株式会社エフエム東京 第269回番組審議会
議 事 録
1.開
催 日 時 平成11年6月8日(火)午前11時2.開
催 場 所 エフエム東京 本社10階会議室3.委員の出席
委員総数8名(社外8名 社内0名)◇出席委員(6名)
子 安 美知子 副委員長 青 池 慎 一 委 員 伊豫田 康 弘 委 員 内 木 文 英 委 員 横 森 美奈子 委 員 渡 辺 貞 夫 委 員欠席委員(2名)
利 光 松 男 委員長 香 山 リ カ 委 員◇社側出席者
| 後 藤 社 長 佐 藤 常務取締役 佐 藤 取締役事業開発局長 大多田 編成局長 笹 山 制作局長 松 田 技師長 伊 達 マルチメディア事業局長 小松崎 編成局次長 【事務担当 小松崎番組審議会事務局長】 |
4.議
題5:00〜6:00)最近の番組活動について
試聴番組について
特別番組「アースコンシャス21」(6月4日(金)
5.議事概要
委員長が欠席のため、副委員長の司会で開会。社側より最近の番組活動の説明があったのち、番組試聴に移る。6.議事内容(◇委員側発言)
<議題1.最近の番組活動について>
社側説明−まず、最近の番組活動についてご報告する。
1)21世紀デジタル時代にむけた映像ソフトビジネス展開を実施 〜映画「菊次郎の夏」「鉄道員」に参画
TOKYO FMは、開局30周年にむけて、来るべき21世紀デジタル化時代を見据えた映像ソフトビジネス展開の一つとして、映画『菊次郎の夏』『鉄道員』に参画した。 TOKYO FMでは、これまで開局20周年を迎えた1990年に、吉本ばなな原作『つぐみ』の映画製作に着手して以来、『おろしや国酔夢譚』『一杯のかけそば』『アンネの日記』『ブロンクステール』などの作品に製作出資、権利購入するなど、映像ビジネスに取り組んできており、今回の映画ビジネス参画も、その一環である。
北野武監督・最新作となる『菊次郎の夏』は、昨年、ヴェネチア映画祭グランプリに輝いた『HANA−BI』に続くTOKYO FMとの共同製作作品で、今年のカンヌ映画祭に正式出品された。惜しくも受賞は逃したものの、絶賛を浴び、話題を呼んだ。監督の北野武さんはこのほど、フランスの芸術文化勲章・シュバリエが授与されることが明らかになっている。今月6月5日よりロードショー公開している。
『鉄道員』は、浅田次郎原作の直木賞受賞作を映画化したもの。TOKYO FMでは、主演の高倉健をフィーチャーした特別番組をオンエアしたほか、共演した広末涼子がパーソナリティをつとめる「広末涼子のがんばらナイト」(水曜23:25-23:55)などを通じて、映画の告知をしている。こちらも6月5日より全国公開がスタートしている。
2)4月の聴取率調査 ターゲット(10〜30代)で引き続き好調
4月に実施された首都圏ラジオ合同聴取率調査(99年4月12日〜4月25日 ビデオリサーチ調査)でTOKYO FMは、ターゲットの10〜30代について引き続き好調で、首都圏ラジオ全局中ナンバーワンを獲得した。10〜30代男女、20〜34歳男女、15〜24歳男女など、主要なターゲット層で首都圏ラジオ全局中ナンバーワンを獲得。特にターゲットの核となる20代男女については30期連続して首都圏ラジオ全局中ナンバーワンを獲得している。
3)リスナーからの反響(5月)
(1)リスナーからのアクセス状況(5月)
・電話(テレホンボード) 58,134件 ・郵便(ハガキ・手紙) 303,443件 (2)主な意見・苦情 特筆すべき苦情・苦言はない。
今月も先月に引き続き、4月スタートの新番組に対する反響が多数寄せられている。特に「やまだひさしのラジアンリミテッド」(月〜木曜 22:00-23:25)が、ハガキ19万9300件と、大きな反響を得ている。 (3)主な意見・抜粋
(10代・男性)・「いつも楽しくTFMを聴いています」。なかでもいちばんは「やまだひさしのラジアンリミテッド」です。インターネットのホームページも凝っているし、やまださんも楽しい。サイコー!
・「広末涼子のがんばらナイト」を楽しんでいます。わたしは彼女の父親くらいの年齢ですが応援しています。彼女が出演している映画「鉄道員」も観に行くつもりです。(40代・男性)
社側説明−前回、委員より質問のありました、団塊の世代のレーティングについてお答えする。いずれも在京のシェアで、40代・男性13%・女性11%、50代・男性4%・女性3%となっている。
社側説明−リスナーからの反響についてだが、電話とあるのは、テレホンボードの数字で、生放送での電話リクエスト受け付けは除く。郵便はメール室で調べているオフィシャルなものである。インターネットのページビューは切り上げの数字で、「やまだひさしのラジアンリミテッド」へのアクセスが非常に多い。
◇インターネットの反響が多く驚いた。
社側説明−3年半前、ホームページをはじめたときに、100万ページビューはいかないと、メディアとして成り立たないぞ、智恵を出して工夫しろ、ということを言っていた。それが、あっという間に1千万になった。
◇素人考えなのかもしれないが、恐いような気がする多さだ。
社側説明−番組を聴きながらホームページを並行している見ている人が多いようだ。昼間より夜が圧倒的に多い。
◇レーティング・ナンバーワンはどのくらい続いているのか。ナンバーワン
ではないこともあったのか。
社側説明−コアターゲットである20代については5年ほどナンバーワンが続いている。89年、90年と、FM横浜、J−waveができたころ、ナンバーワンではなかった。そこからターゲットをしぼる戦略をとり始め、ナンバーワンを獲得することができた。
◇40〜50代のデータを初めて聞いた。ラジオの中でのシェアはどのくらいなのか。また、いちばん高い%はどこか。
社側説明−TBSでは50代男性29%・女性24%、QRでは40代男性が23%。40代女性はTBS、QR、TFMがともに11%となっている。
社側説明−TFMは20代だけでなく、30代、10代女性もナンバーワンである。
◇2位はどこなのか。
社側説明−ニッポン放送だ。
◇インターFMはどうか。
社側説明−少しずつ数字が伸びてきている。
<議題2.試聴番組について>
社側説明− 今日は、特別番組「アースコンシャス21」(6月4日(金)
5:00〜 6:00)をお聴きいただく。
TOKYO FMは1990年から「アースコンシャス〜地球を愛し、感じるこころ」をステーション・メッセージとして発信してきた。毎年アースデーに開催する世界中継コンサート「We Love Music, We love the Earth 」をはじめ、レギュラープログラム「100万人のメッセージ」(毎週月〜金曜日 6:52〜放送)など、さまざまな形でリスナーへメッセージしている。
今日お聴きいただく「アースコンシャス21」は、21世紀へむけたアースコンシャスの新たなステップの一つとして、環境問題を20代リスナーと一緒に考えていく≠アとを目的にスタートさせたもの。政治経済プロジェクトに続く環境プロジェクト番組として、毎月第一金曜日に環境をテーマに放送していく。
レギュラーコメンテイターは、フリージャーナリスト、環境審議会委員として活躍中であり、TOKYO FMアースコンシャス事務局のアドバイザー・幸田シャーミン。番組では、生活に密着した環境保護に関するニュースや、東京で聞くことができる自然の音、環境保護に取り組んでいる現場を取材して紹介しながら、いま、わたしたちができる環境対策についてリスナーと一緒に考えていく。
第一回の今日は、梅雨の季節にあわせて「水」に関する話題を取り上げたほか、工藤静香、ミーシャなど、若者から支持を受けている人気アーティストから寄せられた環境に対するメッセージを紹介し、若者が身近に感じられる環境問題について考えた。
(試聴 約20分)
◇幸田シャーミンさんが堅いかと思ったが、若い人に素直に、身近なことをやっていきましょう、と話しかけていて、とてもよかった。たとえ、そのときは聞き流しても、番組からのメッセージをいつかまた思い出すのではないか。いい番組だ。
◇番組の趣旨はたいへんいい。ただ、番組開始のあとのBGMが気になった。真面目な話しをしているのに、音楽とオーバーラップして話しの内容がわかりづらい。後半は押さえられていてよかった。途中で紹介した明治神宮の鳥の声も、静寂の後だともっと際立つだろう。BGMで使う音楽のジャンルもバラバラにせず、1回の番組のBGMはまとめた方がいいのではないか。
◇試聴のための抜粋なので仕方ないのかもしれないが、どうしても、この種の番組をつくろうとすると、地球環境をよくしよう、生活排水をきれいにしよう、など材料が多く、散漫になってしまう。整理し、強弱をつけることでリスナーにも伝わりやすくなる。格好つけず、素朴に積み重ねた方がいいのではないか。明治神宮の鳥の声なども、素材をポンと出して、小細工しない。そういう構成は難しいが、面白いところなのではないか。
◇「環境特別番組」というのは始まったばかりなのか。
社側説明−これから毎月1回放送していく。今回は、6月5日の世界環境デーの前夜祭として、前日の6月4日に第一回を放送した。21世紀までずっとやっていく。
◇その意気込みはすばらしい。TFMがコーポレート・アイデンティティとして、長期的にこのテーマをどう構成していくか、注目したい。材料が多いという意見も出たが、逆に、早くに材料が出尽くしてしまうかもしれない、と思った。コンセプトをつめていく必要があるだろう。身近なアクションを呼びかけることは大切だ。行動に結びつかなければ意味がない。番組を構成する音楽もメッセージとしてコンセプト化していってはどうか。鳥の声、風の音を聞かせるのも素晴らしいが、音楽、音も情報であり、そのメッセージを意味づけしないと、単なる通信社になってしまう。テーマに沿って意味づけされた「鳥の声」が必要だと思う。
◇朝の5時から6時の放送だったというが、編成的にこの時間、どういう人がどう聞いていると考えているのか。布団の中の人なのか、起きて支度をしているのか、それによって、音の聞かせ方が違ってくるのではないかと思う。また、コーナーを盛りだくさんにしなくてもいいのではないか。こうした番組を長く続けるということならば、1回1回、欲ばらず、少しずつ、じっくり染み込ませていけばいいと思った。
◇こういう番組がレギュラーになることに心から拍手を送りたい。確かに放送時間が早朝すぎることは残念だが。こうした時間に放送するのであれば、なにかを強調するというよりは、洗剤の話など小さいエピソードが、思いついたところでポツ、ポツと入ってくる感じでいいのではないか。一般の人へのキャンペーンは、まだ初歩的な段階。それが人々の意識に入ってから考えていってもいいかな、と思う。今後の問題としては、いま不況なので、経済的にも節約とつながる。21世紀になり、経済上向きの消費時代が来るとしたら、その時、メディアの意味が問われるだろう。「ニュースから落ちているものに、温暖化、オゾンなどが多かった」という幸田シャーミンの言葉があったが、ミヒャエル・エンデの「第3次戦争、始まっている。環境のことを子供たちに…」を思い出す。スタートしたばかりの初期段階として、今回の番組はいまのままでいい。ただ、次をどうするかを考え、息の長い番組にして欲しい。コンセプトを練りに練って、という意見もあったが、制作者がリスナーと一緒に学んでいく、そういう可能性のある番組だと思う。
◇いまの時代、24時間、タイムレスになっている。街も生活も一日の時間の使い方が多様化している。
そうした中、夜は静かな番組がいいのかというと、にぎやかな方がよかったり、夜中起きて、朝寝ている人もいる。
聴く人もデジタル化されてきているので、朝5時のオンエアだから早すぎるということはないのではないか。とてもいい番組だと思う。
社側説明−メディアとして、ながら聴取も多い。そうしたことを考えながら、アクションを起こそう、起こさせるものをやっていく。10代は21世紀の主人公である。その人たちが2.1%聴いているというのは、すごい人数だと思っている。
◇これまでは、環境問題に関心を持とう、という時代だった。これからは、やさしいアクションメニューをつくり、行動を起こさせる時代になっていくのではないか。そういう意味でこの番組はすばらしい。
社側説明−10年前、バブルの最盛期にアースコンシャスというキャンペーンをスタートさせたが、格好つけてしまったかな、という時代だった。これから21世紀に伸びるのは、環境問題をクリアできる産業・企業だろうと考えている。
改善意見に対してとった措置
審議会の意見・要望は、各担当部長より部員に伝達された。
公表
議事概要を以下の方法で公表した。
(1)放送:番組「ウェイクアップ・トーキョー」7月29日(木)放送内
(2)書面:
TOKYO FMサービスセンター内に備え置(3)インターネット:
TOKYO FMホームページ内 http://www.tfm.co.jp/hensei/bansin
その他
次回の番組審議会は9月7日(火)に開催することに決めた。
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