Program オンエアー情報

Hellosmile Lounge
Personality
小巻亜矢
女性ならではの健康面やメンタル面での悩み、
キャリアや恋愛問題に絡む悩みなど、日曜日の深夜だからこそ、
ちょっと話づらいことも一緒に考えていきます。
小巻亜矢

第55回 オンエアー

[2016.07.24]

『Hellosmile Lounge』今夜も、歌手でエッセイストのアグネス・チャンさんをお迎えして、ご自身の乳がんの経験について詳しく伺います。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪

(菅野さん)
今週も、歌手のアグネス・チャンさんをお迎えしています!



アグネスさんは、歌手、エッセイストとして活躍、日本ユニセフ協会の大使としても長年活動を続けてきました。
また、3人の息子さんのお母さんでもあって、「スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法」という本を出版されたばかり!今もお話を聞いていたんですが、母の日に何をもらったんでしたっけ?

(アグネスさん)
もう働いている長男が、「ママ、母の日ですから、今年はプレゼントと してママを旅に連れて行ってあげます。世界どこでもいいから、言ってください。僕と一緒に行きましょう!」って。
なんかデートに誘われているみたいで、すごい嬉しくて。

(小巻さん)
アグネスさんとしては、どんな“モットー”だったり、教育方針で関わってられたんですか?

(アグネスさん)
ひとつは、子供が毎日、朝起きた時「今日も楽しそう」と、基本は“人生は楽しいこと”、“自分は価値ある人間”で、“人のためにも尽くせる人間”っていうのが目標ですね。
そして、比べないこと。「君は君で十分」良いところも悪いところもあるんだけど、もう最高なんだから「自分を大事にして、信じて、誰とも比べなくていいよ」と、比べるんだったら自分の昨日と比 べればいいということで、3人兄弟だけど絶対に比べなかったですね。
それと、“親はゆるぎない愛情”をもつこと。「どういうことが起きても、親の愛情は変わらないから、安心して挑戦してこい」と、そういうのはやっていましたね。

(小巻さん)
肝っ玉母さんのような、本当に大きいお母さんですね。
病気になったりとか、色々な活動をされていますが、こんなサポートをされて嬉しかったとかありますか?

(アグネスさん)
私が薬の副作用で関節が痛くなるタイプで、朝起きれなくなっちゃった時があったんですね。そしたら夫が私を起こさないように静かに起きて、お弁当を作りに行くんですよ。それは本当にベッドで泣きましたね。
病気になっている自分よりも、周り の人たちの方が大変だなってその時思いました。どういう風に付き合えばいいか分からないし、変わってやれないし、周りに負担かけてるなって思ってて、だから一生懸命、明るくしましたね。私が明るいと皆も明るいので、だからあまり、失くしたもの、病気になったからできなかったことを考えずに、病気になったから得たことを集中して考えました。そうしたら、たくさんあるって分かったんです。
例えば、今まで周りの人って、あんまり病気の話をしてこなかったんですけど、私が病気になってからは、耳打ちで「実は私もそうだよ」って、何回も聞きます。お互いに痛みが分かち合えるんですね。
ちょっと言葉が分からないんですけど、その時、胸がジーンと温かくなる一瞬があるんですよ。人間の繋がりって美しいなって思うの。闘病中は大変だけど、得たものに集中して、そしたらどんどん幸せが染み出てくるって感じがするんです。

(小巻さん)
こんな言葉をかけてもらったら嬉しいとかってありましたか?

(アグネスさん)
「元気そうだね」って言われるのが嬉しかったです。「あ、そうかな?!」って思っちゃうんです!だから私は皆に「元気そうですね」って言います。
「なんか良いことあった?」とか言われたら、なんか良いことあったかな?って自分で考えたら、やっぱ良いことあったって思いつくんですよ!

(菅野さん)
ネガティブな心配の言葉っていうのはあんまり嬉しくなかったですか?

(アグネスさん)
すごく心配してくれると、嬉しいです。例えば「疲れない?」とか、本当に心からの言葉ってあるじゃないですか。本当に小さいことで、「寝た?」とか「早く寝なさいよ」と、友達から連絡が来たりするんですけど、その後に花の写真とか送られてくると、「うわ〜愛されてる!」とか思って、安心して眠れるんです。

(小巻さん)
1人じゃないって思えたりとかね、いろんな人に支えられて生きているんですね。

(アグネスさん)
これからは私たちが支える番ですよね。

M:Timeless / アグネス・チャン

(小巻さん)
共に、手術から9年、今現在の体調はどうですか?

(アグネス・チャン)
もう、近年にないほど元気ですよ。

(小巻さん)
先ほど 、再発のこともチラッと話したんですけど、怖いと言えば怖いですよね。

(アグネスさん)
普段生活している時は、つい忘れてしまうんですけど、同期の仲間とかが再発して、また大変な治療を受けていると、ドキドキします。
だからやっぱり、再発と向き合う心構えを持たなきゃいけないと思いますね。

(小巻さん)
なにか、健康管理で最近やっていることはありますか?

(アグネスさん)
太極拳と気功なんですけど、すごく昔から中国では癌に良いと言われているので始めたんです。それと、私ちょっと姿勢が悪いので、友達がピラティスを誘ってくれて、お互いにサボりながらやってます。

(小巻さん)
このハロースマイルは、子宮頸がんの予防啓発のための活動 なんですけど、乳がんとか子宮頸がんとか、女性にとってすごく気を付けなきゃいけないことを、アグネスさんの言葉でリスナーの方に呼びかけてもらえますか?

(アグネスさん)
子宮頸がんも乳がんも、早期であれば命が助かる病気なんですね。自分の身体を守るためには、やっぱり定期的な検診を私はお勧めします。
子宮頸がんの場合は、性行為を行うようになる年代から(検診を)受けた方がいいと思うんですね。
乳がんの場合は、最近、少し低年齢化してきたと言いますが、自分のおっぱいとうまく付き合うのが大切だと思うんです。形をみたり、定期的に、お風呂に入ったら触ったり、何か異物が入ってないか、そういうことを心掛けることもすごく大事。
40代過 ぎたら、マンモグラフィーとか、超音波とか、そういう検診に行くことが大切。
日本の女性は、いつも自分のことを後回しにするんですよ!家族が大事、子供や夫が大事、友達、親戚、近所、今度は猫、犬、小鳥とか、その世話を全部やった後に、「え、私は(検診とかに)行ったっけ?」って。
そういう人がすごく多くて、これはすごく美しい生き方なんだけど、でも、病気は待ってくれないから。
だから時間がもったいないとか、猫の世話をしなきゃいけないとか言わずに、検診は行く!そして、1分でできるから、鏡の前で、おっぱいを見る、触る、そういうことは日頃からやってほしいですね。
子宮頸がんは検診に行かなきゃいけないから、恥ずかしいとか思わずに、検診は絶対に行った方 がいいんです。

(菅野さん)
アグネスさんは、ご自身の乳がんの経験を「ひなげしの終活」という本にもまとめているんですよね。
この「終活」という言葉に込めた想いは、どんなことですか?

(アグネスさん)
「終活」というと、死ぬ準備という感じなんですけど、むしろ残された時間をどう楽しく有意義に過ごそうか、特に私の場合は、末っ子が大学生になったから、一段落なんですよ。
すごく時間も増えて、だから、どうやって楽しく時間を使っていこうかって、今、ワクワクなんです。
旅に行こうとか、365日働かないようにしようとか、夫を置いて女友達で騒ごうとか(笑)そういうことが、実は、引退したとか子供が巣立ったという人は、ようやくできる年代なんで すよ。
だからネガティブなことを考えずに、“今まで出来なかったことを、今できる範囲でやろう”と、それの準備なんです。

(小巻さん)
そういう「終活」ってことだったんですね。

(菅野さん)
アグネスさんの著書「ひなげしの終活-人生の最期にどんな記号を付ける?-」は、パブラボから発売中です。
2週に渡り、アグネス・チャンさんをお迎えして、お話を伺いました。
アグネスさん、ありがとうございました!

(アグネスさん)
結以さん、小巻さん、本当にありがとうございました。
美しい女性を目の前に、今日は目の保養でした、ありがとうございました。


【インフォメーション】
8月は「ティーンのお悩み強化月間」です!
家族や友達には相談し にくい身体の悩み、恋の悩み、ぜひハロースマイルに送って下さい!
産婦人科医、三井真理さんへの質問、もちろん病気の経験談や「初めての検診レポート」もお待ちしています。


オンエアー曲リスト
M:草原の輝き / アグネス・チャン
M:Timeless / アグネス・チャン
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第54回 オンエアー

[2016.07.17]

『Hellosmile Lounge』今夜は、歌手でエッセイストのアグネス・チャンさんをお迎えして、ご自身の乳がんの経験について詳しく伺います。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪


(菅野さん)
今日はゲストをお迎えしています!歌手のアフネス・チャンさんです!
アグネスさんは歌手としてはもちろん、エッセイストとしても活躍されています。また日本ユニセフ協会の大使としても長年活動されてきました。



(小巻さん)
最近はグアテマラにも行ってきたばかりだということですか?

(アグネスさん)
6月に行ってきたんですけど、グアテマラは中南米にある国で、大きさはだいたい北海道と四国を合わせたくらいで、人口は約1600万人いるんですが、国全体の だいたい半分が貧困層、その80%が先住民なんです。
そういう子供たちが満足に食べられず、身体も大きくならないし、脳の発達も遅れる、それが深刻な問題なんです。
だいたい6割の5歳未満の子供たちがそうなっているのではないかと。

(小巻さん)
アグネスさんも3人のお子様のお母様でもいらっしゃるので、すごく痛い現実ですよね。

(アグネスさん)
栄養食だとか、意識改善、援助とかいろいろやっています。

(小巻さん)
色んな問題に本当に真剣に取り組んでいらっしゃるんだなと感じます。
アグネスさんご自身も、こういう活動を始める前にいろんな経験があって、ユニセフの活動とか、女性の身体のこととかをなさってきていらっしゃるんですよね。
乳がんの経験の ことを伺いたいと思うんですけど、たまたま私と同じ2007年に手術をなさったということだったんですが、まずどんな経緯で見つかったんですか?

(アグネスさん)
私は自分で触って、右胸にすごい小さいしこり、だいたい小豆くらいの、でもすごく硬いなと思って。その日まで、一度も胸を触ったことがなかったの。
寝転がってテレビ見ていたら「ちょっとかゆいかな」と思って触ってみたら、「あれ?」と思って、でもその時まで自分で触ったりとか、マンモグラフィーとかも受けたことないし。
たまたま、『リレー・フォー・ライフ』という、“がん征圧”の活動があるんですけど、それを1週間〜10日前に参加して、患者さんたちがみんな活動していて、すごく感動して帰ってきたんですよ。
そ れで、その日かゆくてかいたら、「え、もしかして私も?」と思って診てもらったら、“乳がん”でした。
『リレー・フォー・ライフ』の活動に参加する前の年に、テレビを通してその活動のことを知って、そのテレビで紹介された女性がすごく素敵で、それで会いに行くために活動に参加したのだけど、その女性は末期患者だったので亡くなられていたんです。
それで皆で大泣きしたのだけど、きっとその1年間の思いが彼女に伝わって、天国から教えてくれたんじゃないかと今でも思っています。

(菅野さん)
アグネスさんは、早期で発見されたんですか?

(アグネスさん)
早期でした。“しこり”が本当に小さくて、出してみたら4ミリでした。
でも、“粘液癌”といって、癌細胞が 自ら粘液を作り出して集まっているような状況だったので、だけど?期ということで、リンパにも転移していなくて、すごくラッキーでした。

(菅野さん)
でも、コンサートを控えていた時だったんですか?

(アグネスさん)
ちょうどデビュー35周年ということで、全国100か所以上をまわる計画で、すごく大きなコンサートも控えたりしていて、でも入院しちゃったからコンサート1つは延期になって、でも割と早めに退院して、こなしました。

(小巻さん)
“がん”と言われると、ドンとくるじゃないですか?
アグネスさんはどんな風に受け止めたんですか?

(アグネスさん)
細かい決断もたくさん出さなくてはいけなくて、知識もなかったから迷った時もあったりして、で もその時、唯一、頭の中にあるのが、三男がちょうど小学校5年生だったんですよ。
彼のために、「これは頑張らなきゃしょうがないだろ」と思って、やっぱり中学校を卒業するまでは、「絶対死にたくない」という気持ちが強かったですね。
だから、「私すごい頑張って治療受けるから、何でも言ってください」ってお医者さまに言いましたね。
夫によく聞かれるんですけど、「僕のことは考えてなかったんですか?」って。
「まあ、もう大人はいいでしょ」って言ってましたけど(笑)

M:One Step At A Time / アグネス・チャン


(菅野さん)
手術の1か月後にはコンサートを行っていたんですか?

(アグネスさん)
日本では退院したらすぐにコンサート行なっていたのですが、中国の人民大会堂という、1万人はいる、むこうでは国会を行われるようなところでコンサートが決まっていて、すごく緊張したんですけど、1か月後、無事に、ちゃんと1万人も入って、すごく盛り上がって生涯忘れられないコンサートができました。

(小巻さん)
本当のこと言うと、もうちょっと身体を休めてあげた方が良かったとか、私もどちらかと言うと、すぐに仕事に復帰したので、今となっては、みんなにはあんまりお勧めできないなと思ったりするんですけど、今、どんなふうに思い出されますか ?

(アグネスさん)
乳がん、というか病気になられる方皆そうですけど、病気って予定してないから。
だから仕事もずっと詰まってまして、そのまま治療受けながら仕事を続けたんですけど、今思えば、私の性格からすると良かったなと。
たぶん私は休んだら、クヨクヨしたと思う。人の前に出たくないとか、みんなが気にしちゃうんじゃないかとか、そう思っていたと思うんですね。
だから、毎日化粧して、新しい下着をつけて出ようと、出たら皆が案外気にしてないってことに気づいたりして、元気を頂いたかなと思って。
そして、みんな優しくしてくれたりするので、「すごい愛されてる!」なんて (笑)
そう思いましたね。

(菅野さん)
人に会うことで、心の療法にもなったりするってことですよね。

(アグネスさん)
私の主治医に言われたことは、
「乳がんになった人は引きこもりになりがちなんです。やっぱ、外見も変わったりして、治療受けている時って、あんまり調子よくないから、そうなると皆だんだん家の中に引きこもって、鬱になったりするのはいけないから、アグネスさん外に出なさいよ!」と。
でもそれは私の性格からしたら良かったかなと思いました。
そして、笑顔は伝染するので、最初は作り笑顔なのに、相手が笑ってくれると本当に笑顔になって、毎日がすごく楽だったんですね。

(小巻さん)
色々な治療も、そのあと続けられていたんですね?

(アグネスさん)
私は、放射線治療を2か月、5年間のホルモン治療を受けました。
ホルモン治療は副作用が、私の場合はちょっと重くて、3年半くらいまではかなり悩まされたんですけど、でもそれも、今となればいい体験。

(小巻さん)
その辛い5年間、アグネスさんの心の支えになったのはどんなことだったんですか?

(アグネスさん)
やっぱり家族の支えかな。小さいことですけど、それがすごく嬉しかったりするんですけど。
ホルモン治療の時に、顔が腫れちゃうんですよ。ちょっとだけ腫れるんじゃなくて、倍くらいになって目がなくなるんですよ。
仕事もできないし、1回なると1週間ひかないし、子供は私の顔を見れないくらい、それがすごい辛かったんだけど、三男 が 、どこから思いついた発想か、私が寝る前に私のベッドのそばに来て、「ママ、今日のジョーク」って言うんですよ。
インターネットとか本でジョークを探してきて、どっかで練習して、身振り手振りでジョークを披露するんですよ。
もう正直言って、泣いていいのか笑っていいのか、毎晩、彼が来る時が泣きそうになって、嬉しくて嬉しくて、そういうのが支えですよね。
今でも彼に言うと、彼が照れちゃうんだけど。

(菅野さん)
病気で辛いこと、たくさんあると思うけど、ちっちゃな幸せとかに気づける、良いきっかけになったりもするんですね。

(アグネスさん)
ほんとほんと、もう感謝です。

(菅野さん)
今週はアグネス・チャンさんをお迎えして、乳がんの経験につい てお話をいただきました。

(小巻さん)
アグネスさん、来週も引き続きお話を伺わせてください。
ありがとうございました!

オンエアー曲リスト
M:Love Is Blind / Lapsley
M:One Step At A Time / アグネス・チャン
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■番組休止のお知らせ

[2016.07.08]

7月10日(日)のHellosmile Loungeは参議院議員選挙 特別番組放送の為、お休みとなります。

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第53回 オンエアー

[2016.07.03]

『Hellosmile Lounge』今夜はメールで届いたメッセージをご紹介します。
そして、国立成育医療研究センター産婦人科医、三井真理さんにもお悩みにお答えいただきます。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪



▼ラジオネーム:てんさん(31歳/会社員)
こんばんは。いつも番組楽しみに聞いています。
私はこの歳になっても恥ずかしい話なのですが、性行為の経験がありません。今までお付き合いした経験もあり、そういう行為に及ぶ事もありましたが、最後のところで怖くて、できませんでした。産婦人科にも軽く相談はしたのですが、気分の問題だと言われてしまいました。
とても好きな相手なのにできなかった自分が、自分でも理解できないし、相手に1番ひ どいなと思ってしまいます。毎回そうなので恋愛も遠退くばかりです。
なにかアドバイス頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します。

(菅野さん)
私が一番気になったのは、『相手に1番ひどいなと思ってしまいます。』という一文で、たぶん自分でも、彼のことがすごく好きなのに、彼を傷つけてしまうっていうのが一番辛いのかなと思うんです。
だから私は、正直に彼に打ち明けてみるっていうのが良いんじゃないかなと思っていて、相手の方も、「俺だからダメなのかな」って思うと、一番傷ついてしまうと思うので、「あなただからじゃなくて、私の問題なんだ」ということをちゃんと正直に伝えて、2人で向き合っていけば、より仲も深まっていくかもしれないですし。

(小巻 さん)
そうですね。なかなかそういうことを話せる相手って本当に貴重だと思うので、あまり罪悪感で自分を苦しめないで、正直に向き合う、相手との関係性が近づく一歩と思うと、気が楽になるかもしれないですね。

(菅野さん)
その過程で、自然とできていくことかもしれないので、あまり気負いせずに、悪いと思いすぎずに過ごしてもらえたら良いんじゃないかと思います。

(小巻さん)
てんさん、すごく切実なお悩みだと思うので、自分を責め過ぎることなく、相手と正直に、すごく素の自分を出せることなので、そのことをきっかけに少しずつ自分が変わっていけるんじゃないかなと思います。

(菅野さん)
彼と向き合える良いきっかけになるかもしれないので、頑張っ てください。

M:Nothing Without You / Olly Murs


(菅野さん)
ここからは、国立成育医療研究センター産婦人科医・三井真理先生にリスナーの方からの質問に応えていただきます。

▼ラジオネーム:ハルカリさん(31歳/主婦)
わたしは、現在生後10ヶ月の娘の子育てをしています。
この子を妊娠したときに初めて産婦人科に行って、そこで子宮頸がんが見つかりました。
無事出産できましたが、いまも定期的に検査しています。
子宮頸がんだと言われたときは、本当に本当に悲しく、なんでいままで検診にいかなかったんだろうと後悔しました。
いまは自分のためにも家族のためにも、自分の健康が第一と思うようになり、家族と過ごす日々を大切に感じています。

(菅野さん)
ハルカリさんは、妊娠をきっかけに子宮 頸がんが見つかったということですが、こういうケースは多いんですか?

(三井先生)
妊娠をきっかけに初めて子宮頸がんの検診を受ける方、何年かぶりで検査を受ける方もいらっしゃいます。
その中で、妊娠と一緒に子宮頸がんがわかるという方も、数が多いというわけではないんですが、一定の比率でいらっしゃいます。
最近の統計では、子宮頸がんになられる方の約3%が妊娠中、という数字があります。
また年間の「子宮頸がんになられる方」のうち、およそ2,000人に1人が妊娠中と言われています。
多くはないのですが、ご本人にとっては確立というより自分に起こったことなので、みなさん受け止めるのに大変な思いをされています。

(菅野さん)
年齢層的には20代、30代でも子 宮頸がんになることがあるということですよね?

(三井先生)
そうですね。20代、30代でも増えてきていると言われていますので、妊娠をきっかけにわかる方も多くいらっしゃると思います。

(菅野さん)
『なんで今まで検診にいかなかったんだろうと後悔しました』っていうのは、本当にみんなに伝えたいというか、こんな思いをする前に、ぜひ検診に行ってほしいですよね。

(三井先生)
ハルカリさんは、子宮頸がんがわかっても無事出産までできたので、出産までいろんな思いを積み重ねられたのかなと思います。
ぜひ、これからはご自身のためにもご家族の方のためにも元気でいていただけたらいいなと思います。

M:You're Not Alone feat. Britt Nicole / Owl City


オンエアー曲リスト
M:Forever Mine / Andra Day
M:Nothing Without You / Olly Murs
M:You're Not Alone feat. Britt Nicole / Owl City
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第52回 オンエアー

[2016.06.26]

『Hellosmile Lounge』今夜はハロースマイル実行委員会に寄せられたご意見、そしてメールで届いたメッセージをご紹介します。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪



(小巻さん)
今日はまず、ハロースマイル実行委員会に寄せられたご意見について、お話させていただきたいと思います。
ハロースマイルプロジェクトでは、2010年からこの活動を立ち上げて、子宮頸がんの予防啓発のメッセージとして、CMでも啓発メッセージを繰り返しお届けしてきました。
内容は、「20・30代の女性に急増している子宮頸がん、定期的な検診で避けられる病気です。ぜひ病院へ行きましょう。」というような表現でお届けをしてきました。
本当に検診へ行ってほしい、20・30代の女性に、なんとか自分事として捉えてもらいたいという気持ちで、こういったメッセージをお届けしてきましたけれど、それに対して、先日リスナーの方から、とても貴重なご意見をいただきました。

▼ラジオネーム:ユカさん
毎朝、ラジオを聞きながら、このようなメッセージをするか考えてきましたが、子宮頸がん経験者として、やはり気づいたことは伝えたいと思い、メールさせていただきます。
子宮頸がんの検診啓発の言葉遣いです。子宮頸がんは、「検診で避けられる」ことはないので、ハロースマイルのCMの言葉遣いは誤解を招くと感じています。
検診で見つかった後、なぜ避けられるのでしょうか?
「大事に至らず、治療で命が助かる。」というならば、理解出来ます。
どうぞ、言葉をもっと慎重に使って頂きますように。
ガン経験者の気持ちや生の声を反映させるような啓発をしてただきたいと切に願います。


(小巻さん)
ゆかさんのご意見を頂いて、みんなで考えました。おっしゃる通りで、誤解を招く表現だったなと深く反省をしました。
この活動をするにあたっては、お医者さまの色々なご意見もいただいていたり、リーフレットを作る際は、厚生労働省の方からもいつも監修をしていただいているのですが、子宮頸がんが、どういう風になっていく病気かと考えた時に、ヒトパピローマウイルスに感染することが、直接的な原因ではあるんですけども、そのウイルスに感染したからといって、みんなが癌になるわけではなく、感染してしばらく経って、細胞が少し形を変えていき、その細胞の形が変わってきたからといって、変わってきた人みんなが癌になるわけではなくて、その中で、また前癌病変と言う、癌になりかけた細胞が実際に癌になるまでは数年かかると言われているんですね。
そこで、定期的に検診を受けることによって、その細胞の変化を診ていくことで、“癌になることを避けることができる病気”という意味合いで、限られた短いCM枠でギュッと凝縮した結果、「避けられる病気です」という表現を使ってしまっていたんですけども、ゆかさんのおっしゃる通り、確かに、初めての検診、あるいは、定期的に検診に行っていたとしても癌化しているという場合もあるわけですよね。
そういった場合は、確かに検診で避けられるというのは当てはまらないわけですから、私たちとしては、「少しでも誤解を招くようなことはやめよう」ということで、この表現は変えていくことにしました。
子宮頸がんだけでなくて、今、女性の癌というのは、ニュースなどで多くの方が身近に感じていると思うんですよね。
これからのハロースマイルの活動をしていくにあたって、り患した方の気持ち、治療を終えた方の気持ち、私自身も癌の経験があるので、だからこそ本当に検診に行ってほしいという心からの思いを、丁寧に、もっと言葉を色んな方向から吟味して使っていきたいなという風に気付かせていただいたご意見でした。
ゆかさん、貴重なご意見ありがとうございました。

M:A Love That Will Last / Renee Olstead


▼ラジオネーム:ゆうさん(32歳/会社員)
なにげなく聞いていたラジオでこの番組を知りました。
癌なんて自分には関係ないと思っていましたが、先日小林麻央さんが30代前半で乳がんになったニュースを聞いて、他人事じゃないなあと感じました。
子宮頸がんの検診も受けたことがありませんが、一度受けてみようかなと思っています。


(菅野さん)
乳がんは、検診が推奨されているのは40歳からと言われているんですけど。

(小巻さん)
そうですね。子宮頸がんは若年層に増えていますけども、乳がんは40歳から急に増えてくる病気でもあるんですよね。
でも、若くして乳がんになる方もいるし、年代が進んでから子宮頸がんになる方もいるし、一概に、その年代だから大丈夫ということは本当にないので、やはり、早め早めに検診に行かれることが大事だなとつくづく思いますね。

(菅野さん)
20・30代でも、自分事として、ぜひ検診に行ってほしいですね。

(小巻さん)
私たちが本当にお届けしたいのは、「検診に行ってくださいね」ということの先に、自分にかける時間をもっと女性が持っていいし、ついつい自分のことは後回しになったり、20・30代だと、健康のことよりも、楽しい仕事や遊びのことが優先することはすごくよく分かるんですけど、やっぱり健康あってこその、全ての夢とか毎日の生活があるので、自分のこと、自分の身体のことを後回しにしないで、「最優先事項だよ」ってことを、みんなと一緒に学んでいけたらなと思います。

(菅野さん)
きっと、小林麻央さんのニュースをきっかけに「私も検診に行かなきゃ」と思ってくれる方も多いと思うので、そのきっかけを無駄にせずに、実行して検診に行ってほしいなと思います。
ゆうさん、メッセージありがとうございました。

M:LOVE YOURSELF / I Don't Like Mondays.


オンエアー曲リスト
M:Doesn't Mean Anything / Alicia Keys
M:A Love That Will Last / Renee Olstead
M:LOVE YOURSELF / I Don't Like Mondays.
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