『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に急増している子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。今夜のゲストは国立成育医療研究センター産婦人科医、三井真理先生。「男性との性交渉の体験がなくても子宮けい癌にはなるの?」などリスナーからの質問に答えてくれます。
また11月は「子宮頸がん予防啓発強化月間」。東京タワーがハロースマイル・カラーに点灯した11月1日の東京タワーのリポートもお届けします。聞き手は「ハロースマイル」の小巻亜矢さんです。
11月1日はハロースマイルの応援キャラクター、キティちゃんの誕生日。この日はダイヤモンド富士が見えるということで、東京タワーの大展望台には大勢の人が詰め掛けました。
小巻亜矢さんは子宮頸がんの予防啓発と女性たちにリアルな声をきこうと取材を開始。
祖母、母と連れ立って三世代で来ていた20代女性は「関心はあるけれど検診を受けたことがない。」と回答。この日、宮城から上京したという82歳の祖母から「元気でいるために、検診行きなさいねぇ。」と声を掛けられる一幕も。
他には「子供が生まれたばかりで手がかかるし、一人での外出が難しくて、検診に行きたいと思いながらも行けていない。」という若いお母さんや男性の中には「お付き合いしている女性や周りの人にも検診を勧めます。」と言って下さる頼もしい男性もいました。中には「何科に行っていいのか分からなくて、つい後回しに」という回答もありました。ご協力戴いたみなさん、ありがとうございました。
この日、残念ながら、ダイヤモンド富士は見られませんでしたが、
ハロースマイル・カラーのオレンジ色に染まった東京タワーが
日没後の街に浮かびあがりました。
(小巻さん)
東京タワーで取材したみなさんは、子宮けい癌は知っているけれど、検診に行ったことはない、という方がほとんどでした。
(三井先生)
思っていたより、「子宮けい癌」という言葉をご存知の方が多かったですね。
(小巻さん)
ハロースマイルの活動を始めた5〜6年前は、ほとんどの方が知らなかったですからね。でも、現状、検診には行っていないと…。
(三井先生)
自分は今、元気で月に一回、生理がきちんときていると、なんとなく、自分は大丈夫なんじゃないかと思ってしまうのですが、子宮けい癌の怖いところは、最初はあまり痛い、とかいうことがないところです。
だから、いかに早期に検診でみつけていくか、どれだけ早い時期に治療にとりかかれるか、ということが大切になっていきます。
忙しかったり、家族のことが優先になってしまったり、自分の体のことが後回しになってしまうお気持ちは痛いほど分かります、でも、自分の体を守れるのは自分しかいないので、是非、行動を起こして欲しいと思います。
「何科に行っていいのか分からない」というインタビューの回答もありましたから、情報も足りないのかもしれないですね。そういう意味では会社の健診など、誰かが検診に行かなくちゃいけない状況を作ってしまうのはいいかもしれません。
また、どうしていいか分からない人のために、少しでも知らせる方法があればいいですね。東京タワーのパワーに期待したいです。
(小巻さん)
ハロースマイルやこの番組でも、どんどん情報を伝えていきたいです。
さて、11月は「子宮頸がん予防啓発強化月間」ということで、リスナーからの質問をご紹介したいと思います。
岐阜県 27歳の女性、会社員 まりえさん
「会社の健康診断で検診を受けましたが、私は恥ずかしながら性交渉の経験がありません。経験がないから受けなくてもよかったかなと思いますが、経験がなくても検診は受けたほうがよいのでしょうか? 」
(三井先生)
まずは子宮けい癌についてご説明したいのですが、どこにできる病気かというと、子宮の出口、膣の奥。つまり、出産の時、産道の入り口として開くところで、自分で触ったり、見たりは、なかなかできない位置です。この病気を調べてみると、ヒトパピロマ・ウィルスの感染によって起こることが多いと言われていています。そして性交渉で感染するとも言われています。
決して性病ではなく、性交渉の経験があれば、誰もが一生のうちに一度はヒトパピロマ・ウィルスに感染しています。
その中でずっとヒトパピロマ・ウィルスが体内に居続けた場合に、子宮けい癌になる事が多いと言われています。
では、性交渉の経験がなければ、子宮けい癌にならないのか、というとそうではありません。
生理でないのに出血があったり、何か体の変化があったら、必ず婦人科を受診して下さい。
また、性交渉の経験がないことは恥ずかしいことではありません。それぞれの生き方ですから、決して恥ずかしいことではありませんが、婦人科の内診台で医師や医療従事者の前で足を開くのは、最初はとても恥ずかしいと思います。
そんな時は、男性経験がない事を言っていただければ、使う医療機械を小さくしたりなど、対応を考えてくれると思います。
(小巻さん)
自分の体を守るために、勇気持って医師とコミュニケーションをとることも大切ですね。初めて検診に行こうと思っている方の、内診台に座るハードルを下げるようなアドバイス、他にもあるでしょうか。
(三井先生)
内診台は誰でも恐怖心や恥ずかしい、という気持ちを持っていらっしゃいます。少しでも緩和できる方法としては、タオルを持参するといいと思います。
内診台に座る時に膝に掛けると、足を開いた時にタオルで覆われている分、安心感が持てます。 長めのスカートでも、足が開いた時、カーテンのように、足を一部隠す役割をしてくれるので、それだけでも気持ちの持ち方が違うと思います。
(小巻さん)
アドバイス、ありがとうございます。子宮けい癌の病気や検診について、詳しくはハロースマイルのサイトをご覧ください。
あなたとあなたの大切な人の笑顔のために、ハロースマイルからのお願いです。
三井先生には来週もリスナーからの質問に答えて戴きます。
M All By Myself_ / Jamie O'Neal
M More Than This / Charlie Hunter Feat. Norah Jones