三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2025.06.10

老若男女が使えるAIを

株式会社アンドエーアイ
代表取締役社長
西 真央さん
老若男女誰でも簡単に使えるAIサービスの開発



ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います

今週と来週のゲストは、株式会社アンドエーアイ 代表取締役社長の西真央さんです。
西真央さんは兵庫県のご出身。 web 制作会社のメンバーとしてキャリアをスタートさせ、 2018 年、アプリ開発に取り組むために、仲間とともに3人で創業。 2023 年から社名をアンドエーアイに変更し、 それまでのアプリ開発とともに AI 開発にも着手されています。

今週は主な事業内容をうかがいます。まずAIに関する事業について、具体的にどんなことをされているんですか?

「自社サービスと、お客様のAIを作らせていただく受諾サービスをやっていて、 コンセプトとしては、「老若男女誰でも簡単に使えるAIサービスを提供する」ということを使命に事業を行っています。自社サービスで言うと、初期の頃にAIプロダクトの4ヶ月連続リリースというものを行いました。第一弾は『花選アイ』というサービス。AIのお花屋さんである花選アイちゃんというキャラクターが、LINE上でお花屋さんのような役割をしてくれて、そこで要望や状況に最適なお花を選んでくれるというようなAIサービスになります。」

お花って自分用だったり、プレゼント用だったりいろいろなシチュエーションで買う機会がありますよね。

「プレゼントとしてすごく素敵だと思われる一方で、どういったお花があるのかまでは詳しく知らない人が多いと思うので、そういった人のために、シチュエーションに合わせてAIが最適なものを選んでくれるというサービスです。」

なるほど。AIに選んでもらったお花を、実際にリアルのお花屋さんに行って「こういったお花入れてください」と頼むことができるということですね。

「そうですね。写真も一緒に出てくるので、その写真を見せて「こんな感じの色合いでお願いします」とお花屋さんに簡単に頼めます。」

好きな色や予算、お花を渡すシチュエーションなどをLINEで伝えるだけで選んでくれて簡単にお花が買えるんですね。
AIプロダクト第二弾はどういったサービスなんでしょうか?

「第二弾は、『AIこどもと会話Bot』と言います。こちらもLINEで使えるようなものなのですが、例えば、一人暮らしの方や「子どもがもう大きくなっちゃって、会話が減ってしまった」「もう家を出ていってしまった」といった状況で寂しさを感じている方向けに、AIに子どもになってもらい、自分が母親や父親になり、気軽に会話ができるというサービスです。このサービスの面白いところは、性別や年齢、名前、どういう性格なのかといった部分まで設定できるので、天才児の子どもが欲しい方は天才児にしてしまったり、子どもと英会話がしたいという方には英語が得意な子どもにも設定したりできてしまうんです。」

じゃあ、バイリンガル教育を受けている子どもといった一見複雑そうに思える設定もできるということですね。面白いですね!
第三弾はどんなAIでしょうか?

「第三弾は、『AI男飯シェフ』というサービスをリリースしました。男飯って、ガツンと簡単でうまい飯みたいなイメージがあると思うんですが、普段料理しない方から、手軽に作れる料理のレシピを知りたいという声があり、それに応え作らせていただいたサービスです。これは簡単に四つの質問に答えるだけで、シェフがレシピを提案してくれるというサービスになります。」

手順や材料もすべて教えてくれるということですね。
お花選びから子供、男飯までサービスのバリエーションがすごいですね。
第四弾はどういったものなんでしょうか?

「第四弾は、AIペットシッターと言います。AIがペットと飼い主のコミュニケーションを手助けするスマホアプリになります。」

こちらはアプリなんですね。どういったことができるんですか?

「アプリの中で、AIペットシッターである犬のぺろというキャラクターがいるんですが、例えば自分が飼っている猫や犬、鳥など、その動物に関する相談事のチャットをするとパーソナライズされたアドバイスを返してくれるというようなサービスになります。」

今ぺろとの会話例を拝見したのですが、ぺろが提示した解決策に対して返事をしても、さらに新たな解決策を提示してくれていたのでとても便利そうですね。
AIプロダクトの他にもアプリ開発のサービスもされているとのことですが、これはどういった内容になっているんでしょうか?

「アプリ開発は、会社立ち上げ当初からメインで行っていた事業で、“Flutter”という技術を専門にアプリ開発をしていました。このFlutterという技術なんですが、今まではiPhoneとAndroidで別々のソースコードで開発していたのを、一つで一気に開発できてしまうという技術なんです。」

iPhoneとAndroidでアプリのリリース時期が異なっていた経験があって、なんで同時に出さないんだろうと思っていたんですが、そういう事情があったんですね。

「そうなんです。画面のデザインや機能が違ってしまっていたのもそういった事情だったんですが、それを一気に開発できるというのがグーグルが作ったFlutterという技術で、国内で唯一Flutter専門で事業を行っているのが弊社になります。」

企業などから頼まれて、これまで開発してきたアプリってどのようなものがありますか?

「多いのは、地方自治体の公式アプリです。観光アプリを作らせていただくことが今まで多く、例えば東京都の区のアプリや、浄土宗という仏教の宗派、全国に7000箇所ほどの寺院があり、それらのお寺巡りの際に使う公式アプリも開発しています。それを使って御朱印がスマホアプリで集められるんです。」

すごくいいアイデアですね。他にも、アンドエーアイは『カンリル』というサービスも提供されています。これはどういうサービスですか?

「これは自社サービスの勤怠管理システムなんですが、弊社のような従業員が300名以下の中小企業に特化した勤怠管理システムになっております。タイムカード使っていたり、紙で書いていたり、エクセルに手入力しているというような企業さんもまだまだ多くいらっしゃいます。そこで、スマホアプリやパソコンなどからボタン一つで出退勤の記録をして、集計まで自動で行ってくれるというサービスになっています。」

他にも、累計1万ダウンロード突破したというアプリ『フーコスメ』。これはコスメ関係のものですか?

「そうです。これは先ほどと打って変わって、コスメが大好きな、いわゆるコスメオタクさんと言われるような方に向けたコスメの管理アプリになります。」

先ほども感じましたが事業の幅がものすごく広いですね。きっと現在計画中のものもたくさんあるんだろうなと聞いていて感じました。

「AIに関しては自社サービスというよりも、お客様のものを作らせていただいていくことに今後力を入れたいなと思っています。やはりアプリ開発もしているので、アプリの中にAIを組み込んだり、いろいろなものに合わせたりする方向で事業を進めていこうと考えています。」

アイデアを出しやすくするための環境づくりはどのように意識されていますか?

「弊社では、アイデアは基本的に従業員からボトムアップで上がってくることがほとんどです。定期的にアンドエーアイデブ(dev)デイというイベントを設けて、みんなで意見を出し合っています。」

社内でいろいろなアイデアを出し合っているから提供するサービスが多岐に渡っているんですね。
最後に、これまで乗り越えてきたハードル教えてください。

「7、8年ぐらいやってきた中で、一番最初、売り上げが全然なく、一年間の売り上げがたった140円というような時期がありました。ご飯も食べるお金がないような時期もあったんですが、それをなんとか一つ一つ乗り越えて、やっと今まで来れたという形になります。」

«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 434 | 435 | 436 || Next»
  • Facebook
  • X
  • LINE

TOP