株式会社エフエム東京 第272回番組審議会
議 事 録
1.開催日時 平成11年11月2日(火)
2.開催場所 エフエム東京 本社10階大会議室
3.委員の出席 委員総数8名(社外8名 社内0名)
◇出席委員(8名)
利 光 松 男 委員長 子 安 美知子 副委員長
青 池 愼 一 委員 伊豫田 康 弘 委員
香 山 リ カ 委員 内 木 文 英 委員
横 森 美奈子 委員 渡 辺 貞 夫 委員
◇欠席委員(0名)
◇社側出席者(11名)
後 藤 社 長、 一 戸 専務取締役
佐 藤 常務取締役、 磯 野 常勤監査役
佐 藤 取締役事業開発局長、
沼 尻 取締役営業局長
伊 達 取締役マルチメディア事業局長、
大多田 編成局長
青 山 制作局長 、松 田 技師長
林 屋 編成局局次長
【事務担当 林屋番組審議会事務局長】
4.議題
(1)最近の活動について
(2)試聴番組について
5.議事概要
社側より最近の活動について説明した後、番組試聴に移る。今回は「アクセス・オール・エリア」(10月17日(日)15:00〜15:55)を試聴。委員からさまざまな意見が出された。
6.議事内容(◇委員側発言)
<議題1.最近の活動について>
社側説明ー
最近の活動について報告。
1.平成11年民放連賞にて、TOKYO FMは放送活動部門で入選、
CM部門他で最優秀賞・優秀賞を受賞
平成11年 日本民間放送連盟賞において、TOKYO FMは放送活動部門、CM部門及び統一キャンペーン部門において、以下のように受賞した。
<放送活動部門 入選>
「20代コアターゲット・メディアの社会貢献」
<CM部門 最優秀賞>
「コスモ石油“企業PR/この2分間の間に”」(120秒)
<CM部門 優秀賞>
「草津国際スキー場“ひな祭りフェア/差別反対”」
(20秒)
「サントリー“ウイスキーローヤル12年/水の劇場”」
(90秒)
<統一キャンペーン部門 優秀賞>
「最後のトキ」(60秒)
この中で、放送活動部門での「20代コアターゲット・メディアの社会貢献」入選は、TOKYO
FMが90年代初頭にいち早くコア・ターゲットを「20代」に設定し、年齢層を絞った放送局としてリスナーに積極的なアプローチを進めてきたことが評価されたもの。「ジャパニーズ・ポップス・リフレイン」「アースコンシャス」「若者ライフスタイル分析」等の一連の活動に加え、昨年9月にスタートした政治とリスナーを結ぶブリッジ役である政治エンタテインメント番組「ウォッチング・ジャパン21」を核とするTOKYO
FMの若者に対する積極的な社会参加の呼びかけが、東京地区審査会で高い評価を受けて最優秀賞を獲得。10月26日広島で行われた平成11年
日本民間放送全国大会にて表彰を受けた。
2.10月改編でカリスマパーソナリティを続々起用
TOKYO FMはこの10月、放送のデジタル化、マルチメディア化に備え、コアターゲットとのコミュニケーションの進化・深化を念頭に置いた番組編成というスタンスをさらに強化した改編を実施した。改編の柱となるのは、(1)時代の鏡=カリスマパーソナリティの起用 (2)ミレニアムに向けた新キャンペーン『ココロの2000年問題は大丈夫?』をスタート (3)全番組が番組ホームページへを標準装備をキーワードに番組へのアクセスツールの強化・整備を実施 の3点。この中でカリスマパーソナリティの起用では、ラルクアンシエル、サッズ、山崎まさよし、19、ジブラ、ユーザロック、エムフロウ、モーニング娘、ウルフルズ、エブリ・リトル・シング、少年隊と、リスナーとのコミュニケーションをより強化する有力な出演者を起用した。
3.石原慎太郎氏が出演する対談番組がスタート
TOKYO FMは、10月より現東京都知事の石原慎太郎氏がホストを務める対談番組「東京の窓から」を毎月第3土曜日にMXテレビとの連動でスタートさせた。この番組は、石原慎太郎氏が東京都知事の立場を離れて自由な立場から発言する月1回1時間のレギュラープログラムで、毎回、時の人、キーパーソンをゲストに招き、タイムリーなテーマでフリートークを展開。10/16(土)5:30〜6:30(ダイジェスト版は10/17 9:05-9:30放送)にオンエアされた第1回目のゲストには、将棋棋士の米長邦雄氏を迎え、「どうする?誰がやる?人間教育」をテーマに、2人が実体験に基づいたエピソードを披露するなど「教育」についての討論が展開された。
またそれに先立ち、政治エンタテインメント番組「ウォッチング・ジャパン21」の特別企画として、10/12(火)19:15〜20:00に「ウォッチング・ジャパン21スペシャル〜都知事と青春グラフィティ」を放送した。この番組は、サタデー・キック・オフの鈴木啓三郎と齋藤リョーツ、TFMアナウンサーの手島里華の3人が進行役を務め、ゲストに招いた石原都知事自らが、常に時代の最先端を体験してきた青春時代について、映画、小説、スポーツ特にヨットなど私人としての石原慎太郎が今感じていることについてを大いに語った。さらにこの放送に際して、20代リスナーに番組へのアンケートを実施し、都知事と番組への感想・意見を聞いた。アンケート及び番組への感想・意見の主な内容は以下の通り。
・番組で取り上げた話題の中で興味を持った話題
1位「21世紀の若者についての話題」
2位「映画の話題」
3位「悩み相談の話題」
4位「スポーツの話題」
5位「太陽の季節の話題」
・番組への感想・意見
「歯に衣を着せない辛口発言が良かった」という意見が多く寄せられた。その他、20代の若者にとって知事の政治家以外の部分は馴染みが薄く、番組で知事の青春時代を初めて知って親近感を覚えたという意見、わかりやすい内容で良かったという感想が目立った。
4.東京モーターショーからの生放送を実施
10/23(土)より11/3(水・祝)まで、第33回東京モーターショーが千葉県幕張メッセで開催中だが、TOKYO
FMは、10/25(月)〜10/28(木)「エモーショナル・ビート」の17:00-19:00、そして10/29(金)12:00-16:00の「アフタヌーン・ブリーズ・フライデー・ヒット・パレード」にて、会場特設ブースからの生放送を実施。各メーカーのキャンペーンガールやゲストの出演とともに、各ブースの見どころ、いち押しの車種、新型車などについて紹介した。
5.FMフェスティバル及びサッカー実況中継をまもなくオンエア
TOKYO FMをはじめJFN36局は「アースコンシャス〜地球を愛し感じるこころ」をメッセージする毎秋恒例の祭典「FMフェスティバル」が、明日11月3日(水・祝)15:00-21:00の6時間に渡ってオンエアされる。今年は「FMフェスティバル'99
POPS IN JAPAN」と題し、小室哲哉をはじめとするジャパニーズ・ポップスを代表するアーティストの出演で、日本のポップスを集大成。その感動と歴史そして21世紀への展望を、JFN36局が総力を挙げて届ける。
また、これまでTOKYO FMは、サッカーJ2リーグの「FC東京」を、東京をホームとしたチームとして応援し、その試合結果や活躍ぶりを毎週火曜日の「スポーツライン」の中で紹介してきたが、今回その総決算として、「FC東京」がJ1リーグ昇格を決める可能性の高い注目試合である11/8(月)の対大宮アルディージャ戦を、延長を含めた完全実況生放送(19:00-21:35)で伝える。
6.リスナーからの反響(10月)
(1)リスナーからのアクセス状況
【10月】
・電話・FAX 94,641件
・郵便 100,964件
※「やまだひさしのラジアンリミテッド」(月〜木22:00-23:25/JFNプログラムネット番組)には、全国のリスナーから絶大な反響が寄せられている。番組では様々なテーマをリスナーに投げかけ、電話、FAX、そしてリアルタイム更新の番組連動ホームページでエピソードを募集しているが、特に番組ホームページのアクセス数は、今回10月に月間428万3,227ページビュー(過去最高は8月の290万9,460ページビュー)に達した。
(2)主な意見・抜粋
・「斎木さん、いつも聴いてます。色々なテーマの時、斎木さんが何でもバサバサ切っていくのを聴いてると気持ちいい!ちょっと下品だと思う時もあるけれど、男に媚びない語り口が大好きです。」(20代OL)
・ 「やまだひさしさん、あぐさん、スタッフのみなさん、毎日楽しく聴いています。リスナーのためにありがとうございます。ラルクの新番組も楽しく聴いています。けど9月までの番組よりキャラが変わった気がしました。取りあえずがんばって下さい」(10代女性)
・「『モーニング・フリーウェイ』の『今日のストーリー』『スーパーコラム』は全国からの話題を知ることができて、とてもためになります。これからも楽しい番組制作を期待しています」(大学生男子)
◇ホームページへのアクセス数がラジアンリミテッドを中心に急激に伸びているが、この原因は?
社側説明ー
4月スタートのこの番組が10代にターゲットを特化し全国ネットで放送していること、パーソナリティのやまだひさしが大きなパワーを持っていること、10月の改編時に各番組のホームページが充実したことなどが相まって、このような顕著な結果を達成することができた。
<議題2.試聴番組について>
社側説明ー
試聴番組10月17日(日)15:00〜15:55放送の「アクセス・オール・エリア」についてご説明する。
この番組は、この10月よりスタートした毎週が特集形式の音楽エンタテインメント専門番組で、毎週日曜日の午後3時から55分間、全国36局ネットでの放送となる。内容的には、音楽シーンの現況、音楽がメッセージするもの、時代感覚と音楽の関係、アーティストの人間性、クオリティーの高い音楽への再評価…など、音楽やミュージシャンへの理解が深まる内容を、毎回特集で表現する。演出的にも、スタジオライブ、アーティストの素顔を解き明かすドキュメンタリーなど様々な手法を用い、いわゆる「DJもの」「特定アーティストもの」「カウントダウンもの」といった既存の音楽番組の域を越えた音楽番組を目指している。
番組は、ミュージシャンや特定の企画を毎回特集。その場で何かが始まりその場で結果が出るという筋書きのないドラマにリスナーが参加できるように生放送で進行していく。第1回目の放送では、メロディーメーカーとして、またその卓越した詞の世界が圧倒的な人気を集める山崎まさよしをゲストに迎え、リスナーからFAXで募集したリクエストに応えてギター1本による生ライブを行うという企画を実施した。遠距離恋愛中の女性からのFAXが採用され、彼女の境遇に沿った形での歌詞を変えながら、山崎がヒット曲「セロリ」を生演奏した。また第2回目に迎えたのは清治を中心としたカリスマグループ、SADS。人気絶頂だった黒夢と訣別しロンドンのライブハウスから活動をしたのは何故なのか?その理由をこの番組で初めて清治が語った。
本日お聴きいただく第3回目の放送では、20代女性の等身大の恋愛像を描いている楽曲が大人気のシンガーソングライター、古内東子をゲストに迎え、その詞の世界に切り込むとともに、いくつかの演出により、その音楽性、それを生み出す人間性、素顔を表現することを目指した。
(試聴 約25分)
◇日曜日の午後3時の放送ということで、昼食後のくつろいた時間に若者が聴くには聴きやすい番組というイメージである。しかし番組のコンセプトが鮮明にはわからない。新しい形式を期待したが、DJもの、特定アーティストものを足して2で割った感じということしか感じられなかった。21世紀に残したい大切な言葉では、「夫からの愛情溢れた言葉」などのパーソナルなものではなく、もう少し社会性のあるものの方がいいのでは。コンセプトが活かされていない。「アクセス・オール・エリア」の“エリア”とはどういう意味か?
社側説明−
「アクセス・オール・エリア」とは、コンサート会場でアーティスト側から選ばれた人達に対して与えられるパス(許可証)のこと。このパスを持っていると、記者会見場や楽屋など、バックステージのあらゆる部分が通行可能となり、一般の人では持てない。パスにも「バックステージ・パス」「ゲスト・パス」など色々な種類があるが、「アクセス・オール・エリア」はその中でも最強のパス。これを番組タイトルにしたのは、この番組が音楽シーンの最前線にアクセスしていただくという想いを込めてのことである。
◇楽しく聴いた。既存の音楽番組の域を越え新しいものを見出すという狙いだが、それらを目指すことが大切な時期に来ていると思う。以前と違い、送り手であるメディアと受け手であるオーディエンスとの間の量的な音楽資源、ノウハウなどの差が縮まっている現実がある。すなわち、放送局とオーディエンスの差が縮小する方向の力学が働いており、オーディエンスに聴いてもらうためには、聴いてもらうだけの力、オーディエンスが持っていない何物かを放送局は提供しなければならないが、それをある程度この番組は実現しているのでなないか。オーディエンスや他局が作れない、持っていない資源力、ソフト力、音楽的資産を際立たせるような番組づくりを志向しているのは、素晴らしいことだ。単にレコードをかけるのは一般のオーディエンスでも簡単にできることであり、それだけをやっている放送局なダメになる。そういう意味で、意義のある正しい方向性を打ち出した番組の一つだと思う。
◇試聴番組でこれだけ長いCMを聴いたのは初めてだが、斬新な素晴らしいCMだった。「45分」という古内東子の曲は面白い設定で描かれている。待つ身と待たされる身がどちらが辛いのかなどということも考えてしまうなど、新鮮味を感じた。全体として取り上げ方が面白く、頑張ってほしい番組である。
◇話し始めると長くなってしまうので、今回はノーコメントとさせていただきたい。
◇本当のことを話しているのに本当かどうかわからないという雰囲気が漂っている番組だ。お遊びの言葉がはずむ嘘みたいな世界の中にチラチラと本当のことが出てくるようなところに変なリアリティがある。古内東子の学生時代にクラスの一人一人が歌を作った中で古内が「お弁当の歌」を作ったのは、いいセンスを持っていると感じた。なかなか面白い番組だと思った。
◇古内東子がどういう人かという興味があり期待して聴いた。番組内容の最初の部分の説明は大上段に構えておりどんな番組になるか見当がつかずかなり構成されたものを想像していたが、後半の部分での説明の筋書きがなくラフでカジュアルで色々なことをしゃべっている間にキャラクターが伝わったりピアノを間違えたりして普段聴けないものを聴けた、というところに面白さがあった。しかし他局でもアーティストに色々な話を聞く番組はあり、この番組がどういう点で差別化したいのかがよくわからなかった。ただ、街頭インタービューの部分が分かれ目になる。漫才的な人がインタビューしているのは番組を複雑にしているのでは。学生時代のエピソード、何故こういう曲ができるのか、何故女の子の感情をうまくつかめるのかなど、単純にどういう人が音楽を作っているのかなどをリスナーは知りたいだろう。そういう部分が中心になるのかと思っていたが、意外とそうではなかった。
◇自分の気持をうまく伝えられない、うまくコミュニケーションできないことは、現代社会に生きていく上で不自由なことだ。それに悩んでいる女の子や自分を気持をうまく伝えられない人達の気持を描く古内東子の人となりを伝えているのであれば、その部分だけでも充分番組として成立していると思う。
◇その場で何かが始まりその場で結果が出るという筋書きのないドラマにリスナーが参加するパートでは、彼女のリアルな物の言い方、仕方がないと認めている彼女の様子など、20代女性の言わば“心の世相”がうかがい知れて面白い。20歳前後の女の子達の心が意外に古風なものがあると思ったり、相手の男性の立場にも立てるような一種自立した女性であることが感じられたりするなどの面白さがあった。このようなアドリブで面白いケースなど番組を生き生きさせる要素が充分の番組だとしたら、またテーマ的にも広がっていけるのだとしたら、番組作り手のリーダーシップを発揮できるのではないだろうか。そんなところに注目したい。
7.改善意見に対してとった措置
審議会の意見・要望は、各担当部員より部員に伝達された。
8.公 表
議事内容を以下の方法で公表した。
1.放 送
:番組「ウェイク・アップ・トーキョー」
11月30日(火)放送内
2.書 面 :TOKYO FMサービスセンターに備え置き
3.インターネット :TOKYO FMホームページ内
http://www.tfm.co.jp/hensei/bansin
9.その他
次回の審議会は12月7日(火)に開催することに決めた。
以上