株式会社エフエム東京 第268回番組審議会 議 事 録


1.開 催 日 時 平成11年5月11日(火)午前11時

2.開 催 場 所 エフエム東京 本社10階会議室

3.委員の出席 委員総数8名(社外8名 社内0名)

    ◇出席委員(8名)
    利 光 松 男 委員長 子 安 美知子 副委員長
    青 池 慎 一 委 員 伊豫田 康 弘 委 員
    香 山 リ カ 委 員 内 木 文 英 委 員
    横 森 美奈子 委 員 渡 辺 貞 夫 委 員

    ◇欠席委員(0名)

    ◇社側出席者
後 藤 社 長 一 戸 専務取締役
佐 藤 常務取締役 佐 藤 取締役事業開発局長
沼 尻 取締役営業局長 大多田 編成局長
笹 山 制作局長 松 田 技師長
伊 達 マルチメディア事業局長 小松崎 編成局次長
【事務担当 小松崎番組審議会事務局長】

4.議 題
(1)    最近の番組活動について
(2)    試聴番組について
        特別番組「We Love Music, We love the Earth 〜ドリームズ・カ
ム・トゥルー」(4月22日(木)19:00〜21:00)

5.議事概要
委員長の司会で開会。社側より最近の番組活動の説明があったのち、番組試聴に移
る。今回は、特別番組「We Love Music, We love the Earth 〜
ドリームズ・カム・トゥルー」(4月22日(木)19:00〜21:00)を試聴。委員から
さまざまな意見が出された。


6.議事内容(◇委員側発言)

<議題1.最近の番組活動について>

社側説明−まず、最近の番組活動についてご報告する。

(1)    アースデー世界中継コンサート「We Love Music, We love the Earth 」〜コンサート、番組、インターネットを通じ、   世界へアースコンシャスをメッセージ 「アースコンシャス〜地球を愛し、感じるこころ」をテーマに、毎年4月22日のアースデーに行なっている世界中継コンサート「We Love Music, We love the Earth〜ドリームズ・カム・トゥルー 」を実施し、その模様をJFN36局、ブルガリア、ハンガリー、北京、パラオで生中継したのをはじめ、韓国、ルーマニア、オーストラリア、アメリカなど世界22カ国522局に中継した。
   コンサートの合間には、番組パーソナリティである小林克也と、ドリームズ・カム・トゥルーのメンバーをまじえたアースコンシャスにまつわるトークを実施したほか、コンサート会場である武道館に設置した大型スクリーンを使って、各界著名人によるアースコンシャス・メッセージを伝えた。

   また、コンサートに先立ち、「インターネット・チャリティ・オークション」を実施した。これは、インターネット・ホームページ上でオークションの対象となる商品を紹介し、落札希望者に金額を書きこんでもらいながら、それぞれの最高入札額をリアルタイムで更新していくというもの。全国の
リスナーがリアルタイムでオークションを体験することができるようにした結果、2万3934人が参加した。
   このオークションの売り上げと、当日コンサート会場で募った募金を合わせた、約100万円は、「JFNアースコンシャス募金」を通じて、WWFジャパン(世界自然保護基金日本委員会)に寄附し、沖縄白保サンゴ礁をはじめとする地球環境保護に役立てられることになっている。

  今回の世界中継に対して、生放送中にも海外のリスナーからさまざまな反響が寄せられた。北京から、クラシック音楽家・グォフォン氏、ロック歌手・ツイジェン氏、北京在住の日本人。ブルガリアからは、女性リスナー(キリルカ・ニコロバ氏)より「私たちの祖国ブルガリアの平和は、ユーゴスラビアの危機を抜きには考えられません。隣国が空爆を受ければ土壌は汚され、大気も汚染されます。これが次世代にまで影響を及ぼさないことを心から願っています」というメッセージが寄せられた。また、ロサンゼルス、ソウル、バルセロナ、バンコクからも反響が寄せられている。(試聴番組)


(2)サービスセンターに寄せられた聴取者の声(4月)
(1)聴取者からのアクセス状況
◎アクセス総数 :6257件
電話によるもの :6138件
インターネットでのもの : 119件
郵便によるもの : 0件
(注)番組宛の郵便物は制作担当者に直接届けるので集計より除外
(2)内 容
番組への問い合わせ :5590件(曲目、出演者、ゲスト等)
番組以外の問い合わせ: 599件(事業部イベント、テレマルシェ等)
(注)番組以外の問い合わせは、平日は各担当部署で対応しており、意 見 : 68件
(3)主な意見
特筆すべき苦情・苦言はない。
[主な意見・抜粋]
*     「やまだひさしのラジアンリミテッド」楽しく聴いています。「ミリオンナイツ」からずっと聴いていますが、やまだひさしのしゃべりがとてもいい。言い回しや言葉づかい、イントネーションが面白くて、毎日聴くのが楽しみになっています。(10代 男性)
◎Gacktさん「ラジオ黄金時代」出演おめでとうございます。毎週火曜日の夜が楽しみです。(10代 女性)
◎「木村拓哉のホワッツ・アップSMAP」が金曜日の夜に聴けるようになってうれしい。前より聴くチャンスが増えました。(20代 女性)
*     アースコンシャスの番組を聴きました。地球環境問題など、若者に人気のTFM が人気のアーティストと一緒に取り組んでいくのは、とてもいいことだと思います。来年はぜひ、コンサート会場で参加してみたいと思いました。 (20代 男性)

*    TOKYO FMのエレベーターにレーティング20代好調とあったが、団塊の世代はどうなっているか教えてほしい。団塊の世代は消費世代として注目されていると思うのだが。

社側説明−次回までに調べて、お答えする。


<議題2.試聴番組について>

社側説明− 今日は、特別番組「We Love Music, We love the Earth 〜 ドリームズ・カム・トゥルー」(4月22日(木)19:00〜21:00放送)をお聴きいただく。出演は、小林克也・鈴木万由香(日本語)、田中まこ(英語)、マー・ホァ(中国語)。
   「アースコンシャス〜地球を愛し、感じるこころ」をテーマに、毎年4月22日アースデーに実施している世界中継コンサートも、今年で10回目を迎えた。今回は、日本だけでなくアジア諸国での人気も高く、また昨年にアメリカ・デビューを果たした人気グループ、ドリームズ・カム・トゥルーのライブの模様を伝えた。コンサート会場である武道館に、特設スタジオを設置し、日本語、英語、中国語で放送。オープニングでは、国内向け放送と海外向け放送が相互に乗り入れながら、アースデーコンサートの意義、アースコンシャス・マインドを世界にメッセージした。
    コンサートの合間には、会場に設置した大型スクリーンを使い、真鍋賢二・環境庁長官、国連事務次長・モーリス・F・ストロング氏、宇宙飛行士・向井千秋さん、アーティスト・日比野克彦、スロベニア共和国大使夫人・ユキエ・プレモジェさんらのアースコンシャス・メッセージを紹介しました。また、パーソナリティ小林克也・鈴木万由香と、ドリームズ・カム・トゥルーのメンバーとのトークショーおよび番組内で随時、生中継中にリアルタイムで寄せられたリスナーからのFAXやインターネット・Eメールを紹介し、リスナーとの交流をはかった。             (試聴 約20分)

*     これまでこのイベントは、日本人アーティストと外国人アーティストとのジョイントだった。それはそれでよかったが、果たしてそのアーティストたちがアースコンシャスを理解しているのかどうか、不安な部分もあった。今回は、ドリームズ・カム・トゥルーという日本人アーティストだけでのライブだったが、彼らはアースコンシャスということを理解しており、とてもよかったと思う。そして、ドリームズ・カム・トゥルーが好きで会場を訪れた人たちが、このコンサートを通じてアースコンシャスということについて刺激されたのではないか。エイズの大会などが行なわれると、会場の外でボランティアの人たちがブースを出していたり、ビラを配ったりしている。そうした広がりが、アースコンシャスのこのイベントでも出てくるといいのではないか。

*     アースデーのこのコンサートはこれまでも何回か聴いているので、趣旨はわかっている。ただ、今回はしらけた感じを受けた。外国でも環境問題を取り扱ったコンサートがあるが、そうしたコンサートに出演するアーティストは普段から環境問題に取り組んでいる人たちだ。ドリームズ・カム・トゥルーが普段、どういう取り組みをしているのか知らないが、人気アーティストを連れて来てコンサートを行ない、そこに地球環境問題をとってつけたような印象を受けた。スタート当初は、環境問題自体に目が向いていなくて、呼びかけることが大切だった。しかし、今ではもう身近な問題となっている。だからこそ、何らかのリアリティがないと、胡散臭さを感じさせてしまうのではないか。今回は、1アーティストだけだから、よけいにそう感じたのかもしれない。

*     アースコンシャスのイベントを毎年1回やってきているが、TOKYO FMとしてマンネリ化しているのではないか。思い入れが足りなくなっている感じがする。どうもお子様ランチ的な印象だ。地球をテーマに全世界に発信するのであれば、その重さが感じられるような、大人もコンサートに行ける状況をつくってほしい。それから、日本語放送と英語放送はわかるが、もう一つはなぜ中国語放送なのか疑問を感じた。

*     今年も、このイベントに実際に参加した。会場を訪れた人たちが皆、立ち上がって、小林克也の呼びかけに「ニーハオ」と応える様子は迫力があった。家で番組を聴いていた孫が「迫力満点だったね」と感想を話していた。歌は言葉を絶叫するもの。カラダを楽器にした音楽に、1万人もが集まる。このコンサート・イベントはすごいなと素直に感じた。今の音楽の力を認識することができた。

*     当日、コンサートに参加し、楽しんだ。今年で10回目とのこと。10年も続けてきたのは素晴らしいことだ。毎回、オーディエンスの層が違っているのも興味深い。意図的なのか偶然なのかわからないが、10回にわたり、さまざまなオーディエンスを動員し続けるということは、面白い。同じ若者といってもいろいろなライフスタイルがある。その若者を中心にいろいろなオーディエンスに訴え、関心を持ってもらうために、さまざまなジャンルのアーティストを起用してきたことに感銘を受けた。アースコンシャスを訴え続けてきたTOKYO FMはすばらしい。イベントをすること自体がメッセージとなっている。先ほど、アーティスト自体が環境問題に関心があるか、行動しているかが問題だという発言があったが、客を集める役割を果たしていれば、そのアーティストを選んだ意味はあるのではないか。もちろんイベントを盛り上げるためには、アーティストにイベントの趣旨を理解してもらうことが大切だ。たとえば、オリンピック・メダリストのスキー選手が「冬山が好きです」というのではいけない。スキー場というのはそれ自体が環境破壊だといった問題意識がないと、メッセージは伝わらない。そこは大切なところだと思う。TOKYO FMが10回にわたり行なってきたアースデー・コンサートは、言語メッセージは発していなかったとしても、音楽メッセージを発していたのではないか。そして、今回のドリームズ・カム・トゥルーは、比較的明確なアースコンシャス・メッセージを言語メッセージとしても発信していたと感じた。

*     娘にドリームズ・カム・トゥルーのコンサートと話したら、目の色が変わった。人気アーティストを起用したことでコンセプトが隠れた部分もあるかもしれないが、10年にわたり続けるため、永続させるためのコンセプトとして人気アーティストの起用があってもいいのではないかと思う。たとえば、ドリームズ・カム・トゥルーが好きだという理由だけで会場を訪れたとしても、そこから何かが始まるのではないか。番組は日本語と英語、それに中国語で放送したということだが、自然破壊が深刻な南アメリカ、ブラジルの人たちにも聴いて欲しい。ポルトガル語やスペイン語など、非英語圏の人に聴いてもらう工夫があってもいいのではないか。それからCMでの中断について、CM編成を工夫することで、リスナーの中断感をなくせるところもあるのではないかと感じた。楽しいイベントに参加してもらうことが、メッセージを伝えるいちばんの方法であるとすれば、あまりシリアスに問いかけても反応しないだろう。一見、お祭り気分のようでも、そのなかで少しでも刺さっていく部分があれば意味があると思う。シリアスに問いかける番組はまた、別のカタチでやっていけるのではないか。

*     ドリームズ・カム・トゥルーを見られるというだけで、ファンは何であろうと行く。そこに環境問題のことがひっかかっていない気がして、否定的な意見を言ったが、まったく否定しているわけではない。若い人のセンサーはあなどれない。若いリスナーを大切にしているTOKYO FMとして、アースコンシャスをうまくメッセージしていって欲しい。

*     4月22日アースデーに毎年実施してきたことは素晴らしい。友人からもアースコンシャスという言葉を聞くまでになったことはすごい。生放送中に「ブルガリアの平和はユーゴ危機なしでは考えられない」という海外からの反響があったというが、はっとさせられた。こうしたせっかくの海外からのメッセージ、ブルガリアからのこのメッセージに何か返せなかったのか。このメッセージを聞いてしまうと、ゴア米副大統領のメッセージが空虚なくらいに感じられる。コンサートの意味、お祭りの熱気は十分に伝わっている。ただ、アースコンシャスのメッセージも10年たったのだから、もう少し具体的に行動してもいいのではないか。

社側説明−全世界の人々に発信ということで、22カ国全部の言葉で放送できれば理想的だが、なかなかそこまでできないのが現状だ。そうしたなかで、今回のドリームズ・カム・トゥルーは、アジア、なかでも中国で高い人気を誇っており、中国語放送を実施した。今後、非英語圏の言葉での放送も検討してみたい。

社側説明−ブルガリアからのメッセージについては、実は海外向け放送で紹介している。残念ながら日本語放送では紹介しておらず、反省点である。

社側説明−今回は中国が珍しく生放送だった。北京、香港まで届くということでメッセージを伝えたく、中国語放送を行なった。南米の問題も検討はしていたが、今回は中国語を選択した。アースコンシャスというメッセージは10年前にスタートし、10年は続けようと言ってきた。10年前、この企画を提案したとき、「江戸時代にでも戻ろうというのか」という反発があった。当時、役員を務めている人たちなど、高度成長時代を支えてきた人にとっては、アースコンシャスという考えは、自分たちがやってきたことを否定されたような思いがしたのだろう。それが10年目を迎えることができ、感無量である。いま、10年という節目を迎え、あらためて、これからどうメッセージし、どう変えていくのか、あるいは変えないのか、社内で現在、検討中
である。


7.    改善意見に対してとった措置
    審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。

8.    公表
    議事概要を以下の方法で公表した。
@放送:番組「ウェイクアップ・トーキョー」6月7日(月)放送内
A書面:TOKYO FMサービスセンター内に備え置
Bインターネット:TOKYO FMホームページ内
http://www.tfm.co.jp/bansin

9.    その他
    次回の番組審議会は6月8日(火)に開催することに決めた。

    (以 上)

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