーにとって身近なツールを使ってリスナーとコミュニケーションを
図る。ホームページでは、番組オリジナル・キャラクターを登場させてチャットの進
行役をつとめさせながら、リスナーと交流を図っていく。

            2)「見えるラジオ」春のチャンネル改編&キャンペーン
を実施
            スタートから5年目をむかえた「見えるラジオ」では、
チャンネルの改編にあわせた春の全国キャンペーンを3月15日(月)からスタート
させた(4月30日(金)まで)。
            今年は「そのネタ、ミエラジ〜ニュースからギャグま
で。あらゆるジャンルの情報が2行30文字で次々配信される新メディア」をキャッ
チフレーズにキャンペーンを展開している。TOKYO FMのサテライトスタジオがある渋
谷スペイン坂広場では、4月5日(月)〜11日(日)まで、実際に「見えるラジ
オ」を手に取り、体験できるコーナーを特設して、その場で購入した人にミエラジ・
オリジナルグッズをプレゼントしているほか、渋谷、秋葉原、新宿、池袋などの大型
家電ショップでもミエラジ体験キャンペーンを実施。その模様を生ワイド番組のなか
で中継しながら、番組でも「見えるラジオ」の魅力をアピールしている。
            「見えるラジオ」は現在、基本5チャンネル・20メ
ニューで展開している。さらに随時、選挙速報や防災情報、甲子園得点情報などの特
設チャンネルを開設して、最新情報を配信している。
            この春のチャンネル改編の主な内容はつぎの通り。

        (1)シブヤ チャンネル(新設)
        ショッピング、イベント、映画などの情報を渋谷に絞って配信して
いる。たとえば、イベント、映画館の混雑状況、バーゲン情報などをリポーターが街
に飛び出し、集めて発信している。
        (2)ドライブ情報 チャンネル (改編)
        「レジャー情報チャンネル」をさらに充実させ、チャンネル名も変
更。イベント、観光スポットから近道、渋滞情報など、ドライブに役立つ情報を随
時、伝えている。
        (3)今日のチケット&CD チャンネル (改編)
        これまでの「明日のチケット&CD チャンネル」の情報をリアル
タイム化。今日発売のチケット、予約開始のコンサート、映画、演劇、スポーツのチ
ケット情報をはじめ、CD、ゲームソフト、ビデオ情報を毎日、配信。

        また、インターネット・ホームページでは、受信機体験コーナー
を設置し、パソコンの画面上で「見えるラジオ」を操作できるようになっている。

3)2月の聴取率調査 ターゲット(10〜30代)で引き続き好調
        2月に実施された首都圏ラジオ合同聴取率調査(99年2月
        15日〜2月21日 ビデオリサーチ調査)でTOKYO FMは、ター
ゲットの10〜30代について引き続き好調で、首都圏ラジオ全局中ナンバーワンを
獲得した。10〜30代男女、20〜
        34歳男女、15〜24歳男女など、主要なターゲット層で首都圏
ラジオ全局中ナンバーワンを獲得。特にターゲットの核となる20代男女については
29期連続して首都圏ラジオ全局中ナンバーワンを獲得している。

        4)TOKYO FMサービスセンターに寄せられた聴取者の声(3月)
    (1)聴取者からのアクセス状況
    ◎アクセス総数 : 6484件
    ・電話によるもの : 6384件
    ・インターネットでのもの : 100件
    ・郵便によるもの : 0件
    (注)番組宛の郵便物は制作担当者に直接届けるので集計より除外
            (2)     内 容
    ・番組への問い合わせ:5597件(曲目、出演者、ゲスト等)
    ・番組以外の問い合わせ:850件(事業部イベント、テレマルシェ
等)
    (注)番組以外の問い合わせは、平日は各担当部署で対応しており、
    サービスセンターでの電話対応は休日のみ
    ・意 見 : 37件
    (3)主な意見
    ・特筆すべき苦情・苦言はない。
[主な意見・抜粋]
*    「GLAY TAKURO のレィディオ・ファクトリー」が
        大好きでTAKUROさんの話を楽しんでいます。受験の前日もこの番組
で気分と緊張をほぐしてもらって、幸運にも第一志望の大学に合格しました。TAKURO
さんのおかげです。ありがとうございました。 (10代女性)
        ◎TOKYO FMのテレマルシェで買ったパソコン、今、使い方を覚えて
いる段階です。このメールもそのパソコンから発信しています。仕事が営業で、クル
マに乗っている時間が多く、TOKYO FMを朝から聴いていますが、特に斎木洋子さんの
「アフタヌ―ン・ブリーズ」が好きで、いつも笑わせてもらっています。 (20代
男性)
        ◎その他、4月改編・新番組への応援や期待が多く寄せられた。
        特に、TMR西川貴教の「TURBO FM」と、「ラジオ黄金時代」の
パーソナリティGacktの登場への期待が高く、ともに数多くの問い合わせと応援が届
いています。

◇シブヤ・チャンネルというのはうれしいが、渋谷だけでいいのか。池袋や新宿と
いったところのチャンネルでなくていいのか。

社側説明−TOKYO FMのターゲットである20代を中心とする若者がいちばん遊んでい
るのが渋谷なのでシブヤ・チャンネルとした。

*     サービスセンターへの意見が少ないと思う。もう少し、気安く意見をリス
ナーからもらえるようになった方がいいのではないか。

社側説明−確かに少ないが、これは直接サービスセンターに届いた件数であり、番組
へ直接寄せられたものは除外しているため、少なく思われるかもしれない。もちろん
番組へは、もっと多くのリクエスト、意見などが毎日寄せられている。

*     せっかくなのだから、リスナーへ問いかけをして反応をとってみてはどう
か。

社側説明−たとえば、都知事選についてのアンケートを実施するなど、リスナーの反
響をとる企画は番組ごとにやっている。今回、ご報告している意見というのは、個々
の番組へではなく、TOKYO FMトータルに対する件数になっている。ただ、これだけだ
と、番組を含むTOKYO FM全体へのリスナーの意見などの件数がわかりにくいところも
あるので、次回会議までに検討したい。

*     4月改編・新番組の説明のなかで、「茶髪はかっこいいか」「インターネッ
トで恋人探しは許せるか」といった問いかけをしているとあった。それも面白いが、
さらにそうしたものとは違った視点で、たとえば、法律改正のことなども若者に聞い
てみると面白そうだ。

*     新番組「ラジオ黄金時代」への反響はどうか。タイトルもレトロな感じがし
て、とてもいい。興味が湧いてくる。

社側説明−深夜25時というのは、むずかしい時間だ。本音で語る番組として今回、
抜本的に改編した。まだスタートして数日という段階なので反響もまとまっていない
が、次回には、何らかの反響、手応えをご報告できると思う。

*     レーティングの報告で「ターゲット男女」となっているが、どういうこと
か。

社側説明−ラジオを聴いているリスナーの割合として、もともと男性が多い。特に8
時から午後6時までのラジオのゴールデンタイムといわれるところでのリスナーは男
性が多いなど、男女で聴き方の違いがある。そういう実態があるなか、報告している
年代については、男女平均値でナンバーワンを獲得しているということだ。


<議題2.試聴番組について>

社側説明− 今日お聴きいただくのは、毎週土曜日17:00〜17:55放送のレ
ギュラープログラム「サタデー・ウエイティング・バー」。
            「サタデー・ウエイティング・バー」は、元麻布にある
架空のイタリアン・レストラン「AVANTI(アヴァンティ)」のウェイティン
グバーで語られる客同士の粋な会話を紹介する、トークとラジオドラマが中心のエン
ターテインメント・プログラム。スタートは1992年4月で、今年8年目を迎える
長寿番組だ。
            番組のキーワードは「東京一の日常会話」。毎回テーマ
を設けて、バーを訪れた客という設定で登場するゲストの何気ない会話を“盗み聞
く”というスタイルで番組が進行していく。そこに、案内役の紳士をはじめとする常
連客やバーテンダーが織り成すドラマをまじえ、リスナーの想像力をかきたてなが
ら、実在感あるバーの風景をイメージさせていく。
        「AVANTI」は架空のバーだが、番組ではあくまで「実在す
る」という対応で制作している。そのため、バーの歴史から店のレイアウト、バーテ
ンダー、常連客の詳細なプロフィールまでを設定している。こうした細やかな演出に
よって、リスナーと共有するバーのイメージ、雰囲気をつくりあげていくことが、ラ
ジオの特性を生かしたこの番組の魅力といえる。その甲斐あって、番組の舞台となっ
ている元麻布・仙台坂近辺には、この店のモデルを探しに出かける熱狂的なファンも
いるほどだ。
        今日は、「ネーミング」をテーマにお届けした3月6日放送分を
お聴きいただく。この日の客(ゲスト)および会話(トーク)の内容は、広告代理店
のマーケティング・デザインの専門家が語るネーミングの最新事情や、映画配給会社
の人が語る映画の邦題にちなんだエピソードなど。今日は、その中から、お笑いユ
ニットTake2が語るユニット名の由来、フジテレビ・プロデューサーが明かすテ
レビドラマのタイトルの話を中心にお届けする。番組では、このほか、ヱスビー食
品、SEGA、フマキラーといった企業や商品のネーミングにまつわる客たちの会話、
ショートドラマをまじえてお送りした。
(試聴 約20分)

*     可能性を秘めた番組だと思い、面白く聴いた。あえて不満をいえば、今日の
テーマである「ネーミング」は、取り上げていることは統一されていたが、ジャンル
が多岐にわたっていて、わかりづらいところもあった。会話の内容や登場するメン
バーによって違ってくるだろうが、「盗み聞き」「粋な会話」という番組の特徴が、
今日に限って言えば希薄だったかもしれない。曲がバーで流れている曲というより
は、つなぎに聞こえてしまったり、ラジオ、FMとして音を活かす番組としては、多
少会話がやかましく、バーらしくない感じもした。とあえて不満をいったが、全体と
して面白く、大人の聴取に耐える番組として、もっと遅い時間に放送しても価値があ
るのではないかと思った。

*     面白い番組だ。土曜日の夕方5時のオーディエンスがどういう層なのかを考
えなければいけないが、テレビでもメディアが若者の価値を強調し過ぎているなか、
大人のよさを出していていい。若さを強調し過ぎず、成熟の価値も考えなければいけ
ないと思う。最近のマスコミ番組のなかで、非常に珍しく、価値のある番組だ。バー
そのものが若者にとって遠い存在になっているなかで、バーという概念を打ち出して
いるのもいい。ただ、ウェイティングバーは、もっと静かなのではないか、という気
はした。会話が弾んでいっているが、ウェイティングバーは食事への助走の場。その
雰囲気がもう少しあっていいのでは。

*     この番組、話の内容は決して大人が対象というのではなく、若い人が聴いて
いるのではないかと思う。業界の裏話、情報を、この番組から仕入れているのではな
いか。耳よりな情報があって、大人だけでなく、若者が活用できる情報を発信してい
ると感じた。

*     たいへん面白い。実際、会社で商品などネーミングを決めるときには議論を
しているので、テーマが面白く、身近に感じられ、引き込まれて聴いた。雰囲気もよ
かった。テーマのもっていきかたで、いかようにも面白くなる番組だと思う。今後に
さらに期待したい。

*     建前でなく本音を語る場がバー。そういう肩の力の抜けた場所を舞台にした
ところが素晴らしい。制作者もアイディアが出やすく、いい番組になるのではない
か。今日1回聴いただけで、この番組のことを言うのはむずかしい。そういうところ
が、この番組の魅力ではないか。

*     バーというシチュエーションが面白い。雰囲気にあった話としてテーマを設
けているのも、とてもいい。ただ、この回については、バーのなかのテンポを思う
と、落ち着きがない印象を受けた。最初の部分からリラックスした雰囲気をつくれる
とよかったかもしれない。こうした設定であれば、いろいろ試みられる広がり感があ
り楽しみだ。

*     以前、聴いたことがある番組だ。8年も続いているとは知らなかった。すご
いことだ。夜、お酒を飲みながら話して盛り上がる、そのエッセンスをうまく出して
くれている。若くて第一線で活躍している人は話しのテンポも早い。そのことを考え
ると、バーの設定自体が古いのかもしれない。この時代、バーはもっと軽くなってい
る。そこにギャップを感じる一方で、流れる曲がスタンダード・ジャズという様式に
してしまうのもいいな、と思うところもある。なかなかむずかしい。今日聴いたしゃ
べりは違和感なく、会話の内容も「ギャラがビール1杯」など、粋で聴いてしまう。
隣の人の会話に思わず耳をすませてしまうような、聴いてよかったと思える会話だっ
た。本質的に夜遊びの面白さを捉えているのが人気の秘訣だろう。みんな、社会的な
活躍をしている人について、違う面を知りたいと思っている。そういうところに注目
していて、面白かった。

*     以前、出演したことがあるが、自分の周りの人たちも、一度出演したいと
言っている番組だ。出演したときも、一軒家のバーに連れて行かれて、カクテルを飲
みながら話すうちに終わってしまって、いったい本当に番組に出演するのか、現実な
のか架空なのか、わからないようだった。そんな番組づくりの姿勢もユニークだ。こ
の番組がスタートした当時はバブルな時代で、バー、広告代理店というだけで、何か
をイメージさせることができたが、今は違ってきている。若い人が常連客として登場
するようになると、麻布、バーという設定が古くなる恐れもある。スタート当初のス
ノッブでお洒落なものを貫くのか、時代に合わせて変わっていくのか、興味深い。個
人的にいうなら、あの教養、あれはうそだった、というのではなく、今のスタイルの
まま、若い人のあいだに歴史として続いていってくれる方が嬉しいのだが。

*     聴いていると、聞き耳をたてていると、気持ちが高揚する、そういう粋な会
話があるのだということを、小さな話でも楽しめるんですよ、ということを、若い人
に知らせたい。こういう話し方をするんだ、ということに触発されたり、いろいろな
楽しみ方ができる。そうした魅力のある番組だと思った。


7.    改善意見に対してとった措置
    審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。


8.    公表
    議事概要を以下の方法で公表した。
@放送:番組「ウェイクアップ・トーキョー」5月6日(木)放送内
A書面:TOKYO FMサービスセンター内に備え置
Bインターネット:TOKYO FMホームページ内
http://www.tfm.co.jp/bansin


9.    その他
    次回の番組審議会は5月11日(火)に開催することに決めた。

    (以 上)

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