株式会社エフエム東京 第271回番組審議会

議  事  録


1.開催日時 平成11年10月5日(火)

2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室

3.委員の出席 委員総数8名(社外8名 社内0名)

◇出席委員(8名)
利 光 松 男 委員長 子 安 美知子 副委員長
青 池 愼 一 委員 伊豫田 康 弘 委員
香 山 リ カ 委員 内 木 文 英 委員
横 森 美奈子 委員 渡 辺 貞 夫 委員

◇欠席委員(0名)

◇社側出席者(9名)
一 戸 専務取締役、 佐 藤 常務取締役
佐 藤 取締役事業開発局長、 沼 尻 取締役営業局長
磯 野 常勤監査役、 松 田 技師長
青 山 制作局長 、 大多田 編成局長
林 屋 編成局局次長
【事務担当 林屋番組審議会事務局長】

4.議題
(1)最近の活動について 
(2)試聴番組について

5.議事概要
 新任の林屋番組審議会事務局長を委員に紹介後、開会。社側より最近の活動について説明した後、番組試聴に移る。今回は「ホリデースペシャル リゾートパラダイス1999」(9月15日(水・祝)12:00〜20:00)を試聴。委員からさまざまな意見が出された。

6.議事内容(◇委員側発言)

<議題1.最近の活動について>

社側説明ー
最近の活動について報告。

1.9月はホリデー・スペシャル2番組をオンエア
 9月1日放送の「防災の日スペシャル」に引き続き、9月15日(水)、9月23日(木)の祝日に、TOKYO FMは2つのホリデー・スペシャルをオンエアした。9月15日は正午から午後8時までの8時間に渡って「ホリデースペシャル リゾートパラダイス1999」と題し、TOKYO FMスペイン坂スタジオとタイ バンコクのシャングリラホテル内特設ブースとを結んだ2元生中継放送を行い、全編でリゾートの魅力を紹介した。
 また9月23日は「ホリデースペシャル 20世紀ベストバラードキャンペーン in アムラックス」と題し、池袋「アムラックストヨタ」特設ブースから今世紀に残る数多くのバラード作品を、鈴木雅之、川村結花、バード、Do As Infinityなどのゲストを迎え生ライブなどを交えて紹介した。

2.8月の聴取率調査 10〜30代(12〜39歳男女)で引き続き好調
 8月に実施された首都圏ラジオ合同聴取率調査(1999年8月16日〜8月29日 ビデオリサーチ調査)で、TOKYO FMは12-39歳男女でトップとなるなど10代〜30代で引き続き好調。特にターゲットの核となる「20代男女」では数字をさらに伸ばし、首都圏ラジオ局中ナンバーワンを32期(5年4ヶ月)連続して獲得した。またマーケットリーダーの「20〜34歳男女(M1・F1合算)」「15〜24歳男女」「15〜34歳男女」など、主要なターゲット層でも引き続きナンバーワンを獲得。マーケットの中心層に高く支持されていることがあらためて実証された。

3.TOKYO FMはじめJFN36局で
  JFNアースコンシャス募金 台湾地震義援金を受付
 “アースコンシャス〜地球を愛し感じるこころ”をメッセージしているTOKYO FMをはじめJFN加盟36局では、去る9月21日未明に発生し、多大な被害をもたらせた台湾大地震の犠牲者への災害義援金の募集を行なっている(義援金の受付は9月27日から10月末日まで)。義援金は台北中日代表處(在日台湾代表部)を通じて、現地での医療や食糧の援助など災害救援に役立てられる。

4.リスナーからの反響(9月)

(1)リスナーからのアクセス状況

【9月】
・電話・FAX 67,672件
・郵便 64,668件

(2)主な意見・苦情
特筆すべき苦情・苦言はない。

(3)主な意見・抜粋

・「TFMの番組は、いつも最新の音楽チャートや動向が分かるのが魅力です。でもたまには青春の懐かしい曲も聴きたくて、そんな曲がかかると一緒になって大声で歌ってしまいます」(20代主婦)

・「『インディーゴーブルー』が終わってしまうようですが、これからもインディーズの曲を紹介する番組を作ってください。プロを目指してアマチュアバンドをやっている者として励みになります」

(10代男性)


・「『モーニング・フリーウェイ』を毎朝楽しく聴いています。司会のお二人はとても歯切れが良く、内容も高度なときありラフで他愛ないものありで楽しいものになっています。会社に行きたくない日でも『よーし!』という気持になってベッドから起き上がることができます。ありがとう」(20代女性)

◇台湾地震の義援金の受付は、どのような形式で行っているのか?

社側説明ー
 銀行口座にて義援金を受け付ける形式で行っている。それに加えて、TOKYO FMの局舎内、スペイン坂スタジオにボックスを設置し、リスナーがその場で義援金を入れられるようにしている。またJFN各局でも、それぞれの局の受付やサテライトスタジオなど、各局の判断で対応している。

◇大地震が立て続けに起きているが、東海村の放射能漏れの事故に関する報道はどのようになされたか?

社側説明ー
 一報がお昼頃に入った時点で編成と検討し、生放送で重要なニュースを随時入れるという体勢を取った。合わせて見えるラジオでも、事故関連の情報を提供した。特に翌日の朝の番組では、現地そばのコンビニエンスストアから電話入中を行ったが、この入中の様子は他のメディアの方も聴き、追っかけて取材を受けたと聞いている。当初は事故がどの程度のものなのか情報が錯綜したが、住民の方の健康にかかわる問題と考え、できる限りの情報を伝えた。

<議題2.試聴番組について>

社側説明ー
 試聴番組「ホリデースペシャル リゾートパラダイス1999」(9月15日(水・祝)12:00〜20:00)についてご説明する。
 この番組は、20代ターゲットリスナーに向け、夏休みだけではないリゾートの魅力を紹介。また、バンコクと東京を8時間完全に生で中継する事で、リゾート気分をお届けした。主な構成要素としては、(1)リスナーから各自のリゾートに関する曲をリクエストで受け付けリゾートに関するリスナーのFAX紹介と共に随時オンエア(2)バンコクと東京を8時間完全に結び、市川と小田両パーソナリティの軽妙なやり取りを放送(3)事前取材および直前取材にてバンコクは勿論アユタヤ遺跡,プーケット島などの遠方まで足を運び、様々な音素材を収録。その素材は当日放送。(4)東京のスタジオでは、シャムシェイド、太陽とシスコムーン、モーニング娘。、原田知世豪華ゲストを迎えつつ、タイ料理やドリアンの試食、タイ古式マッサージ師を体験 等々。それでは、8時間の番組を約20分に編集した番組の抜粋をお聴きいただきたい。

(試聴 約20分)


◇休日に聴いて旅行気分になれるという番組だと思うが、少し気になったのは、パーソナリティがリゾートということでタイを取り上げているためか、やや一面的にタイを捉えている感じがあった。我々も日本を紹介される時に“芸者”“チョンマゲ”などばかりを取り上げられたらあまりいい気がしない。もちろんリゾートを紹介する番組であり、現実のタイの社会問題や歴史ばかりでは雰囲気が壊れてしまうだろう。

◇聴く状況によって受け取り方が全く異なる番組だろう。休みの日に家にいてリラックスした状態で聴くのならすんなり聴こえてくるだろうが、試聴番組として真っ正面から聴いてしまうと多少つらいものがある。びっくりしたのは、東京とタイの二元生中継なのにテンポのズレが全くないことだ。8時間の番組を20分に編集したこともあり、印象だけなのだが、最初はパーソナリティも二元中継を意識して言葉が多くなっていた感じがあった。どうして8時間タイからという企画となったのだろうか?

社側説明ー
 今回のこの企画は、8時間トータルの提供社がタイ国際航空であるのが最大の理由だが、それだけでなく、食や文化など、取り上げることができる要素がたくさんあることも理由の一つである。このテープではお聴かせできなかったが、自然の取材に関しては、事前収録したプーケットの音をSEとして使用しているほか、遺跡で有名なアユタヤを水上ボートで移動していった様子なども紹介している。

◇タイの良いところだけを紹介している感じがする。タイは基本的に貧しいと共に貧富の差が激しく、若年層の売春の問題や労働の問題など、そこから起こる問題も多い。この番組のリズムやテンポ、トーンが合う人々にとっては心地良いが、それ以外の人にとってはあまり心地良くなかったのでは、という感じを持ちながら聴いた。

◇8時間の番組というのは、取材する側もかなり大変だろうし、聴く側も8時間全て聴く人は少ないのではという気がする。8時間のテンションを保ち続けるためには、内容が相当変化に富んで迫力があることが必要である。タイには素晴らしいところがたくさんあり、あまり人が行かないような隠れた場所に良さがある。2時間しか時差がないのも魅力である。そのようなことを感じながらこの番組を聴いた。

◇20分の試聴番組を聴いた限りの感想だが、一つは、“リゾート・パラダイス”という概念が番組全体の概念として良いかどうか、もっと拡げた概念でこの8時間番組は構成されていたのかもしれないということである。日本語の“リゾート”はもっと狭い意味であるが、番組がカバーしているのはもっと広い範囲だろう。リスナーは“リゾート・パラダイス”という概念と実際の番組を聴いていた時に、違和感その他を感じている可能性もある。もう一つは、海外との2元中継は画期的で素晴らしく、これにより我々は情報や臨場感、空間・時間の共有性を得ることができるのだが、そのこと自体をあまりはしゃいで強調しなくてもいいのでは。かつて国際電話では話の内容よりも国際電話が来たこと自体を有り難がってしまったが、その名残りをまだ引きずっている。もっとさりげなく自然に、今はそんな時代なんだという演出をすればいいのでは。パーソナリティも興奮し過ぎている感じがする。それから、日本人がタイを紹介しているのにもかかわらず、「我々日本人ってこうなんだ」ということが感じられた。2文化の紹介番組では、我々の興味・関心でタイという社会や文化や自然を切り取るからで、タイのことを紹介しているのに日本の文化を知ってしまうということをしみじみ感じた。例えば冒頭でニューハーフが出てきたが、ニューハーフはタイ特有のものでも何でもない。日本のマスコミは風俗に関心を持ち過ぎであり、ニューハーフに焦点を当てること自体が日本的であるが、逆にそういう意味で面白かった。日本人がタイを切り取った度合いがどの程度であるかに関心があったのだが、アメリカがかつて日本を表現する時に“フジヤマ”“ゲイシャ”に象徴される切り取りではなかった。その国の情報は、その国自体が発信するのでなく、主に欧米諸国から見たその国の情報が全世界に流通するものである。そういう意味でこの番組においても、タイの方々の視点によるタイというのをどれだけ組み入れたかが重要だろう。最後の部分の“タイの魅力トップ5”は、捉え方がうまく良かった。

◇通常このような番組はTVが多いのだが、タイ国際航空があえてFMラジオを使うというのは、FMラジオに対する評価が高いからだろう。TVで見るのとFMで聴くのとどちらがタイのイメージがわくのか、もう一度聴きたく(見たく)なるのか、この試聴番組を聴いて案外ラジオの方が良いのではと感じた。ISDNを使っての2元中継は、音が良いのはもちろんであるが、2つの場所のパーソナリティの会話に違和感がないのは、演出及び2人のコンビネーションの良さがあったからだろう。働いている人が家路に急ぐ午後5時という時間帯の取材では、活気に満ちたタイの雰囲気がよく出ていた。また、“タイの魅力トップ5”の選定は、聴いていてなるほどと思った。特に、No.1に“人”をもってきた点は私も感じていたことであり、非常に良かった。

◇番組の冒頭部分で2人の司会者が、「女として」「やっぱりきれいでなくちゃ、美しくなくちゃ」というフレーズを出したが、これに対しては少し抵抗があった。これが過ぎると男女同権という意識の人達からは批判が出てくるのではと気になった。しかし、男女がお互いその本当の違いをわきまえた上での対等性が、そのうち世の中に出てくるだろうなどということを感じながら聴いていた。

7.改善意見に対してとった措置
   審議会の意見・要望は、各担当部員より部員に伝達された。

8.公 表
   議事内容を以下の方法で公表した。
 ・放 送 :番組「ウェイク・アップ・トーキョー」10月28日(木)放送内
 ・書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
 ・インターネット :TOKYO FMホームページ内http://www.tfm.co.jp/hensei/bansin

9.その他
  次回の審議会は11月2日(火)に開催することに決めた。

以上